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冬の浜辺のノーブルなカラス氏 / カラスたちの昼下がり2
第一弾 カラスたちの昼下がり
「カラスたちの昼下がり」は、私がnoteの投稿を初めて間もない頃、3作品目に書いた初期作品である。
いいね🩷の数が現時点(2024.0210)で6つ!
ごく少数の方々に読んで頂いた貴重な話。
さて虎吉さんの企画を機会に、
「カラスたちの昼下がり2」で下書きしてあったものを仕上げた。
#あの記事の後日談
後日談というタイトルに相応しいかはわからないが、これはnoteを投稿し始めて7ヶ月を経過した私が書いた「カラス観察エッセイ」
浜辺の「カラスたちの昼下がり」をテーマにしたカラス観察エッセイの第二弾である。
虎吉さんの企画に参加させて頂きます♪
#企画参加
#虎吉の毎月note
第二弾
カラスたちの昼下がり2
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130354393/picture_pc_a9d3d5420d2b99fce0925c4c4a4e0644.png)
ノーブルなカラス氏の姿
ここから生まれた作品がこち
ら
[エッセイ]
冬の浜辺のノーブルなカラス氏
賑やかだった夏のビーチとは正反対で、冬の海は寂しい。
誰もいない冬のビーチで一羽のカラスを発見した。
このカラス、周りに誰もいない浜をずっとトコトコと歩いている。
「カラスさん、あなたは翼をお持ちだから、飛んでもいいのよ〜」
そんな言葉を心に思いながら私は観察を続けた。
この一羽の烏氏(?)がトボトボ歩く姿。冬の浜辺で思索に耽っているかのようにも見えた。浜をつついては時折、立ち止まって、また歩き出す。
日頃、街で見るカラスとは違うタイプ。
「烏合の衆」という言葉があるが、このカラス氏は群れない。
この孤高なカラス氏はゴミなどあさらないだろう。そんなノーブルさを醸し出していた。
「我が家では、そんな下品な真似して食事するなんて考えられませんね。
とりたての新鮮な食材しか口に致しませんから…カァ」
そんな事を言うはずもないが…。
私はそこを離れてランチに向かった。
🐚 🐚 🐚
カフェへ行ってランチを済ませた。
2時間の時が経っていただろうか?
カラス氏の事は忘れて宿泊ホテルの方向へと浜辺を歩いていた。
「ああ、そういえばさっきはカラスがいたなあ」先程のカラスの事をふと思い出したが、「まさか、いるはずもないな」そう思いながら…。
しかし、その時だ!
浜辺に同一カラスと思われる、あの「孤高なカラス氏」を見つけた。
カラス氏は遅いランチなのか、今度は黙々と何かを啄んでいる。
先程は、ウォーキングのみだったカラス氏。今度は、ゆっくりと、お食事をしている。
「塩味の海の幸」を好むとは、グルメなカラス氏!
昼からひとり(一羽?)優雅なカラス氏…
そこに、もう一羽のカラスさんが飛んできた。
「何かあるの?」
そう言っているかのように後からやってきた少し小柄なカラスさんがカラス氏を真似して、砂浜をつつきだした。
私からみても、かわいい💕
「まあ!ノーブルなカラス氏と、うまくいけばいいな」
そんな想像をしてしまう…
向こうの山では「カァカァ」と普通に賑やかなカラスたちが騒いでいるのに、静かなふたり…
ノーブルなカラスたちの昼下がりの時は穏やかに流れる。
シャイなふたり、いや二羽の烏さんたちは距離をなかなか縮める事なく二羽で、お食事を楽しむ様子はデート風景にすら見えてくる。
さて人間はここらで退散。あとは若いカラスたちに任せて邪魔をせずに帰ろう。
もうすぐ雨が降り出しそうだから…
旅先での浜辺でのひととき…
冬の浜辺を優雅に過ごす「カラスたちの昼下がり」の物語である。
[あとがき]
カラスを観察したこの日に書いたのが下記の童話だ。
特別に「カラス推し」というわけではないつもりだが、カラスたちは観察すると賢く、とても興味深い。
この日、カラスを主人公にしたエッセイと童話まで書いてしまった…
カラスだけでなく生き物たちは、人間の暮らしの傍らで懸命に生きている…
言い換えれば、人間も彼らの傍らで生きている同じ動物である。
……そんな事を想う最近である。
[おまけ]
ノーブルなカラス氏を見た日に作ったシロクマ文芸部投稿作品
シロクマ文芸部の「雪化粧」から考えた物語
「雪化粧した日の森のカラスのキーンの物語」の先の物語
実は「カラスのキーンの話」には、
もっと先がある。
実は、かなり前に「キーンがひとり立ちしてからの話」を先に考えていた。
このシロクマ文芸部を機会に、
幼少期のカラスのキーンの話を考えたというわけだ。