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◆作品No.251 映画 茄子-アンダルシアの夏--Nasu: Summer in Andalusia-

🔴作品紹介🔴

放送期
2003年7月26日 夏
上映時間 47分

character
▼チーム・パオパオビール
ペペ・ベネンヘリ:大泉洋
ギルモア(エース):佐藤祐四
監督:坂口芳貞
スポンサー:村田則男
▼チーム・サイコ
サルバトーレ・チョッチ:田中正彦
▼チーム・パメイレンガ
ザメンホフ:佐々木誠二
▼チーム・Pフォン
ベザル:西凛太朗
▼選手
スルバラン:醍醐貢正
ボロン:石井英明
オリョーリ:小原雅一
▼Ber Hernández 
エルナンデス:平野稔
▼親族
アンヘル・ベネンヘリ(ペペ兄):筧利夫
カルメン・パスカルドミンゲス:小池栄子
リベラおじさん:緒方愛香
カルメンの母:竹口安芸子
▼友人
フランキー:平田広明
▼レース関係
会場アナウンサー:渡辺寛二
レポーター:青山勝、佐和田冬樹
実況アナウンサー:羽鳥慎一
レース解説者:市川雅敏
▼その他
神父:伊藤和晃
友人:小林さやか、近藤隆、栗田圭
女:甲斐田裕子、山川琴美

監督
高坂希太郎
脚本
高坂希太郎
キャラデザ
高坂希太郎
アニメーション制作
マッドハウス

主題歌
「自転車ショー歌」-忌野清志郎

★あらすじ★
太陽照りつける灼熱のブエルタ・ア・エスパーニャ。 チーム “ パオパオ・ビール ” のメンバー、ペペはアンダルシアの大地を走っていた。 勝利に恵まれないペペは、レース中偶然自分が解雇されることを知ってしまう。 動揺を抑えるかのようにレースに没頭するペペ。 やがてコースはペペの生まれ育った村へとさしかかる。 教会ではペペの兄 ・ アンヘルの結婚式が行われていた。 新婦はかつてペペが想いを寄せていた女性 ・ カルメンだ。 様々な思いを胸に走り続けるペペ。 しかし、突如レースは一変。 ペペに勝利のチャンスが舞い込んだ。 ペペは勝利に向かい必死にペダルを踏み込む ―― 。


🔶感想🔶

<視聴日>
視聴2024.9.24

<評価:S>
※評価は物語・好みで付けています。
S:面白い・大好き A:面白い・好き B:普通・可も不可もない C:面白くな~い
(各評価+、-)

<感想>
**ざっくりあらすじ**
「俺はココから出て行きたいんだ!」と男は胸に誓った話。

面白かった~!!!驚いた~!!!アニメ映画としてはショートサイズの47分。
通常アニメの1話に少し足したほどの長さだ。この短い時間に凝縮されている面白さ原作を知ってさらに驚く。
本作の原作は黒田硫黄氏の短編漫画集『茄子』に収録されている『アンダルシアの夏』。元から短編でそれを映像化している。茄子は茄子を共通として様々なジャンルの話で構成されておりその中にロードレースの本作があるそうです。
主人公ペペのレースや人生への思いや感情がギュッと詰まっている。ロードレースは全く分からないですが、チームや個人、先頭、集団での駆け引きなどがあり面白そうだと伝わる。
長期の大作でなくても、物語が面白ければ長さは関係ないのかもしれない。そう思える作品でした。

<気になった事(良し悪し)>
・茄子の原作に関してもう少し書きます。本作を見てきっとみんなが思うであろう「これはジブリ?」という疑問。自分も主人公みてカリオストロのルパンやないかい!と思ったwwそれもそのはず、監督の高坂希太郎氏は、スタジオジブリのアニメーターでマッドハウスも手掛けている方。原作を宮崎駿氏から勧められことでアニメになったそう。頷くしかないほど納得したwwwなのでキャラデザも背景もジブリ色が強い。ほんのり浦澤直樹色もある。そのMIX感に感動した!!!!

・話の大筋は自転車レースのロードレース。そこで男達の勝負の駆け引きがメインだけど、もう一つ私が印象に残ったのは、兄との事。兄アンヘル・ベネンヘリはアマチュアでロードレースの選手でいくつもの賞を獲得していた。恐らく兄に憧れペペも自転車に乗っていた。プロなら兄がなると思われていたが兵役があり諦めたのだ。その間にペペは兄の自転車を乗り潰していた。そしてペペの兵役の時、当時恋人だったカルメン。後に兄の嫁になる。兵役の間に兄と恋人になっており結婚まで行き着いた。中々ドロドロの恋愛やってるやないかーーーーい♡って自称恋愛モンスターは舌なめずりをしてしまったwwwwキービジュがまさにその恋人時代を描いている!!!
そんなペペの悔しい心境が見えてそれが面白い。自転車のプロになったが恋人は親族に奪われ、恋人もおらずチームでの解雇の危機。そんな自分の人生を変えたいそんな思いも伝わってくる。アンダルシアのペペの地元は少し荒れており離職率も上がって夢を持てないものが日々暮らしてる。なんか何者かになりたい若い時の熱量みたいなものや奪われた事への払拭などレースで名をあげていいチームに入るそんな野望も見える。人生を懸けた最後のゴール間際の勝負は息を呑みます。

<謎、疑問>
◆何で茄子なの?
→これは原作の茄子から来ておりと言うよりそのままな話で、茄子を使っているからだ。更にだからなんで茄子なのかは分からないww原作者の黒田先生が好きなのかな?インタビュー記事から「僕は登場人物が何を食っているのか分からないようなマンガはだめだと思ってるんです」と語っているそうです。料理は演出上重要な役割を持っているとお考えでたまたま茄子なのかもw茄子のアサディジョ漬けは黒田さんが空想で作った料理だそうです。

<映像、音楽>
映像:マッドハウスも作画は綺麗だから終始美しかった!!なにより風景と自転車の細やかさ、そして競っている人物の表情がまた躍動的でぎりぎりな心境の人間を描いていて、決して整った顔ではないけどそれがリアルだなと思った。

音楽:「自転車ショー歌」忌野清志郎さんの歌久々で聞いたことある曲で良かった~。

<声優及びキャラ>
・声優を務めるのは俳優やタレントがやや多いかな?アナウンサーとかもいてバラエティ。でも皆さん違和感なくとても上手。カルメンの小池栄子さんも小池さんと分からない。主人公は大泉洋さんでこれまた、なんか「臭(しゅう)」がすると思ったら監督の高坂さんが水曜どうでしょうの大ファンだとwwwああああこのオフの時のわちゃわちゃ感とかなんとなくそんな感じがする。自分もどうでしょう好きなのでどうでしょう臭を感じてしまったww洋ちゃんもアフレコうまい~!!息遣いとかすごっ!!EDもどうでしょうの企画でかかっていたものだそうww

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