相棒 season20 #13 死者の結婚【ドラマ感想】
こんにちは。ちえです。
詳しいプロフィールはこちらです。
「完全に騙された。これはわからない」
ミステリーや刑事ドラマなら
こんな展開になるだろうと先入観。
完膚なきまでに壊されました。
○あらすじ
(公式サイトより引用)
・特命係と捜査一課の視点
特命係は、黒瀬が持ち込んだ冥婚絵が気になって
調査を始めます。
捜査一課の伊丹は、
始めは未来が保護された報告はないと
黒瀬に伝えました。
その後、殺害現場に黒瀬の冥婚絵があったため
無視できなくなりました。
・杉下右京の観察力
「細かいところが気になる僕の悪い癖」
「よくそんなところに気がつくなぁ」と
驚かされます。
1.警視庁に来た黒瀬
「わざわざ来るんだから、
何かあるに違いない」と気づきました。
未来行方不明の事件、西條の殺害現場、
冥婚絵とそっくりな女性…。
3つの出来事が繋がっていると推測。
2.黒瀬にかかってきた電話
男性の声で
「絵のおかげで自分は
取り返しのつかない事をしたと気づけた。
遺体は山に埋めました」と。
このとき未来は西條に監禁されてて、
殺して逃げ出してきたと仮定。
しかし、それでは矛盾します。
電話の主が西條と仮定しても
当時高校生の彼が、
1人で山に遺体を埋めるのは難しいと考えました。
「共犯者がいるはずだ」と気づきました。
3.未来の母親は本当に目撃した?
黒瀬の描いた似顔絵も西條の顔写真も
どちらも「知らない」と発言。
未来のランドセルを持った男性を
見かけた母親ですが、
犯人の顔がほとんど見えなかったようです。
黒瀬の書いた似顔絵は、
はっきりした証言がなければ描けないほど
細かく描かれていました。
「捏造?」と気づきました。
・ホントにそう?
当初右京たちは、
「未来のいとこの遥香」と名乗る
冥婚絵にそっくりな女性のことを
生きて帰ってきた未来と考えました。
西條の自宅に未来の手袋があったため、
監禁されていて、殺したのでは?と仮定。
しかし、黒瀬にきた電話で矛盾が出ました。
そこで右京が共犯者として疑ったのは、
ピアノ教室の教師である松尾紗月。
当時松尾と西條は男女の中でした。
それを手袋を取りに来た未来に見られてしまい、
追いかけた結果、転落死してしまいました。
2人で山に遺体を埋めました。
自首しようとした西條。
事件の発覚を恐れた松尾に殺されました。
未来は13年前に死んでたわけですが、
いとこの遥香を名乗る女性は一体誰?と疑問。
彼女は、未来でも遥香でもありませんでした。
梶原彩奈というガールズバーで働く女性です。
未来の父親が、娘に似ていたため彩奈に
声をかけたのがきっかけ。
冥婚絵のこと、妻の病気の事を聞き
同情した彼女は
未来のフリをすることにしました。
・心情
「ずっと騙して胸は傷まなかったのか?」
亘に聞かれる彩奈。
「お母さん本当は気づいているよ。
お父さんの気持ちを汲んでいたんだよ。
ずっと一緒にいたから分かるよ。
本当にいい人達。
私もこんな家に産まれていたら。」
未来のフリだとわかりつつも、
自分が来てから母親の病状が良くなっていました。
作中には触れられていませんが、
未来が山中に埋められていたのを
両親は知らされたのか疑問。
彩奈が未来ではないとわかりそうだけど。
未来の母親は、末期がんで余命3ヶ月。
娘の失踪で
「守ってあげられなかったのは自分の責任」と
責めていました。
ピアノ教師の松尾は、
夫がいる身でありながら、
高校生だった西條と男女の中になります。
「夫がいる、ピアノ教室がある。
失いたくなかった」という松尾に
右京はこう言いました。
「あなたが失いたくなかったもの
それよりも遥かに多くのものを
未来ちゃんと家族が失い、
今も取り戻せずにいます。
その喪失感と絶望感を
あなたは一度でも考えたことがありましたか?」
事件の発覚を恐れたため、
西條を殺しました。
・感想
梶原彩奈=生き残って帰ってきた未来
最後のシーンを見るまでずっと思ってました。
まさか、なりすました従姉妹でも
未来でもなかったことに衝撃。
しかも未来は転落して
当時の時点で死んでたのにも驚きました。
ご両親の気持ちを考えると辛いです。
身近な大人の女性と
自分より年上のお兄ちゃんの
見たらいけないものを見てしまい
ショックを受けただろうなぁと胸が痛いです。
高校生だった西條だって、
人生を狂わせられた被害者。
「一線を越えたらダメでしょ…」と
突っ込みたくなりました。