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【台湾-29】台北・朱雫 Maid Café~本格的な魯肉飯をあなたに~(第84回)


❝地元メシ❞が頂ける珍しいカフェ


今や世界中に広がるメイドカフェ・コンカフェ。その主な顧客層はというと、私の推測ですが「地元のオタクさん」だと思います。
観光客が訪れる場合(私のように)もあるでしょうが、それはあくまで例外的。ゆえに、あえてその土地の名物を提供する必要はなく、大抵のカフェではオムライスやパスタなど王道のフードメニューを用意するにとどまっているわけです。
しかし、例外もあります。時にメイドカフェで地場の名物にありつけた場合はとても喜ばしいところ。台湾は台北・西門の女僕咖啡『朱雫 Maid Café』も、そんな❝地元メシ❞が味わえるお店の一つです。
場所はMRT西門駅4番出口から歩いて3分。衡陽路という通りを東に向かいます。

目立たない看板。学生も集う隣の食堂『信陽麵館 衡陽店』を目印にした方が良いかもしれません。店舗は階段を上がった2階にあります。例のごとく(?)、ブザーを押して入店しましょう。

入店すると「お帰りなさいませ、先輩!」のかけ声が。せ、先輩??
後にメイドさんに聞いたところ、ここは「実習生であるメイドさんが、スパイとして活躍する『先輩』に色々教わる」という設定だそう。赤が基調のメイド服が映える感じです。
こちらのお店は2023年9月に正式オープン。まだまだ新しい店内は日本の昭和時代をイメージした木目調。5、6人のお客さんが居り、また席数は20くらいといったところです。

趣味がイラストを描くことという、金髪でメガネをかけたスレンダーなメイドさんが日本語で案内してくれます。アフターコロナで京都、沖縄、北海道を訪れたという、なかなかの日本通。某イベントで『東京ビッグサイト』にも訪問済みだとか。
日文がペラペラなのでその理由を尋ねると、どうやら北海道は札幌で留学経験があるらしく…。我が地元に滞在してくれていた事実、かつ「雪景色が綺麗、旭川という地名を知っている、稚内にも足を伸ばしたことがある、Gがいないからイイ」など北海道を褒め称えてくれたことが、何とも嬉しくなりました。

さて。こちらの最低消費額(低消)は200元。チェキは200元ですが、こちらの代金は低消対象には含まれません。時は夕方、朝ご飯以降何も食べていないのでフードメニューを見てみますと…「魯肉飯」!? 何と、150元で地元名物が頂けるというのです。これは迷わず注文しました。

メイドカフェのご飯だからといって侮るなかれ。この魯肉飯、メチャクチャ美味かったです。
ボリュームも写真の印象以上になかなかのもの。これは是非、試してみてください。

まさかの地元メシとの遭遇に嬉々としながら、愛想の良い女の子と会話を続けました。曰く、最近はカフェを訪れる世代が代わってきたのか、リア充や大学生が来ることも多いとか。彼らはメイドカフェ草創期の様子を知らないからか、どういったお店かよく分からず新鮮な気持ちで訪れることも多いそうです。
台湾全土に広がる『月讀女僕咖啡』はシックな雰囲気でコンセプトが良く出ている本店が一番好きとか、日本語で多種多様なお話ができました。

総じて満足度が高かったこちらのカフェ。地元メシとメイドさんとの会話がとても心地良かった印象です。
なお、他にもイケメンの執事さんが一人いらっしゃったような。ということで、男性のみならず女性も、一度は訪れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに開店時間は13時半からとやや遅めなので、ランチではなく夕食で訪問しても良いかもしれません。


★お店の情報

アクセス:MRT西門駅4番出口徒歩3分
住所:台北市中正區衡陽路73號2樓
営業時間:13時30分~21時30分


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