【台湾-48】台北・未知星體 Maid Café & Bar~楽しい“侵略”が始まる~(第119回)
メイドカフェ不毛地帯に突如出現!
これまで観光に縁が無く、女僕咖啡(メイドカフェ)も存在しなかった街に新しくお店ができた時はとても嬉しくなります。あくまで観光客として、何らかの目的を持たないと駅を降りる気にならない私にとって、そこで下車して街を巡る口実ができるからです。
2024年8月に誕生した『未知星體 Maid Café & Bar』の最寄りとなる永春駅も、台北市内にありながら下車したことがありませんでした。浮足立つ気持ちを抑えながら、MRT板南線のロマンティックな接近メロディに心を癒され現地へ向かいます。
さあ、侵略が始まります!!
目的地は永春駅から『林口公園』を経由しておよそ8分。公園付近では突如爆竹が鳴り、謎のローカルイベントが開かれていて興味をそそられるところ。カフェには非常に近未来的なロゴで店名が掲げられており、見つけるのは簡単でした。
ジャズの曲が流れる店内には4、5人のメイドさんがいらっしゃいました。たまたまだと思いますが、お客さんは全員女性。入店時の合言葉は「侵略が始まります!」。幸いにも日文を話せるメイドさんが一人いらっしゃり、接客してくれました。
ここは“惑星”に住む侵略者たちをコンセプトとしたカフェ&バーで、カフェタイムが15時~19時、19時~23時はバータイムとなるそうです。低消は200元で、90分滞在できるというのは台湾女僕咖啡のスタンダードな形。
ドリンクなどにも特徴があり、「海洋」「外核」「岩石圏」など、地球の各箇所をテーマにした飲み物が選べます。ちょうど中秋の名月の時期で、月をモチーフとした限定メニューも展開中でした。拍立得200元の他に、20秒の動画が撮れるサービスもあります。
個人的に気になったのは「地獄ラーメン」なるメニュー。気になりますが、翌日に響くのはほぼ確実なのでぐっとこらえることにしました。
「友達の誘いでここに入った」というメイドさんは、東京と北海道を訪れたことがあるとのこと。北海道旭川市出身の私にとっては、彼女が札幌や小樽だけでなく富良野にまで足を運び、ラベンダーソフトクリームを賞味してくれていたことが嬉しかったものです。
特に印象に残っている食べ物は「そば」「パンケーキ」だそう。彼女は日本語だけでなく韓国語をも嗜むそうで、日本で言えば才女の域に入るでしょうね。
夕方にかけて徐々にお客さんが増えてきました。そして、見た目がとても個性的な侵略者さんとも出会います。日本でかつて流行った、ド派手な“ヤマンバギャル”にそっくりなコスプレをしているのです。ちなみに学校へはゴスロリ姿で行くのだとか。これぞギャップ萌え?
衝撃的な話も聞きました。日本語ができる子は日本語学校に通っているそうですが、教師は中国語ができなくても授業ができているそうなのです。しかも10数年滞在しているのに…。ワンチャン、私も台湾で日本語教師もありかもしれない?(笑)。
他にも、担々麺といえば台南の名物だとか、韓国のメンズコンカフェの話とか、林森北路にある『庄屋』が好きだとか、たわいのないトークをしているうちに90分はあっという間に過ぎていきました。何とも可愛くて優しい侵略者さん達でありました。
★お店の情報
アクセス:MRT永春駅4番出口徒歩8分
住所:台北市信義區林口街64-4號
営業時間:15時~23時