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【ベトナム-2】ホーチミン・FM Coffee Shop~オタクの夢が詰め込まれた空間~(第108回)


実はかなり大規模なカフェだった


ホーチミンの中心部といえば、『ベンタイン市場』や『高島屋』がある、メトロ1号線の始発駅が計画されている一帯。この辺りにメイドカフェがあれば便利なのだけどな、と思いつつ贅沢は言えません。(追記:現在『あるこほりっくベトナム』が営業しています)今回もローカルな路線バスに乗車し向かいましょう。

今回訪れる『FM Coffee Shop』があるのはホーチミン市の西側。とは言っても、ベンタイン市場を起点とすると路線バスで約15分。1系統、56系統などが使えます。
大通り沿いにお店は面しておらず、いかにも地元に即したような何の変哲もない路地に。ただ、屋号は出ているためすぐに見つけることができるでしょう。

カフェや観光地を巡っていたので、着いたのはもう18時過ぎ。赤い看板が目印となります。
外からでもフィギュアなどグッズが見えるので、すぐに判別できるのでは?

2016年に最新流行の拠点として開業後、何度かの移転を繰り返してカフェが2020年に誕生したというお店に意を決して入店。ちなみに「FM」とはFigureとMechaの略だそう。メイドさん3、4人が出迎えてくれました。突然訳の分からない異邦人が来客し戸惑われつつも、英語で一生懸命に接客してくれます。
なお、先に紹介した『ARA ARA Sài Gòn』もそうでしたが、ベトナムのメイドカフェは入店時にレジで注文するようです。当然というかベトナム語オンリーのメニュー表に四苦八苦。英語で解説してくれ、ポテト(15,000ドン)とベトナムコーヒー(35,000ドン)を注文しました。

実際問題として、ベトナム語は全く分からないので正直戸惑いました。
とはいえ、現在はGoogleレンズなど便利な機能があるため駆使した方が良さそう。

今日のメイドさんは、1人は英語と中国語が少し話せる愛想が良いメガネっ子。1人は「ワタシハ…こんにちは!」と日文を僅かに話した子。そして、後から登場したのは❝BOSS❞と呼ばれるスラッとした美人リーダーさん。バラエティに富んでおります。
ただ、コミュニケーションは難しそうだな…と思っていると、近くにいたお客さんが日本語で案内役をかってくれました。

店内には所狭しとフィギュアや人形が並びます。ベトナムで大人気のドラえもんも。
右上のポスターに注目。実はここ、メイドカフェだけではないのです。

1階には有名Youtuberや日本の声優さんが訪れた時の写真が飾られていました。ホーチミン界隈では有名なスポットのようです。
連れられて2階に上がってみると、そこはカードゲームができるお部屋。ポーカーもできるとか。
3階にはフィギュア販売店がありました。このバリエーションがやたら豊富で、リゼロ、初音ミクなど新しめのものから、スラムダンク、ガンダム、ドラえもん、クレヨンしんちゃんなどお馴染みのものまで幅広いのです。店主さんの情熱が伝わってきました。
そう、ここはメイドカフェだけではない。ホーチミンのヲタクさんを捉えて離さない様々なラインナップが取り揃えてあるのです。

2階のカードゲーム場。デュエルとかも普通にできそうな仕様となっています。

まさに、近隣ヲタクの憩いの場とも化している3つのフロア。必然的に居心地が良いです。私を案内してくれた坊主頭の男性は、鹿児島県にルーツがある方だとか。だから日本語が上手かったんですね。
彼はベトナムを「1年すればどんどん変化していく社会」と形容していました。確かにその通りで、ホーチミン初のメトロ1号線が間もなく開業を迎えようとしています。社会に活気があるのですね。

やがて、中華系の方も入店し店内は国際色豊かに。メイドさんとツーショット(無料)を撮って頂き、こんなディープな場所もあるのだな…と感慨深くお店をあとにしました。
日本と比べてヲタクの娯楽の場が圧倒的に少ないベトナムだからこそ、このように複合的な店舗が出来上がったのかもしれません。


★お店の情報

アクセス:路線バス56系統「Công Viên Văn Lang」バス停徒歩4分など
住所:56 Đ. Phước Hưng, Phường 8, Quận 5, Hồ Chí Minh
営業時間:10時~21時


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