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【香港-6】Dreamy Home~土足厳禁でほんわかな夢を~(第25回)


靴を脱いでアットホームに


以前一度だけ訪れた『Henshin Cafe 變身喫茶店』(現在は閉店)が入居していた『恆隆大廈』にある、もう1軒のメイドカフェ。それが『Dreamy Home』。
直訳すると「夢のような家」、否が応でも期待感の高まるネーミングです。果たして、どんな夢を見せてくれるのでしょうか?

こちらのお店は、夕方からの営業が多い香港においては貴重な、昼過ぎから開店しているカフェです。ちょっと遅めのランチにも使える嬉しいメイドカフェと言えましょう。
初めて訪れたのは2018年11月。同行者Aさんと、看板のないお店のドアを恐る恐る開きます。すると、やや大人びたお姉さん的なルックスの美人メイドさんが、賑やかな常連さん達の声と共に出迎えてくれました。
私達が日本人だと知り、やや慌てた様子。それでも、至極明るく席に案内してくれます。

地元民御用達の雑居ビル、というイメージの『恆隆大廈』。文字は右から左へ読みましょう。
「歡迎光臨」の可愛らしい文字とイラスト以外は、ほぼメイドカフェとは分からない外観です。
ちなみにドアにある「按下去」は、日本語で言うと「ボタンを押して下さい」の意味。

ここの特徴は他の店と異なり、土足厳禁なこと。つまり、玄関で靴を脱ぎスリッパで移動します。これが不思議と落ち着くのは日本人心理というところでしょうか。
スペースは狭く、席数も非常に少ないのでアットホームな印象を抱けます。一方で、あまり夜遅くに訪れると満席で入店できない恐れもありそうですね…。

ハイテンションを保ち、一生懸命日本語で話してくれる和服の美人メイドさん。…ん?和服?? 確か事前調査ではメイド服だったはず…。聞くと「台湾の『楓潾軒』さんと制服を交換してるんですよ!」と。
『楓潾軒』とは、かつて台北にあった大正浪漫メイドカフェ。私が推しのメイドさんと初めての別れを経験した舞台でした。実は『Dreamy Home』を訪れたのが『楓潾軒』の閉店約10日前。
推しの子との最後の会話は1週間前に済ませていただけに、ここで改めてかのお店のシンボルである和服を目にしたときは何かグッとくるものがありました。きっと、閉店間近ということもあり様々なキャンペーンが実施されていたのでしょう。

そんな、深い事情はつゆ知らない(知らなくていい)、学校で日本語を学んでいるというメイドさんに『楓潾軒』メニューを注文します。慣れ親しんだうどんと牛肉のセット、味も台北で何度も食べた味そのものでした。ドリンクの名前は「新撰組」だったかな?

3、4回は確実に食べた台北の味が、香港に蘇りました。こちらは2018年当時の期間限定メニュー!

「Facebook交換しませんか?」有難いお言葉も頂きます。どちらかと言えば日本にも似て奥ゆかしい台湾と異なり、香港ではメイドさんが積極的でラフなのがとても印象深いです。
もちろん、教えてくれるのは「メイド活動」のアカウントですが、一年に何度も来れるはずもない日本人観光客にまで教えてくれるのは嬉しい話ではないですか。

彼女は正真正銘のアイドルでした


それ以降、まだ『Dreamy Home』を訪れることはできていません。しかし、ハイテンションな美人メイドさんとは店外で再会する機会がありました。無論、デートなどではなくとあるイベント。「大学祭でダンスを踊るから観に来て!」とのことで、日本でもそう訪れない大学の文化祭を訪問することになりました。

改めて、舞台上の彼女を見るとオーラが凄かったです。メイドカフェのお客さんなのか大学つながりなのかは不明ですが、しっかり固定ファンもいる感じ。ダンスそのものも非常に巧みで、メイドカフェでは見られない一面を垣間見た思いでした。

余談だがこのイベントで、前日別のお店で会った日本人オタクさんに再会。世間、いやオタク界の何と狭きことか…。彼の美人メイドさんへの入れ込みようは、私のそれをはるかに凌駕していました。何か手紙とかもらってるし。
「来てくれてありがとう!」皆に笑顔を振りまく彼女にデレデレする日本人オタク2人。まあ、つまり。日本のオタクは、いざ行動すると凄いんですよ?(笑)


★お店の情報★

アクセス:MTR油麻地駅A1出口徒歩2分
住所:旺角登打士街44-46號 恆隆大廈7樓44室
営業時間:平日17~22時 土曜・休日14~22時


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