大崎市立おおさき日本語学校周辺のフィールドワーク
2024年10月18日(金)、全国二例目の公設日本語学校として来年4月開校を目指している大崎市立おおさき日本語学校(認定申請中)へ行ってきました。鈴木校長先生、日本語学校推進室の茂和泉室長、教務主任の瀬戸先生から二時間ほどお話をうかがってきました。それぞれの立場で開校に向けた重要なお仕事があり、大きな責任感を持って日々の業務にあたられていることが伝わってくるお話でした。この報告は改めてどこかでさせていただこうと思っています。閉校した西古川小学校のリノベーション工事が続いています。正門には「西古川小学校」の名称が今も残っていました。
最寄り駅はJR陸羽東線の西古川駅です。新幹線の駅がある古川駅からは二駅ほど。日本語学校へは徒歩7~8分です。西古川駅は無人駅です。
4月に日本語学校が開校したら、留学生は古川駅近辺にある学生寮からJR陸羽東線に乗って、西古川駅で下車し、日本語学校まで徒歩で通学することになります。
西古川駅から日本語学校まで歩いてみました。学校の周りは田園が広がっています。ちょうど今は収穫の秋。稲穂が実っていました。来年の秋、留学生たちがこの景色を見ながら通学することになるでしょうか。
日本語学校のすぐ近くには、西古川地区の公民館があります。こちらにも立ち寄り、職員の方にご説明をうけながら館内を見学させていただきました。
西古川地区公民館では、毎月さまざまなイベントを地区住民に向けて企画し、実施しています。その中で定期的に行われているという「日曜プラモ製作会」というサークル活動を紹介いただきました。こちらは貴重なプラモデル製作のサークルで県内外から参加者があるそうです。日本語学校が開校したら、留学生とも一緒にやってみたいというお話をされていました。
玄関入ってすぐ右には、日本語学校開校に関する地元大崎市の新聞「大崎タイムス」の記事(2023年6月6日)が大きく掲示されていました。西古川地区の人々にとって、とても大きなニュースであり、関心が高いことがうかがえます。
さらに、10月18日(金)には、大崎市古川総合体育館で「おおさき産業フェア2024」という大きな催しが開催されていました。今年のメインテーマは『次世代の産業・人材育成』~メイド・イン・おおさき~。ものづくり企業がたくさん展示をしていましたが、連携支援団体・大学・高校等展示ブースに大崎市立おおさき日本語学校も出展していました。
おおさき日本語学校の5つの特徴、理念、カリキュラム、学生寮についてなどの資料のほか、大崎市の多文化共生の現状や留学受け入れ予定のベトナム、インドネシア、台湾について関心をもってもらうためのパネルなど、さまざまな資料が展示されていました。私がこのブースを訪れたときに、いらした地域住民の方は、自分の住む地域にも閉校した小学校があり、そちらに日本語学校が来てほしかったと残念そうに話していましたが、開校したら一緒にいろいろな交流をしていきたいとお話されていました。
最後に立ち寄ったのは、大崎市図書館が入る建物です。人々が多く集まるこの施設には「おおさき産業フェア2024」の日本語学校出展ブースにも展示されていたポスター「大崎市の現状~多文化共生って何?」が掲示されていました。多くの人の目に留まり、関心をもってもらえるといいですね。
次回は11月23日に開催される、大崎市の多文化共生シンポジウムの際に訪れる予定です。