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【台湾-30】※閉店 台北・DEVIL KISS~地下に広がる悪魔コンカフェ~(第85回)
あのちゃんに激似のほぼ日本女子?
基本的には女僕咖啡(メイドカフェ)の形態を掲げる台湾のメイドカフェ・コンカフェ界隈。メイドさんの世界の範囲内で設定ストーリー、コンセプトが存在する場合はありますが、あくまでメイドカフェの範疇といったところです。
しかし、近年増加したお店の中には明確に「コンカフェ」を掲げ、コンセプトが明確なところもあるよう。その一軒が『DEVIL KISS』でありました(現在は閉店)。西門・台北駅エリアとは離れた、MRT松山新店線、中和新蘆線の松江南京駅が最寄りでした。
基本的に見つけやすい台湾カフェでしたが、ここは若干目に入りずらそう。というのも、お店が地下1階にあったからです。ただ、夜はお洒落なイラスト付きのスポットライトが地面を照らしているので分かりやすったと思います。
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階段前にはメニュー表もあり、落ち着いて確認してから向かう余裕ができました。
恐る恐る(?)階段を下りると、メイドさんならぬ「悪魔さん」が3、4人出迎えてくれました。そう、先ほど書いた通りここはコンカフェ。制服もピンクの小悪魔風、といった風情です。
だからこそ、ドリンクメニューにある「光の飲料」は激マズで「闇の飲料」は激ウマだとのこと。もちろん、このような特殊なモノだけでなくカレー、オムライスやスープ、ケーキなど一般的なメニューもありました。日本語表記もあったように思います。
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この看板に誘われて階段を下っていくと、楽園が待っておりました。
店内はテーブル席・カウンター席を備え、20人ほどが収容できそう。最低消費額は200元(約900円)、チェキはノーマルが200元、豪華版(手の込んだお絵描き)が300元でした。
私は小腹が空いていたのでフライドポテトを注文。そんなお店の説明をしてくれたのは複数人の悪魔さん。そのうちの一人、名前を「面接時に適当に入力して5秒で決めた」と話してくれた子が、もはやネイティブレベルで日本語が上手いことに気付きます。
どうやら5年間勉強しこのレベルになったそう。それでも来日したことがないとのことですから驚きます。SNSの文章も全くもってナチュラルな日本人…普通に「日本人です」と言われても見抜けないかもしれません。
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あのちゃんに外見や雰囲気、話し方が似ているので率直に伝えると、「最近会った日本人女性2人にもそう言われた」そうな。やはり受ける印象は間違っていなかったか…。
ドリンクを頂きながら、東京・大阪の定番スポットや台北と高雄の水道水の質が違う(台北は沸かせば飲めるが、高雄は…?)話、簡体字・繁体字の違いの話などで盛り上がります。台北のあのちゃんはかなり愛想が良く、こちらの話題にも長いこと付き合ってくれました。ありがたい限りです。
20時からはバータイムになるシステム。はて、何が変わるのか?と見ていたところ、照明がやや暗くなった模様。結局さほど変わる部分はないようです。この辺もゆるい感じでいいなあと思いつつ、お客さんが5、6人いらっしゃる賑わいの中で、愉快な悪魔さん達との台北の夜は過ぎて行きました。
日付を越しても営業するという、ちょっとしたバー的要素も台湾メイドカフェ・コンカフェの中では珍しいところでした。閉店が惜しまれます。
★開店当時のお店の情報
アクセス:MRT松江南京駅4番出口徒歩6分
住所:台北市中山區長安東路二段65號B1
営業時間:月~木曜17時~25時、金曜・土曜祝日14時~26時