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初めての猫 ~どこから迎える?

こんにちは。ねこのみかたです。
お彼岸が過ぎ、ようやく猛暑から解放されました。
我が家の猫たちも苦手なエアコンのお世話になることなく、昼寝を楽しんでいました。

「ペットと暮らしたい」というご家庭が、コロナ禍を過ぎた現在も増え続けているようですね。私も「猫を飼いたいのだけれど、どうしたらいい?」という相談を受けることが良くあります。
猫を迎え入れる場合、大きく分けると「1.保護猫施設などから譲渡してもらう」「2.野良猫を自分で保護する」「3.ペットショップやブリーダーさんから購入する」方法があると思います。
今日は「どこからお迎えするか」について、私の考えをお話したいと思います。


1.保護猫施設からの譲渡


初めて猫を飼う場合、私が友人におススメしているのが、保護猫の里親さんになることです。メリットとして、

① ある程度、人馴れした猫を譲り受けられたり、事前に性格が把握できる。
② 健康状態が明確で安心できる。去勢済み、ワクチン済みの猫も多い。
③ 困ったことがあったときに相談にのってもらえる。

があります。
テレビの動物番組で、タレントさんが保護猫のボランティア活動をしている企画のおかげもあり、保護猫を積極的に譲渡するご家庭もかなり増えているようですが、私が最も「よかった」と思うのは、③の困ったときに相談にのってもらえる点です。
このような表現をすると怒られてしまうかもしれませんが、私は「猫=幼児(子供)」のイメージを持っています。愛しく大切な存在であると同時に、目が離せなかったり、食べ物の好き嫌いもあったり、体調を崩して慌てることもしばしば。命を守る責任が生じるのです。
言葉が話せない分、初めて猫を飼う人にとっては途方にくれてしまうことも多く、そんな時、譲渡してもらった保護猫施設の皆さんに相談できるのは心強いもの。私の場合は、個人で保護猫活動しているボランティアさんに非常にお世話になっています。
ネットで情報はいくらでも入手できる時代ですが、自分の猫のことをよく知っていて、的確なアドバイスをくれる人の存在は本当にありがたいです。

2.野良猫を自分で保護する


実は我が家では今までに3匹、自宅の庭で保護した野良猫を養子にしています。
現在、飼っているロクちゃんも血の混じったヨダレを出し、体も泥だらけ、毛玉だらけで悪臭を放ち、うずくまっているところを保護しました。
また先代猫のクロちゃん(2022年7月他界)も庭でグッタリしているところを保護しました。明らかに病気だとわかる猫を放っておけなかったのです。
でも猫を初めて飼う方には、野良猫を自分で保護して養子にするのは少しハードルが高いと思っています。理由は一言でいうと「大変だから」。
なぜ大変かというと…

① 病気をもっている可能性が高い


先代猫のクロちゃんを保護し、動物病院で検査してもらったところ、猫エイズ、猫白血病のウイルスに感染していました。幸い、死ぬまで発症しませんでしたが、風邪を引きやすかったり、早いうちから腎臓が悪くなり、動物病院の通院が欠かせませんでした。
我が家には他にも猫がいて、ワクチンは接種していますが、同じ器からフードや水を食べたりしないよう、またお互いに舐めあったりしないよう別々の部屋で接触を避けて飼うなど、気を使うことが多かったのです。
現在、飼っているロクちゃんもカリシウイルスに感染していて、歯周病がひどく鼻腔まで到達する穴があくなど、ひどい健康状態で全抜歯をおこないました。2年経った現在も抗炎症薬のステロイドを服用中です。

2022年11月に保護したときのロクちゃん。
過酷な生活を送ったいたためか、2年経っても警戒心が強く、
触らせてくれません(泣)
2024年現在。ずいぶんリラックスした姿を見せてくれるようになりました。

② ノミ、ダニ、寄生虫などの駆除が必要


野良猫を保護したら、家に入れる前に必ず動物病院に連れていくことを強くおススメします。外で生活している猫は、ノミやダニがついている可能性が高く、またお腹に寄生虫がいる子もいます。
動物病院でお願いすれば、ノミ、ダニの駆除や寄生虫退治の虫下しの薬の投与はしてくれます。
また養子に迎えることを決意していて、猫の体調が安定していれば、血液検査をお願いし健康状態を把握しておくのも良いと思います。

保護したときには猫エイズ、猫白血病のウイルスに
感染していたクロちゃん。キャリアであっても発症
することなく、約8年間一緒に暮らすことができました。

③ 本当に野良猫かどうか確認を!


外にいる猫=野良猫(飼い主のいない猫)とは限りません。場合によっては迷い猫で飼い主さんが必死で探していたり、地域猫としてお世話をされている可能性もあります。
そのような場合、勝手に保護して飼い始めてしまうと、良かれと思ってした行動が元の飼い主さんを悲しませたり、地域で世話をしている方々が心配して探し回る結果になりかねません。
野良猫を保護する場合は手間と時間がかかりますが、地域の動物愛護センターや保護猫施設、動物病院などに問い合わせ、野良猫であることを確かめてから保護してあげてください。

病気で苦しそうにしている野良猫を助けてあげることは、愛のある行動です。その場合でも、上記3点を考慮し覚悟をもって保護していただけると、とてもありがたいです。

3.ペットショップやブリーダーさんから購入


私は今まで動物を購入したことがありません。ペットショップでの販売や、ブリーダーという仕事を否定しているわけではないのです。
ただ、かなり昔ですが、都内の有名ペットショップで柴犬の子犬が販売されていて、約1か月後、子犬とは呼べなくなった同じ柴犬の値札が半額になっていたのを見て、少なからずショックを受けました。
その子は何も悪くないのに、ただ成長しただけなのに、同じ命なのに価値が半分になったの?と、何とも言えない悲しさがこみあげてきました。
今でも、ペットショップが少し苦手です。

最後までお読みいただいた皆さま、ありがとうございます。
これから猫を飼いたいと思っている方、初めて猫を飼おうとしている方の参考になれば幸いです。

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この度の能登半島での豪雨で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。地震被害から立ち直りつつあり、穏やかな日々をスタートされたばかりの方々も多く被災されたとのこと。一刻も早く日常が戻りますようお祈りしています。

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