年中行事で心を育てる
一年を通じて、年中行事はなるべくやるようにしています。
例えばお正月の行事。
実は年末のしめ飾りや鏡餅の用意から始まりまっているのですが…「正月事始め」は12月の13日頃からと言われています。
我が家はしめ飾りと玄関の正月のお花は毎年用意します。煤払いや障子の張り替えなども年末にやる方もいるでしょうね。
私は少し暖かくなった3月に窓の大掃除などをやっています。
話を戻して、お節の準備。
母が生きていた頃は、実家で姉と私と母の三人で大晦日に「お煮しめ」や「なます」「田つくり」を用意しました。
黒豆は何日もかけて母が準備してくれました。
ところが母が80歳を超えてから、「もう体力的に辛い」という事で、近所の料理屋さんでお節を頼むようになりました。
お正月のあとは、七草粥、鏡開きのお汁粉作りと行事は続きます。
2月は節分のお豆の用意。(恵方巻きは我が家ではやりません)
そして、立春からお雛様を出して一か月間飾ります。
雛霰や菱餅をお供えして、3月の雛祭りを待つのです。雛祭りには、ちらし寿司と蛤のお吸い物を作ります。
娘は、2月のバレンタインデーにチョコやブラウニーをよく手作りしていましたっけ。
5月の母の日、6月の父の日のプレゼント選びも毎年、楽しみでもあり、苦労でもあり…。
それも今ではもらう側になりました。
年中行事は季節の移ろいとともに、食や職人の技などにも触れる事ができて楽しいですよね。
私は、子どもを育てる時に一緒に作ったり、食べたりする経験が子どもの情緒を育んでくれると思うのです。
梅や桜などの季節の花を「きれい!」と感じる事のできる感性。秋の金木犀の香りやコオロギの声にいち早く気づくことのできる人。
そんな人に育てたいと思って過ごしてきました。
そして、その子育てはおおむね間違いでは無かったな。と思っています。