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【台湾-16】※閉店 台北・迷途森林~「迷ったご主人様」がたどり着く桃源郷~(第62回)


お帰りなさいませ、迷ったご主人様!


若者の町としてだけでなく、買い物・観光と誰が足を踏み入れても楽しめる台北・西門町。そのエリアは意外と広く、『萬年商業大樓』など中野ブロードウェイを彷彿とさせるヲタクビルも。
魅力は尽きることがありませんが、そろそろ帰らないと…あれ? 帰り道が分からないぞ?? そんな貴方は、以前あったメイドカフェ『迷途森林』に迷い込む資格が十分にあったかもしれません。 英語名を「Lost Forest」と名乗っていたこちらのカフェを、今回紹介していきます。

場所はMRT西門駅の1番出口から徒歩5分。右手にかの有名な観光スポット『西門紅樓』を見ながら、成都路を西へ進みます。店舗までは一本道なので、迷うことはなかったと思います(笑)。

店先に置かれていたメニュー表だけが、カフェの目印でした。ここで品定めしてから入店もアリ。少しだけ日文訳も書かれていました。なお「義大利麵」はパスタ、「蛋包飯」はオムライスです。

店舗の入口は2階に。満を持して階段を登り、入店してみました。
土曜の昼下がり、ご主人様・お嬢様で既に満席に近く、5~10分ほど待つことに。予約した方が良いかも? さて、メイドさんにお出迎えして頂くと…「お帰りなさいませ、迷ったご主人様!!」 沢山のメイドさんによる元気の良い掛け声が響き渡ります。
そう、名前の通り、ここは❝迷った人達❞が入り込む魅惑の世界のようです。それにしても、❝迷ったご主人様❞という言い回しが素敵。私も人生には迷いっぱなしだから、入店資格はあるのでしょう(笑)。

店内は非常に広く、2階3階に客席があり、2階担当、3階担当のメイドさんがそれぞれ分かれているようでした(定期的に交代していたかも?)。シックな雰囲気で普通にお洒落なカフェ、女性客も多数。クラシカルなメイド服を着用したメイドさんには日本語を話せる子が数人いらっしゃいました。
ある一人には「なぜここに?」とストレートに聞かれたものです。そりゃ開店したての台湾メイドカフェに入る非住民、しかも日本人はそういないだろうなあ…。

チェキは200元(約900円)、ドリンクは150元~(約675円~)と、インフレ・円安もあって日本のメイドカフェとそう変わらない価格水準。ある子が「台湾の物価は現地感覚だと『かなり上がった』んですよ~」と話してくれました。確かにおっしゃる通り。
ちなみに、コロナ流行後に西門町にも『DON DON DONKI(ドン・キホーテ)』が誕生しましたが、ここは現地感覚だと「安売りの店ではない」そう。日本製品を輸入販売しているから割高になるのでしょうか。だから、あるメイドさんは2022年12月に東京を旅した際、日本のドンキで❝爆買い❞したようです。

こちらはスペシャルドリンク。メイドさんオリジナルですが、作ってくれる子はランダムでした。

メイドさん達は終始忙しそうで、特定の子と話し込めるような状況ではなかったですが、数人の子と話すことができました。
京都に来たことのあるメイドさんの話とか、『あっとほぉーむカフェ』のhitomiさんに憧れている子の話とか。hitomiさんは海外のイベントにも精力的に出演されており、もはや知名度は相当なレベルのようです。
かつて存在し、結構簡単に迷い込めたスタイリッシュなメイドカフェは、のんびり午後のひと時を過ごせ、かつ片言の日本語を沢山聞くことができる素敵な空間なのでした。


★開店当時のお店の情報★

アクセス:MRT西門駅徒歩4分
住所:台北市萬華區昆明街79號
営業時間:平日12時~21時30分/土曜・休日12時~22時


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