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ボランティアは義務じゃない
「愚痴が出るようになったら、辞めた方が良いよ」
かつて財団法人で仕事をしていた私は、いくつかのボランティアグループのお世話役もしていました。
全寮制盲学校でのボランティアや、いわゆる日雇い労働者の住む町での炊き出しボランティアなど、たくさんのグループがありました。
そしてメンバーたちは、シンパシーを持って活動に参加していたのです。
ところが、ボランティアを続けているとどうしても本音が出てくる事があります。
やってもらっている人達にもプライドがあり、同情されるのが嫌という人だっています。
優しい気持ちでボランティアをしているのに、「大きなお世話だ」と言わんばかりの態度を取られると、思わず愚痴も出るのです。
そんな時、明治生まれの会長がピシャリと言ったのです。
「愚痴が出るようになったら、ボランティアは辞めた方がよろしいですよ。
ボランティアは義務ではありません。
時間と心の余裕がある時にまたご参加下さいね。」と。
疲れ過ぎるほどに根を詰めてボランティアをやるのでなく、疲れたら他の人に代わってもらう。
周りの人に協力を求める。
そして、笑顔でボランティアに参加できるような状態にする。そうすればきっと受ける方も気持ちが明るくなるでしょ。という事なのですね。
明治生まれの会長さんは、幼い時に津田梅子さんの教えを受けたと聞いています。
強く優しい女性でした。