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【台湾-3】台北・KIRABASE三創店~キャパは台湾No.1?~第10回】


思い出の忠孝新生エリアに


楓潾軒』という、台湾では唯一の大正浪漫メイドカフェがありました。
場所は、台北駅から2駅、西門駅から3駅東の忠孝新生。オフィス街のど真ん中という立地に、突如として現れる異空間でもあった気がします。
何を隠そう、私にとっての初めて❝推しメン❞がいたのが、この楓潾軒でした。
しかし、2018年11月にあいにく閉店してしまい、私は一時は海外メイドカフェ巡りを引退しようとも考えるほど落ち込んだものです。ですが、そんな時朗報が飛び込んできました。

楓潾軒、2019年1月復活

別の女僕咖啡で「新しいお店ができるんですよ♪」とは聞いていたが、まさか楓潾軒のあった忠孝新生駅の近くにオープンするとは。
しかも、Facebookで見る限り『楓潾軒~kirabase~』なる名称で告知されているではありませんか。おそらくは、経営者が同じなのでしょう。
私の心は浮き立ちました。また、あの空間を訪れることができる…?

ただ、開店までの間にFacebookの表題は『KIRABASE』と変わっておりました。この辺のいきさつは分かりません。短い間ながら思い出深い名称が消えてしまったのは正直残念です。そして、どうやら推しメンの子もお給仕してはいない様子。
しかし、新店がオープンしたことには変わりない。これは絶対に❝帰宅❞しよう…。

こうして2019年3月、私は4カ月ぶりに忠孝新生の地を踏んだのでした。

ファンシー系の大規模店


まずは行き方を紹介しましょう。MRT板南線、中和新蘆線の忠孝新生駅1番出口へ出て下さい。
忠孝東路を東に向かって歩き、『楓潾軒』のあった新生南路一段の一つ手前にある小さな道で左折します。ゲームショップやDVD店、小さな飲食店、時にコンビニなどが存在する雑多な街並みを眺めながら北へ。
すると、大規模なショッピングモールにたどり着きます。これが、KIRABASE三創店の入居する『三創生活園區』です。駅からは徒歩5分程度でしょうか。

個性的な外観の三創生活園區。 三創とは「創意」「創新」「創業」の意味があるらしいです。
なお、KIRABASEは西門町、台北101付近、そして高雄にも店舗があります。

奥の方にあるエレベーターで、店舗のある8階まで上ります。そういえば、(2019年9月までの訪問時点では)台湾でこのように大きなビルの中にメイドカフェがある例は他にありません。日本でいうと、秋葉原のドン・キホーテビル内にある『@ほぉ〜むカフェ』がこの雰囲気に近いでしょうか。
イベントスペースなどを横目に歩いていくと、派手な屋号と萌えキャラが目立つ大きな看板が見えてきます。「簡餐・表演・周邊」(日本語で言うと「軽食・ライブ・その他」)とあり、13時、16時、20時にはライブやゲーム対戦イベントが実施される旨も書かれていました。
なかなか本格的かつ基本を押さえた、オーソドックスなメイドカフェのようです。

派手な看板が目印。萌え系のお店ということがすぐにわかりますね。
ライブ等の時間は2019年3月時点のものなので、現在は変更されている可能性があります。

中に入るとこれが結構な広さ。台湾ではトップクラスの規模ではないでしょうか。テーブル席のほかにカウンター席もあり、お一人様でも安心して入店できそうです。私はお一人様だったのでカウンター席に案内されましたが、目の前には舞台が設置されています。

日本語のできるメイドさんと少々話ができました。2019年1月に開店したばかりとはいえ一期生、二期生(?)といるようで、その子は一番後輩とのこと。
やはりアニメ、映画、ドラマから日本語を覚えたようで、「この店の子は皆少しは日本語わかるよ!」とのこと。同月から始まった「かぐや様は告らせたい」も、タイトルだけ言うときょとんとしていた(現地では「輝夜姬想讓人告白」と表記され、読み方も異なるのが一因)が、「生徒会の話?」とすぐに分かってくれました(笑)。
大体どこのお店でも個人的趣味で聞いている「リゼロの推しメン」もすんなり応えてくれます。クルシュ様と剣聖がカッコよくて好き…そこそこ知識がないと出てこない答えです(笑)。

訪れた時はちょうど「食用系少女」とコラボした期間限定イベントの最中でした。
これは私の好きな台湾の希萌創意(Simon Creative)社が製作したゲームのキャラで、限定オリジナルメニューも展開されていました。かなりエンタメに徹したメイドカフェだと思います。
嬉しいことに、桜エビを擬人化した「絢櫻」や高雄MRTの萌えキャラ「高捷少女」も紹介されていました。店内にいくつかあるモニターでは、メイドさん達が登場するPV(これは「めいどりーみん」っぽい演出)に交じって、高捷少女のテーマ曲「下一站.與你」のPVも放映。まさか台北でこの歌が聴けるとは…予想外の収穫になったのは言うまでもありません。

日本でもコアな人気を誇るSimon Creativeの作品が期間限定でコラボ中でした。嬉しい!
食事を頼むと❝軽食❞にしては十分すぎる逸品が。こちらのオムライス+カツも美味でございます。

最低消費額は平日200元、休日250元(2019年当時)とやや高めですが、食事のクオリティも高いです。おまけに、先に記した通りライブやメイドちゃんとのゲームイベントも時間帯によっては楽しめます。
お馴染みのマリオが画面に登場していながら、もはやゲームの内容が全く分からない…。言語的な意味でなく流行的な意味でね。あと10歳若ければ…歳を重ねた切なさを感じながら、お客さんの男女3人とメイドさんが楽しくバトルする姿にただただ見入っていました。

今後も勢力を広げていきそう?

 
こちらの『KIRABASE』、大規模なスペースを持つメイドカフェで相当な気合が感じ取れます。エンタメも充実しているので今後メジャーになっていく可能性は高いのではないでしょうか。(現に高雄などに進出しています)
トークができなくてもライブや雰囲気だけで充分楽しめそう。この辺は『@ほぉ~むカフェ』『めいどりーみん』などのお店と共通した、重要な要素かもしれません。
海外メイドカフェ初心者にもハードルが低い、おススメの一店です!


★お店の情報★

アクセス:MRT板南線・中和新蘆線忠孝新生駅1番出口徒歩4分
住所:台北市中正區市民大道三段2號 三創生活園區8階
営業時間:月~木・日曜11時~21時30分 金・土曜11時~22時


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