ポップな色調【杉浦非水】
まるで浮き出てきてきそうなポップな色調。
西日本新聞の広告で思わず
二度見してしまいました。
・日本のモダンデザインのパイオニア
明治、大正、昭和を生きた
杉浦非水の展示会に行きました。
デザイナーと言う職業が
まだ存在しなかった時代に生きたパイオニア。
和装なので時代は感じるけど、
きっと当時では最先端だったんだろうなぁと
思いを馳せました。
おしゃれな雑誌やファッションビルの広告?
もし彼が現代を生きていて、
パソコンを使ったら
どんな作品にだったんだろう?
・中の様子
撮影可能エリアは2か所、それ以外はNG。
ポスター広告だけでなく、
本や雑誌の表紙もありました。
妻は歌人の杉浦翠子。
奥様の作品の表紙も手掛けてました。
「違う職業の夫婦が
一緒に作品を作るなんて素敵」と思いました。
入り口では自撮り。
終わった後、写真を撮ろうとしたら
通りがかりの人に撮っていただきました。
・場所
福岡「市」美術館と思い込んで、
わざわざ天神から地下鉄に乗ってしまいました。
「あれ?」と思ったら
福岡「県」美術館でした。
しかも天神駅から徒歩圏内…ショック。
平日に行ったので混んでいませんでした。
福岡市美術館や九州国立博物館のように
音声ガイドも
オンラインでの予約システムもありません。
こじんまりとした印象。
距離はあるものの
天神駅から徒歩で行ける距離にあるので、
行きやすいです。
・私の美術館巡りの歴史
実は子どもの頃から
美術館や博物館によく行ってました。
母が好きだった影響。
通っていた高校の近くに
県立図書館や美術館がありました。
そこでマリア・テレジアとマリー・アントワネットの展示会があり、授業の一環で見に行きました。
世界史の授業でちょうどやっていました。
楽しい思い出。
大学生になって福岡市にいるときは、
あちこち見に行きました。
九州国立博物館は、学割で安かったです。
「こんなの行ってきたよ」と話すと
「面白そう」と興味を示す母。
今は祖父母の介護で忙しいため、
あまり行く機会がないそうです。
そんな母のために、
絵はがきを買って、自筆で送ってます。
先日母に送ったハガキ。
「こういう絵、好みなんだ。ありがとう」と
LINEで送られました。
解説を見るまで気づきませんでしたが、
奥の人は和装だけど、
手前に行くに連れて洋装になっています。
「こんな細かいことまで考えられてるんだなぁ」と驚き。
・「浮き出てきてきそう」の正体
どの作品にも言えますが、
まるで浮き出てくるような立体感があります。
なぜだろう…?と疑問に思ってたら、
写生をしていたそうです。
以前、上手に絵を描く方法の本を
パラパラ読んだことがあります。
人物画にしても、物にしても、
ルールがあることがわかりました。
人物画だと、関節や体の動きがあるので、
ルールを守らないと不自然な絵になりがち。
「絵を描くのに基礎が必要。」と実感。
今でも古さを感じない理由が
よくわかりました。