【韓国-1】ソウル・MAID MOON MAID CAFÉ~自画像を描いてくれるぞ~(第110回)
空前のメイドカフェブームが訪れた韓国
ほんの2年(2022年頃)まで、韓国にはメイドカフェが無いというのが私の中での常識でした。そんな中、『chusitte』(日本語で「チューして」?)という、なかなか攻めたネーミングのカフェがオープンしたとニュースで知ります。
馴染みのなかったメイドカフェ文化に対して韓国国内では賛否両論の嵐が巻き起こったようですが、コロナ禍が明けた頃でしょうか。ソウルを中心に、お店が随分と増えているのを発見。あいにく『chusitte』は閉店してしまったようですが、その遺志を継ぐ(?)メイドカフェが、続々と登場したようです。
その数、なんと10店舗以上…! これは現地調査に行かねばと思い、私は2024年、13年ぶりにソウルの地に足を踏み入れることとなったのでした。
若者の街・ホンデ(弘大)に一挙集結!
調べてみたところ、2024年時点でソウルのメイドカフェは全て「弘大(ホンデ)」の一帯に集まっているようでした。当地は若者の街として知られ、昼~深夜未明にかけて多くの男女で賑わいます。私の印象では、日本で言うと渋谷と六本木をかけ合わせた感じでしょうか。こういった街だからこそ、メイドカフェ出店の地としては最適なのかもしれませんね。
ちなみにホンデへのアクセスは、仁川国際空港からだと仁川国際空港鉄道の各駅停車に乗車して「弘大入口駅」で降りるのが簡単です。およそ1時間弱でしょうか。ただし、カフェによっては地下鉄6号線の上水駅、2号線・6号線の合井駅が最寄りになるお店もあるため、臨機応変に使い分けましょう。
さて、1店目で訪れたのは『MAID MOON MAID CAFÉ』。細めの路地裏に、しかし目立つ看板を掲げていたので大変わかりやすかったです。他に訪れたカフェでも、看板は比較的大きめのものが多く、その意味では韓国ではお店探しで迷う心配はないかもしれません。
地図は便宜上Google mapのものを貼っておきますが、韓国では情報が非常に少なく徒歩ルートすら検索できない状況なので、代わりに「NAVERマップ」を使って探してみましょう(ただ、ハングルで入力しないと認識してくれません)。
恐る恐る店内に入ってみると、「アンニョンハセヨ、ジンニー!(お帰りなさいませ、ご主人様!)」のかけ声が。果たして日本語の通用度はいかほどか…と心配していたら、あれ? 流暢な日本語でお出迎えしてくれる?? それは刹那、異国の地・韓国にいることを忘れさせるほどのインパクトでした。
ツインテールの女の子曰く、「日本語を喋れる子が多い」とのこと。自身も秋葉原、渋谷や福岡天神を訪れるなど、日本旅行経験もあるみたいです。
彼女は私が着ていた藤子・F・不二雄先生のキャラが大集合したTシャツのキャラをほとんど当てるという強者でもありました(笑)。
さておき、ドリンク(カクテルはノンアルのみ)とオムライス(オリジナルorシーフードから選べます)、勿論チェキも注文しました。
私が日本人だから…という理由ではなく、魔法はお客さんがどなたであろうと、日本語で「おいしくな~れ! 萌え萌えキュン」みたい。日本インスパイアされているのが分かります。
特筆すべきは、メイドさん数人が代わる代わる話しかけてくれること。こちらも、伝統的なメイドカフェではよくある形式かもしれません。そういえば、最初の段階で猫耳のウィッグを着用するよう渡されたのも、どこか伝統的な流儀を連想させます。
そして最も印象的だったのは、「似顔絵」を描いてくれるサービスがあることです。セット料金に含まれていたのかもしれませんが、ともかくメイドさん自身あるいはお客の似顔絵を描いてくれます。
私は自身の絵をお願いしましたが…ジーッと見られながらシャッシャッと描かれるのは何だか恥ずかしいものですね(笑)。ちなみに絵は初心者と言っていました。出来上がりを見てみると…上手! メチャクチャ上手なんだけど、うん、私では…な…(略)。ワタシ、コンナニワカクナイ。
そんな愉快な時間もあっという間。60分制ということで退店の時間になりました。この後私が訪れたカフェも、全て1時間制をとっていたので現段階でのスタンダードなのでしょう。個人的には90分制でもいいかな…そう思いつつも、サクッと楽しめる60分制も案外悪くないかなと。
それにしても、韓国語が全くできないのに一切困らなかったことに驚愕。もしや日本語だけで問題ない…? この推測は、他のお店を訪れることで確信へと深まっていくのでありました。
★お店の情報
アクセス:弘大入口駅9番出口徒歩9分
住所:ソウル市麻浦区山橋路6ギル34 2階
営業時間:14時~21時30分