言葉の壁
関東から関西に引っ越したあたしは
まず言葉の壁にぶつかる
公園に子供を連れて行っても
話し方から煙たがられ
周りから子供連れがいなくなる
金髪なギャルチックなあたしだったからかもしれないけど
「綺麗な言葉使ってるんやからウチらみたいなんとおったら
言葉汚くなってまうからやめとき...(´・ω・)イソイソ」
と毎回言われ
旦那の言葉を覚えたら柄が悪くなりどうしようもなくなった
男言葉と女言葉
丁寧語と尊敬語
関西弁でも地域によって違う
その頃に第3子妊娠か発覚
旦那に話すと「無理やから」
わかっていた
上の子2人とは違うつわりの酷さ
ケトン体+4
緊急中絶手術を受けた
手術当日旦那が付き添ってくれたけど
携帯のゲームをしているだけだった
あたしは手術が行われる分娩室で
泣きながら「ごめんね、ごめんね」と呟いていた
助産師さんが手を握ってくれ
涙声で「大丈夫やからね麻酔入れるよ、3まで数えてみようか?」
1
2
さ…
意識が無くなった
でも泣きながら麻酔をしたので効きが悪く
途中覚醒する
お腹の中をグリグリされている
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
でも赤ちゃんはもっと痛いんだ…
我慢して声を出さないようにしていた
あたしが覚醒していることに気づいた助産師さんが
びっくりしながら
「大丈夫?先生覚醒してます麻酔は?」
先生は
「後少しだから耐えて」
と言いながらお腹の中をグリグリする
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
手術が終わって吐き気を抑えながら休んでいると
待合室で助産師さんが旦那に激怒している声が聞こえた
「奥さんが泣きなら赤ちゃんとお別れをしている最中にあなたは寝ていられるんですか?奥さんの気持ちや痛みがあなたに分かりますか?」
助産師さん…強い
その後は休み休みしながら我が子のために生活をする
息子が幼稚園に入ると同時に意を決して役員をやることにした
強制的に女言葉を叩き込む!
話が出来なければ友達も出来ないし
義母からも
「あんたの話し方何とかならんの?いつまでも関東人でおってもらっても困るんやけどね!」
と言われていた…
幼稚絵の役員をやるうちに仲良くなった人と友達になった
その子から言葉遣いや話し方などを教わり
卒園する頃には何とか関西弁が話せるようになった
その頃携帯を持つようになった
友達が欲しくてホームページを作り
いろいろな人と交流した
昔の血が騒いだりもあったり
やんちゃな自分が顔を出し始めた
ホームページで知り合った人と何度か遊ぶようになった
その人は旦那の中学の時の先輩だと言っていた
旦那が知っているなら大丈夫だろうと思ったのが
間違いだった…
蓋を開けてみればチンピラまがいなやり口で
脅迫してきたり恐喝してきたりした
旦那に相談しても
「俺は知らん」だけ
警察や無料弁護士に相談していたころ
義実家が経営する会社に電話をしてきた
「おたくの嫁さんに嫌がらせをされている慰謝料払ってもらおうか」
義母から電話で呼び出される
義父に正座で謝罪する
あたしが被害者であること
警察や無料弁護士にも相談済みなことも話す
嫌がらせをした張本人に電話をして
「今すぐ義実家に電話して謝罪しないなら警察に被害届出しますよ?」
と話したとたんサッと手を引いた…
典型的なチンピラのやり口
他にも被害が出ていたようで
捕まったと風の噂で聞いた
問題が解決した後
旦那から「迷惑かけたんだから体で償え」と押し倒され
陵辱された
ショックだった
凄くショックだった
昔兄に笑いながら首を絞められ
「苦しい?ねぇ苦しい?」と言われた以上にショックだった
そこからあたしの頭のネジは外れた