孤独感を感じる理由
孤独をどんなふうに感じるかは、他人に何をどれくらゐ求めてゐるかで変はってくると思ふ。
人とゐても孤独を感じる。
人とゐるともっと孤独を感じるからひとりのはうがまし。
そんなふうに感じるのは、他人に求めても得られないものを求めてゐるのだと思ふ。
どんな人に求めても得られないのは
乳幼児期の母子一体感
この乳幼児期の母子一体感を得た人は、親密な他人にも「他人としての距離」を保てる。自然にその距離を持てて、意識することも無い。不満も感じない。友人や親友がゐて、自分は幸せだと満足してゐる。
母子一体感とは他人との距離が無いこと。
密着してゐる。
自分が相手か、相手が自分か、わからないくらい密着してゐる。
そんなことが赤ちゃんを過ぎで起きるのは、セックスのときくらゐだらう。
だから、母子一体感を大人になってからも求めてやまない人は、セックスの快楽のなかにそれを求めることが普通だ。
恋多き女、性豪など、性の快楽の追求者と見える人たちは、二度と得られない一体感を追求してゐる。
母子一体感を赤ん坊のときに堪能した人には、セックスの快感もチョコレートの甘さと等しい。甘いものが欲しい時もあるが、甘いものがなくても他に楽しめるものがあるのが、普通の人だ。
わたしなどはチョコレートを一日に十枚食べてゐた。毎日、それくらゐの甘みが舌に触れないことには、
生きることが悲しくて
さみしくて
孤独で
不安で
苦しくて
終わりがないようにみえる(by もちぽか)
そのことをどうすることもできなかった。
口に押し込んでゆくチョコレートでぼぉお〜としてゆく瞬間だけ、責められて失神する直前の一瞬だけ、底抜けのさびしさから逃れられた。・・・気がした。