不思議
たくさん食べたら喜んでもらえて
こうしなさいをしたら褒められて
自分がしたいことをしたり
わたしがわたしでいることを認めてもらうという経験が
大人になるまで
ないまま過ごしてきた
だから自分が本当にしたいことや
そのままあるがままの尊さを
あれこれと
もがくなかで知り
今までを否定して
やり直して白紙にしたくて
そっちに気を取られて
また自分を見失いかけていた
その度、体調を崩して
もう何度目なのだろう
けれどもそのくらいの強制終了がなければ
ベルトコンベアーの上に乗って
自分の意志もなく
ただ言われるまま生きて
これに気づくことはなかった
このわたしにたどり着くことはなかった
遠回りして
立ち止まって
ここまで来た
ここから見える世界はわたしにしか見られない世界
同じように紆余曲折しながら
偶然出会う人もいるだろうし
これから出会う人
思いがけず再会する人
わたしがわたしを生きているようで
今を味わう気持ちよさを知る
空を見上げて
その空に溶けてしまいそうな
わたしはいるようでいなくて
わたしのようで何かの一部で
不思議な気持ち
サポートのエネルギーを循環させていきます。