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avengers in sci-fi 15th Anniversary


と,タイトルにつけたけど,結局自分語りなので笑,気をつけてほしい.



avengers in sci-fi に出会ったのは約8年前,わたしは14歳.列伝ツアーが終わったあと,姉が見つけてきたアベンズに,心を奪われたのを覚えている.


avengers in sci-fi の楽曲は,世界観が素敵だった.SF小説にハマりはじめていた当時,たくさんの物語を曲から想像した.

人類が宇宙へ飛び出すようになった時代に再び流行りだすラジオとか,前世の記憶を繰り返すふたりの話とか.

とにかく,かっこよかった.楽しかった.切なかったり,悲しかったりもした.



2010年10月20日,アルバム "dynamo" のリリース.

レコ発ツアーに,青森の文字があって感動した.12月11日,雨降りの青森Quarterの駐車場で,緊張しながら開場を待った.あの駐車場に,後にTwitterやライブで出会うアベンズクラスタ数名がいるなんて知る由もなく(笑),ただただ楽しみで,泣きそうだった.


終わってからは感無量になってしまって,帰りの車の中でずっと黙っていた.帰りにすき家かどっか寄ったかなあ .青森市内から自宅へと帰る2時間半も,まだ夢の中にいるみたいだった.


15歳のときの音楽は一生もの,と,人生の大先輩に言われた記憶がある.いつかの誕生日だったと思う.あの冬にわたしは15歳だったのか.まだアベンズは私の一番だから,それは絶対間違いではない,と思う.



そのあと年が明けて,高校受験に向けた面接練習や居残り勉強の最中,2月9日,うちにダイナモ(惑星プレゼントの方)がやってきた.この1ヶ月前くらいかな,にTwitterを始めていて,なんかツイートをした気がする.

でも,2月19日の新木場には行けなくて悔しかった.Deathは,アベンズクラスタの方々に音源をいただいた(ありがとうございました).

ダイナモと出会ったころ,私は中学の恩師にとても大切な言葉をいただいて,将来の理想を定めた.10年後どうありたいか,を考えられるようになった.忘れもしないあの震災も,確かにひとつのきっかけになったんだと今では思える.あの場所に生まれたけど,離れた場所にいることの重要さ.あの時期は,一生のうちでも大きなターニングポイントだった.



そうこうしているうちに高校に入学して,某大学のアウトリーチに3年間参加させてもらって,サイエンスに対する憧れはどんどん増した.大学受験にちょっと失敗したりして笑.結局,もともと興味があった地球科学を選んだ.根っこは,小さい頃の宮沢賢治だったけど,ダイナモの影響も少なからずあるとは思う.



2017年6月17日.ちょうど1年前くらい.avengers in sci-fiのアコースティックライブ ”15の夜”.そこで,3人はThe BeatlesのLucy in the Sky with Diamondsを歌った.その曲にちなんで名前をつけられた化石人骨がある.

300万年前,人類の祖先が暮らしていた場所.わたしの,大学4年からの研究地域.不意に聞こえてきたその歌に,偶然とはいえ何かが琴線にふれて.泣いた.

彼らは,彼女らは,大地が裂けて熱い火を噴くのを見ていたのかもしれない.わたしが触れている石が,まだ煮えたぎって大地を駆けていたころ,膝をかかえてそれを見ていたのかもしれない.

時を超えて,彼女の骨は見つかって,名付けられる.アベンズを通して,300万年前の地球を垣間見た気がして何だか感慨深かった.その時思ったことを,稲見さんに伝えてみたけど,あんまり伝わってなかったと思う笑.


これに感動した1ヶ月後,わたしは現地行きのチケットを手にして,就活をやめた笑.

はるかアフリカ大陸,あの光景は絶対忘れられない.

一生のうちの,もうひとつのターニングポイント.あれを見たら得られる情報はすべて,与えてあげたいと思った.


今年わたしは23歳になって,きっと進むべき道を決めるんだと思う.その名の通り,Science Actionかもしれない.博士課程に進むかどうかは決めていない.のびのびと研究できるのはあと1年と少し,次のステップを考えなければならないなあと思う.

わたしが伝えば,夢中でいれば,続きへ続けば,宇宙を転がっていれば.ノンフィクションに飛べるはず.だから,とにかく目の前のものを,全力でやるしかないなと思う.あと1年,楽しもう.


avengers in sci-fiのみなさん,改めて15周年,心から,おめでとうございます.

みなさんと,みなさんの周りのみなさんが,作るものがすごく好きです.

だいぶ遅くなってしまったけど,こうしていろんなことを考えながら,アベンズの楽曲やライブに励まされながら,生きてる奴もいます.

そしてたくさんいろんな話をしてくれたアベンズクラスタのみなさんも,ありがとうございます.


これからも遠くから応援しています.

遠くっていうのは,東北かもしれないし,アフリカかもしれないし,ダイナモかもしれません.


2018.6.19

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