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◆鑑賞No.169 文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~

🔶感想🔶

◆作品No.142
<視聴日>
◆管理再視聴 2024.10.09
●過去視聴済 2022. 2. 8

<評価:S>
※評価は物語・好みで付けています。
(各評価+、-)
S:面白い・大好き
A:面白い・好き
B:普通・可も不可もない
C:面白くな~い

<感想>
**ざっくりあらすじ**
なんだ?その蛤は?・・・・本は大事にしろよなお話。

見終わりました~!!耳が~♡耳が~♡しあわせっ!!!♡♡♡
二度目の視聴です。全部は覚えていなかったけど重要な事実は覚えていました!
再度見たことでちゃんと頭に物語を入れました。
文学はまったく手を出していない自分ですが、文豪達の逸話を織り混ぜつつ小説作品と上手く融合させていて知らない自分でも理解でき面白かった!詳しければ細かい設定等も楽しめたのかも!!作品が中心というよりも著者の内面を描きだしたものなので人物にも興味持ったし作品もちょっと読んでみたいと思いました。
イケボが勢ぞろいしているので耳が幸せすぎたww
特にわたくし諏訪部さんを推させてもらっているので最高の時間だった!!

原作は育成アプリゲームです。キャラと声優から乙女系ですが、ちょっぴりバトルも入っているし恋愛語では無いので乙女たち以外でも楽しめると思います。

<気になった事(良し悪し)>
・本作をBLだという声も見かけましたが・・・百合も合わせて改めてお伝えしたい。
@薔薇=BL(ボーイズラブ)男性同士/百合=GL(ガールスラブ)女同士
の【 恋愛 】を題材とした作品やジャンルの総称です。
最近男だけ、女だけだと全部この薔薇・百合だと言われてしまうのに「ムム!?」としています。
『恋愛してないよな・・・?恋愛してたかな?』とモヤついてますwww
本作はBLじゃないですよ~。

・自分の作品に取り込まれた作者はその作品の主人公となってるのと文豪の生前の話など織り込んでいて面白い。ちゃんと作家も作品も知っている人からすると評価はどうなのかは気になる。

・坂口安吾の桜の森の満開の下はヒヤッとした~。安吾が追及したのは堕ちた人間の美学。内容は、山で一人何不自由なく生きていた男が美しい女に出会い恋に落ちた。女の言う事は何でも聞き、女は人の首を持ってこいと男に命ずる。女は次第に鬼となり男は桜の木の下で女を殺し本当の孤独を知る。面白いと感じたのは、女は妖怪でも化け物でもなく普通の人間だった。見る人によって勝手に化け物にしていた。まあ女は人の首を使って遊んでいたわけでかなり異常者って事は間違いない。男の方が真面ってわけだ。
孤独について美しさを求めるって面白い発想だね。世界が広がると今まで感じた事の無い感情が湧く。孤独を感じるのは、他者がいて初めて体験する感情なんだよね。集団や他者が元々なければ自分が孤独とは気が付かない。比較するものがないからだ。なんだか哲学だね~。私個人は、何にも捕らわれない自由な時間が好きだから一人が好き。集団が苦手なのもあるwコミュニケーション出来ないので・・・苦笑
安吾、織田、太宰、壇は無頼派に所属していて仲が良い。安吾はおださく、太宰を先に失った事で孤独を恐れてしまった。最後の安吾が『先に死ぬなよ』は良かった!!そして中村杉田の組み合わせあざす!!!ゆーきゃんが杉田を殴った。←中の人で見てしまうイケナイ癖だ。

・本作はCパートのショートアニメ「文豪グルメ」美味しそうな食の絵を見てお腹空くよねw

・印象的だったのは、文学は人にとって無くてはナラナイものでは無いが、無いと人生が豊かにはならない。生命を維持するのに必須なものじゃない。ある意味人間だけに与えられた特別なものな気もする。活字読めたらどれだけ広がるか、楽しいかといつも思いつつ苦手だから手が出ないwww漫画は読めますよ!w趣味となる娯楽たちもそうだよね。人生の豊かさとは、金銭でなく心が満たされる事を伝えていた。・人にとっての文学とは、無くてはならないものでも無いが無いと人生が豊かにはならない。娯楽もそうだよねー。人生の豊かさとは、金ではなく心が満たされる事。

・島崎藤村が言ったと思うんだけど、『作品の感想は面白くともつまらなくとも両方正しい。そう作品に対してはそれが正解。』これってアニメもそうで、合う・合わないはあって当たり前で良いのだ。アニメ見る層が増えて思っている事は、作品を攻めることに快感や気持ちよさを見出してしまった人たちは兎に角批判をしたいだけになっている。批評はあっていいだが、酷すぎる評価については愛情がなくみたく無いもんだ。

<謎、疑問>
◆浸蝕者って何よ?この世界はなんなのよ!!

→公式にも説明はしっかり乗っているので書く必要もないのですが、OUTPUTして記憶を刻むために書かせてください!!!笑
物語は、文学とその作品の本を消そうとする浸蝕者と作者の魂を具現化した文豪達の戦いの物語。

Q:浸蝕者って何よ?
A:浸蝕者は文学に対する人の負の感情から生まれた存在。文学に対する負の感情ってなんだろ?って思い見ながら探していました。読み手の感情というよりも作家の苦悩の感情や心の隙・不安などが対象とされている。その負の感情に付け込み作品自体の抹消をする者達。文豪たちの敵です。

ちなみに、
Q:どう戦うのか?
A:浸蝕された本へ潜書する。その中では武器生成が可能で戦って倒します。浸蝕者は物語を悲劇にならない様に改変するため、正しい内容へ修正することで文豪が救われる。悲劇を回避は良いことにも思えるけど、それでは本来の作品ではないって事でダメなんでしょうね~!!

Q:どこが舞台?
A:分かりません。どこかの世界w。そこは国定図書館と呼ばれる建物。図書館内では武器の生成は不可。館長代理のネコがいる。

◆Q:芥川龍之介の正体とは!?
→A:作家・芥川龍之介が自分自身で作り出したイマジナリーフレンドだった。

各文豪の話もありますが、本作の主軸は主人公の芥川龍之介の物語。浸蝕者と対抗する文豪たちは特殊能力を持つ「アルケミスト」によって作者の記憶、能力を持って転生される。しかし芥川だけは自分の記憶が無かった。芥川は自分を知る他の文豪と過ごす事で思い出す事を試みていた。全話見れば分かる事なので詳細は割愛しますが、記憶のない芥川がイマジナリー芥川で、侵食者の能力を宿したものだった。
ただこれも切ない話で、人に認められる、喜ばれる小説を生み出す事に苦悩していた芥川は最終的に自殺をはかる。自分を否定した芥川は肯定してくれる存在を求めていた。そして作り上げたのがもう一人の自分だった。イマジナリーが励ましていたがその甲斐虚しく死を選んでしまった。本来その時点で消えるはずのイマジナリーだったが親友を死へ追いやった文学への憎悪が浸蝕者を呼び寄せ力を宿す事になった。芥川が幸せになるべく作品全部をこの世から無くそうと行動していた。その行動の思いには、芥川を助けてあげたいという優しさからってのが泣ける。。自分自身の創造物に出さえ心を開けず自分自身を良く見せようとする芥川の性格が不憫でならない。自分が一番自分にがっかりしたくなかったのかもしれないね。実際の芥川も精神不安定になっており前期後期だと作風が変わるそうだ。そんな2面性とも言える部分を書きたい自分と本当に書きたいものへの葛藤を上手く落とし込んでいる!
もうひとつイマジナリーと一緒に苦楽を共にした太宰たちの気持ちもとても分かり悲しい。
本人でないとしても一緒に過ごした時間は本物で、絶対悪じゃないイマジナリーを消すのを躊躇うのは当然だなと。最後は芥川本人が決着する。それしか答えはないよね~。
太宰は同じく常に不安を抱いた人物なので芥川に惹かれたのかもしれない。芥川に太宰を当てたのも納得でした。

<タイトルについて>
【文豪とアルケミスト】

以下のように考えてみました。※全て憶測です。
・文豪 →そのまま文豪たちだと思います。

・アルケミスト →錬金術の事をさす。アルケミストはこの作品だと人物っぽいのですがどうみてもクリスタルでwwアルケミストが一番謎。文豪を錬金術で生成し転生させてる。

<映像、音楽>
映像:終始崩れが無く綺麗でした。キャラデザがイケメンでとても良い。OPの画像は神風動画さんで多くのアニメやゲームのPVとかOPED映像を提供しているだけあって綺麗。

音楽:OPめちゃくちゃいいな!!!好きなタイプの曲。EDはナンジョルノの歌声が麗しく妖艶で素敵‼

<声優及びキャラ>
・まぁあああああ乙女げーの軸だと思っているイケボが勢ぞろい!!!途中小野坂さんが若干苦しそうに喋ってるから心配になった。当時大丈夫だったのかな?

●芥川龍之介:諏訪部順一さん演じる主人公の文豪。もう見た目もタイプです。プラスで諏訪部さんってところが最高です!!穏やかで優しい雰囲気を纏っている。あまり諏訪部さんの戦闘シーンの声とか聞かないから新鮮だった。なにより潜書する時の叫び声が別人がやってるのかと思うほど諏訪部が消えていた。驚き!!

●中原中也:柿原徹也さん演じる文豪。私はあのムカツク感じの声色に溺れているwwいると「あ~!!カッキー相変わらずムカつく笑」(全然思っていない笑)と呟いてしまう。中也はずるがしこい部分はあるんだけどなんだかんだ仲間思いでいいのよね!!

●太宰治:中村悠一さん演じるもう一人の主人公。めちゃくちゃ性格は明るくて驚いた。太宰のダメ人間だけど、人を喜ばしたい、道化を演じるという性格が入っている。明るめゆーきゃんなのでかわいい!!ゆーきゃんも出来る男を演じるのが多いから貴重なキャラかも!!!

●島崎藤村:立花慎之介さん演じる文豪。島崎は何事も突き詰めて答えが出ないと納得しない性格でまあシツコイwwwだけどどんな時でも冷静で頼りになる!!嫌味に見えるが実は一番芥川を見ていた人。さすがの立花さん。このつかみどころのない人物の声はうますぎる。ふわっとしてる感じを出すのがお上手。


🔴作品紹介🔴

放送・放映期
2020年4月3日 春

character
▼文豪国定図書館
ネコ(館長代理):大河元気
芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ):諏訪部順一
谷崎 潤一郎(たにざき じゅんいちろう):岡本信彦
佐藤 春夫(さとう はるお):泰勇気
徳田 秋声(とくだ しゅうせい):渡辺拓海
島崎 藤村(しまざき とうそん):立花慎之介
中原 中也(なかはら ちゅうや):柿原徹也
萩原 朔太郎(はぎわら さくたろう):野島健児
室生 犀星(むろう さいせい):逢坂良太
志賀 直哉(しが なおや):前野智昭
武者小路 実篤(むしゃのこうじさねあつ):KENN
菊池 寛(きくち かん):三木眞一郎
久米 正雄(くめ まさお):吉野裕行
堀 辰雄(ほり たつお):髙橋孝治
●無頼派(ぶらいは)
坂口 安吾(さかぐち あんご):杉田智和
織田 作之助(おだ さくのすけ):小野坂昌也
太宰 治(だざいおさむ):中村悠一
太宰(幼少期):塙真奈美
檀 一雄(だん かずお):小野友樹
▼1話メロス
メロス:中村悠一
メロスの妹:南條愛乃
王:中博史
盗賊:佐々木祐介
▼2、3話桜の森
くしの女:熊谷海麗
若い女:諏訪彩花
商人:中務貴幸
妻:塙真奈美
▼4、5話月に吠える
ハルカ(おかっぱ):上村祐翔
ヨージ:内山昂輝
マサ:葉山翔太
アツシ:髙木朋弥
サトミ:いとうさとる
音声:久保田ひかり
侵蝕者:田島章寛、大塚芳忠
蛤:中野泰佑
▼6、7話地獄変
娘(侵蝕者):武田華
大殿:下山吉光
▼8、9話人間失格
竹一(たけいち):野島裕史
男:若林佑
女:前田玲奈
写真屋:丹羽正人
姉弟たち:本山かおり、前迫有里紗、谷佳耶
▼12、13話歯車
妻:松井暁波
子供:谷佳耶
▼その他
無名:松川裕輝、新田大地、松原知也、塙真奈美、 本山かおり、谷佳耶、大南悠、前迫有里紗、牧野天音、小宮逸人、柴野嵩大、松元由樹、田端佑佳奈

♡推し様出演♡
諏訪部順一氏

監督
・渡部穏寛
脚本
・熊谷純
キャラクターデザイン
・中嶋敦子
アニメーション制作
・オー・エル・エム

オープニングテーマ
「グッド・バイ」-浦島坂田船
エンディングテーマ
「藪の中のジンテーゼ」-南條愛乃

★あらすじ★
文豪により綴られてきた数多の本。独創的な世界観や感情揺さぶる物語が記されたそれは文学として人々の心を彩り、
世界を豊かにしてきた。しかし、そんな本を黒く染める異形のモノ達が現れる。
それは、文学に対する負の感情から生まれた“侵蝕者”と呼ばれる存在だった。
本を侵し、この世界から消し去ることを目的とする侵蝕者に対抗できるのは“アルケミスト”の力で転生を果たした文豪達のみ。
文豪は侵蝕された本に潜り、侵蝕者を討ち果たすことで本を救う。
全てはこの世界の文学を守るため。
これは、魂を込めて作品を創ってきた者達が綴る、新たなる文豪譚——


💙画像💙

♥️メインビジュアル
♥️キャラクター
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