天皇とは何か?―試験的私見①
わたしは、先に天皇制について記事を書きました。
象徴天皇制を廃止しよう、としてゐるところに注意してください。
わたしは、実は、日本における天皇の存在をとても貴重なものだと思ってゐます。
天皇制といふ言葉に対する抵抗感
天皇の存在のことを、天皇制とするのには(日本における天皇の存在をとても貴重なものだと思ってゐるわたしには)抵抗があります。
ビジネス保守派は、天皇制は共産主義用語だと言ったりします。
(みちなみに、ビジネス保守とは、本が売れたり講演会に人が来たりするので、右にいった元左翼、そして、
西部邁氏に代表されるそんな元左翼の弟子たちである、サヨクのことです。
サヨクとは、自分たちを右翼でも左翼でもない中道だと思ってる、言論活動において良いとこ取りだけ、自分が良いヒトになることだけを目指してゐる人たちをわたしは指して言ってゐます。)
天皇制といふ言葉は、天皇の存在が、
①社会の制度である、だから、
②或る状況において都合がいいものとして
➂人為的に作られたもの
といふ見方が根底にあります。
かういふ見方があるから、天皇制といふ言ひ方に対して、わたしは、なんだかいやな感じがするのです。
わたしたちは、親子の関係とか夫婦の関係とかを、心と心が自然につながって出来た関係だと思ひたい。
特定の目的や利害ではなく、
①自然で
②善きもの
と思ひたいのです。
天皇の存在についても、それが
神々と人
天皇と民
との関係が、自然に結ばれたものであり、そして、それは本来的に善きものである、と思ひたい。
さういふ思ひがあれば、天皇制といふ言葉は使へなくなります。