脳腫瘍の手術後から退院まで(2)
入院中の日々を記載してみます。記憶と残っている簡単なメモからなので、やや不正確だと思います。
2021年6月24日(水):手術
術後1日目:ICUから一般病棟へ 片方の鼻の詰め物を取る
術後2日目:もう一方の鼻の詰め物を取る 頭の管を抜いてホチキスで止める 首から下のシャワー 38度台の熱あり
術後3日目:37度台の熱あり
術後4-5日目:熱が上がったり下がったり
術後6日目:頭の包帯を取る 頭からシャワー 病室を歩いて出る
術後7日目:頭のホチキスを半分取る 病理検査結果を聞く
術後8日目:頭のホチキスを全部取る
術後12日目:退院
B先生は毎日1-2回来てくれました。匂いがするかどうかの確認と、2日ほど何も食べずその後もあまり食べなかったためか、食べたいものを何でもいいから少しでも多く食べてと毎日言われました。匂いは最初何日かはしないような気がしていましたが、暫くすると感じることができるようになりました。
術後2日目に少し余裕ができて先生から話を聞きました。軟骨肉腫の可能性が高いこと、出血が多めで輸血をしたこと、事前に聞いていた話の範囲内だったので、特に気になりませんでした。貧血であることとコロナ禍でもあるので、暫くはあまり病室を出ないよう言われましたが、左目が閉じていてその周辺の腫れが酷く包帯で髪が立っていて…この顔なら誰もが驚くレベル、これで病室から出るはずないと思いました。
今は開頭手術でも髪を全部剃る必要はなく、切開する部分だけ1-2cm程度剃るだけです。退院の時も傷はわからないくらいでした。暫く髪が立っていた時の立ち具合が笑えるほどすごかったので、もう少し髪を短めにしておけばよかったとは思いましたが。
手術後2-3日は、少々痛くて開頭した左側を下にして寝られず、鼻からも何か体液が垂れてきてシーツが汚れる等、落ち着かない状態でしたが、ICUでの苦しさに比べれば全く問題なく、難しそうな手術と思っていた割には術後は大したことないと思っていました。でも、今ではかなり辛かったからもうやりたくないと思っているので、その時は気分が高揚していて自分なりに必死だったのだと思います。
病理検査の結果は一番可能性が高いと言われていた軟骨肉腫でした。聞いた時、ああそうかと思い、なぜか先生にそれは悪性新生物というものですかと聞きました。そうですと言われ、私はまた癌になった、乳がんは0期だったのに、今度はそうか、がん保険が出る癌になったのだと改めて思いました。脳腫瘍は良性で苦しんでいる人がたくさんいることを知っていても、保険金が受け取れることをよかったと思おうとしても、なぜか悪性と決まったことが切ないことだったように思います。これから付き合っていくしかないんですねと先生に言いました。そうですねと返してくれました。
後半は呑気な日々でした。何もせずに終日自分の時間を過ごせるというのが嬉しく、夜中にスマホでドラマを見て翌日昼寝をするとか、日常ではあり得ないと思いながら過ごしました。
退院は貧血の数値を見ながら決めると言われていました。それ程動くわけでもないので自分ではあまり感じませんでしたが、看護師が今日はあまり歩かないでとか、これをする時は気を付けてとか、繰り返し言っていたので酷かったのではないかと思います。
退院が近づいてからのB先生との話です。すぐにA先生の診察を受けてほしいからと、A先生と携帯で話しながら退院後の予約を入れてくれました。鼻については、花粉症の時などに自宅で使われる鼻の洗浄を行うこと、強く鼻をかむことは2週間程度はしないこと、大きな鼻血が出たら詰め物をしてすぐに病院に来るようにとのことでした。
2021年7月6日(火)自分だけの自由時間にも少々飽きてきていたので嬉しく退院しました。読んで頂きありがとうございました。