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【香港-12】香港・Maid Academy~秘密結社?で楽しく学ぼう~(第75回)
入店には暗証番号が必要
手ぶらでは向かえぬ香港女僕咖啡(メイドカフェ)。この地において大きく看板を掲げたお店はなく、入居ビルに関して下調べしておくことの重要性はこれまで話してきた通りです。これは日本、台湾のカフェと大きく異なるところ。
さらには、入店前にビル入口で暗証番号を入力するカフェまであります。それが『Maid Academy』。香港は旺角が最寄り駅となるこのお店は、「通菜街6至8號業主立案法團」という何やら厳めしい名称が書かれたビルの1階(日本で言うところの2階)にありますが…。
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しかし…入店には写真右のボタンで暗証番号を入力する必要があります!
要はマンションのオートロックと同じ形式でしょう。ボタンで正しい数字を入力し、最後に「#」を押すことでドアが開く仕組みです。この番号がまた、お店のSNSトップページに表記されていたりはしないので…私はSNS内の投稿で見つけましたが、お店特有の事情があるかもしれないので、当サイトに記載するのは控えます。
辛抱強く投稿を吟味していけば必ず見つかります。秘密結社でしょうか?(笑)
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「請按門鈴」とは、「ベルを押して下さい」の意味。右のボタンを押して待ちましょう。
メイドさんにご案内頂いた店内は、既に満席に近い雰囲気です。金曜夜というのもありますが、イベント期間中という理由もありそう。
さて、私が訪れた目的はもちろん「新店舗巡り」もありつつ、コロナ禍前に何回かお会いしたメイドさんに再会することでした。その方のSNSで、本日はこちらのカフェで「一日交流生」を務める旨が告知されていたのです。
かくして、「…? 前お会いしましたよね!」と、彼女の方からお声がけ頂くことに。こう、覚えてて頂けるのはかくも嬉しいことか!
再会、そして謎のカードゲームを学ぶ
元々日語をある程度話せた彼女ですが、4年間の空白を経てそのレベルはかなり上達していました。聞くと、オンラインのマンツーマン授業で学び続けた…と。対して、私の中文はほぼレベルアップすることもなく…(笑)。
しかし、少し話してみただけで「台湾っぽい中文ですね」と見抜かれる。実際、私のレッスンの先生は台湾の方でした! ちょっとした癖で分かってしまうものなのか。
また、メイドさんとしても数々の活躍をされていたようです。数回お店を移りつつ、「そろそろ卒業かもね♪」とチャーミングに語ります。卒業前にお会いできてよかったです。
❝お嬢様❞としても、昨年(2022年)日本の『@ほぉ~むカフェ』へご帰宅を果たしたとか。コロナ終息ムードで本当に良かった…。
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店内は30人以上入れそうな席数でした。交流生の彼女はウェディングドレスっぽい衣装を着て、チェキにも応じてくれます。
料理(オムライスなど)+ドリンク+チェキのセットが220香港ドルとお得でした。メイドカフェとコンカフェの違いを語るのに苦戦しつつ、やがて一つのカードゲームをプレイすることになりました。
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ゲームの名は「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」。なかなか物騒なタイトルですが、高杉晋作が唄った都々逸とされています。
いくつかの種類の「鳥」が手札となり、これらを様々なカードを駆使して「殺して」いくゲーム。細かいルールは(説明するのも苦手なので)省きますが、世界観としては「鳥が鳴いていては、思いを寄せる❝主❞と朝寝ができない」ため、邪魔(失礼)な鳥を排除していく必要がある。相手プレイヤーに鳥を押し付けたりもでき、最後鳥の手札がなくなった者が勝者となるのです。しかしまあ、全く知らないカードゲームが世の中にまだまだあるものだ…。
ルールがだんだん分かってきて、2人プレイから他のメイドさん、お客さんも交え4人でプレイ。カードゲームなども楽しむ機会が多いのが香港女僕咖啡の特徴です。普段働かせることのない方面の脳をフル活用させ、充実した時間を楽しむことができました!
一日交流生ということで、チェキの注文も多くなかなか忙しそう。残業は香港では「OT」(Over Timeの略?)と言うそうで、「したくなーい!」と笑っていました。
何だかんだ楽しく働いていた彼女の姿に安心し、再会を約束してこの日の女僕咖啡巡りを終えることにしました。
★お店の情報★
アクセス:MTR旺角駅E2出口徒歩4分
住所:旺角通菜街8號 通菜街6至8號業主立案法團1/f
営業時間:17時~22時