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【香港-15】香港・Fantasia Cafe~いざ、冒険の章へ!~(第78回)


異世界への入口はあまりに目立たない


地図上では明らかに自分の立っている位置が示されているのに、周りの建物を覗いてもカフェが見つからない…。そんな焦りが生まれる機会は、こと香港では非常に多いと思います。
以前からお伝えしているように、香港女僕咖啡の目立たなさは天下一品。まるで隠れ家やアジトのように、存在を認知していないとまず見つけられません。今回紹介する『Fantasia Cafe』も、周囲の建物をあたりつつなかなか見つけられずに苦労したお店の一つです。

目指すのはおなじみ旺角周辺。旺角駅のD3もしくはE2出口が最寄りです。いつもは「ビル名と階数を調べておこう」とお伝えしていますが、今回はあまり意味がありません。
というのも、地図でも分かるように、横に長い建物の一角にあるからです。ついでに、Google MapやSNSで調べても建物名が出てきません…。実際に訪れてみると、ビルの軒先には多くの飲食店が並んでおり、探すのはちょっと難しい。「ここじゃないんかな…?」と日本語で独り言をブツブツ言いながら、数分探してようやく見つけたのがこんな感じです。

某RPG風に書かれた店名がインターホンの横にちょこっと。正直、目印はこれだけです。
お店は、日本でいう2F(香港は1階がGF、2階が1Fです)に。その前にここでベルを鳴らします。

ベルを鳴らすと、ガチャリとドアが開く仕様。難易度が高いお店を見つけた時の達成感は半端ないですね(笑)。
階段を上がってお店に入ると、RPGに登場する酒場風の、レトロな木目調の内観が目を引きます。20人近くが来店できそうな広さの店内には5、6人のお客さんがいらっしゃり、メイドさんも大体同数くらいが給仕されていました。ちょうど地下アイドルとして活躍している子がゲスト出勤されており、大変賑わっていたようです。

個性的なキャラが描かれた『Fantasia Cafe』の入口。冒険者を待ち構えるのは、
癒しと安らぎの空間でした。お食事メニューも充実しています。

最初にお話してくれた黒髪ロングの美少女によると、最低消費額を支払うことで2時間滞在できるとのこと。私はパフェ+ドリンク+チェキのセット(確か198港幣)を注文しました。
異邦人の来訪に、店内が少しざわついた気がしましたが…相席させてくれた香港人の男性が、英語で色々とお話してくれました。”Japan is my home."と語ってくれた彼は、1年に1回は訪日しているとのこと。嬉しいセリフですね! 来週からスイスに家族で行く、と語った彼に、気になることを聞いてみました。

どうやら彼は妻子持ちのよう。一方でカフェの常連でもあり、チェキ券を手にしていますが、これは❝寄付❞して使わないらしいのです。この辺の理由を聞いてみると"She (his wife) will kill me."…カフェに行ったのがバレたら〇される、ということですね!
そんな方でもこっそり通うほど、ここは魅力的な場所であるようです。確かに、他にも英語で話しかけてくれたお客さんも居り、雰囲気が温かかったと思います。何かいいなあ、大人の隠れ家みたいで。

左上に映るカードが、チェキ撮影に必要な券です。ところでこのトーストは手違いで出てきたもので、ご厚意でこちらは無料で頂くことができました。少し癖の強い、香港名物のトーストです。

メイドさんも、お客さんと会話しながらティラミスを食べているなど、やはり日本、いや台湾と比べても自由な空気が漂っています。日本語ができるメイドさん(大阪の@ほぉ~むカフェに推しがいるとか)は本日すっぴんとのこと。やはり自由な気がする…。
一方で、ステージは圧巻でした。ゲストの地下アイドルさんが唄ってくれたのですが、「残酷な天使のテーゼ」ほか中文音楽など、どれも声量と美麗な歌声が存分に発揮され、とても素敵。
地下アイドルのファンになりそう…と思いつつ、これにハマったらさらなる❝沼❞が待ち受けているな…と、思わず自制心を働かせる、そんな楽しいひと時を過ごすことができました。


★お店の情報

アクセス:MTR旺角駅E2出口徒歩2分
住所:香港旺角通菜街75號1樓
営業時間:平日16時~22時 土曜・休日14時~22時


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