音楽をみんなで楽しみたい(楽曲紹介:At Last)

 連日コロナ感染者が増え続け、私の住む関東ではとうとう2度目の緊急事態宣言が発令されました。
 そんな状況ですので、音楽に一人静かに耳を傾け心を慰めている、という人も多いのではないでしょうか。私自身、好きな音楽を聴いたり動画を巡ったりが欠かせない毎日となっています。
 ですが、同好の士と共に楽しみを分かち合うというのも音楽の楽しみ方の一つで、去年の今頃はそんな楽しい集いがあちこちで行われていました。私はあまりコンサートなどに出向くタイプではありませんが、先日動画巡りで見つけたこの演奏シーンを見て、やはり皆で楽しむ音楽というのはいいなぁ、と改めて感じました。

 映画『Orchestra Wives(邦題:オーケストラの妻たち)』(1942)より、グレン・ミラー楽団による♪At Last♪です。

”At last
my love has come along
My lonely days are over
And life is like a song”

”ついに 私のもとへ愛がやって来た
孤独な日々は終わり
歌のような人生に”

という始まりのシンプルな愛の歌ですが、喜びを高らかに歌い上げるというより、噛みしめるような曲調なのが個人的にグッと来ます。
 何でもこの曲はグレン・ミラー楽団のために書き下ろされたものだそう。グレン・ミラー楽団と言えば、代替わりを重ねながら現代まで残る名楽団。私も20年以上前に来日公演を聴きに行ったものです。
 楽団を立ち上げたグレン・ミラー自身は、わずか5年で戦時中の飛行機事故(諸説あり)により命を落としているため、この映画のように彼が指揮する楽団の映像は貴重かと思います。

 ただ今回は貴重な演奏シーンや素晴らしい演奏そのものはもちろん、うっとりと身体を揺らし耳を傾ける観客に目を奪われました。大好きな音楽を身体中で感じ、気のおけない人達とその空間に浸る・・・書き方によっては宗教じみた行為ですが(^^;)やはり生で美しいものを共有するというのは素敵なことだなぁと感じたのです。まだまだ大変な状況は続きますが、この難局を乗り切りこのような集いが出来る日が来たら、そう願わずにいられません。
 ちなみにこの映画を観たことは無いのですが、トランペッターと彼を見つめる女性の関係が気になりました。いつか全編観てみようと思います。ハッピーエンドだといいなぁ。

それでは、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
よろしければまた覗いてみてください(^^)

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