サイクリングロードを歩く ~四国遍路日記 12日目~
前回記事
私は歩いてみたい遍路道があった。
球場前から夜須にかけて続く、サイクリングロードのエリアである。
歩いていると、地域の人が散歩していることがある。
度々津波避難タワーが出現する。
なんというか、人気のない巨大建造物は何ともいえない怖さがある。
だが、そんなのは序の口だと思わされるような木屋があった。
行動食が減ってきたので、途中でコンビニに寄ることにした。
その際、サイクリングロードを抜けて国道に戻らないといけないのだが、なかなか戻りずらい。
これ、サイクリングロードの入り口に気づかず、国道を歩き続けた遍路さんがいたら、サイクリングロードに入る道が分かりにくいので、そのまま国道を歩き続けるのかもしれない。
迂回路に入る為、国道に入った。
歩道も信号もほとんどなく、とても危ない道路だった。
先程、「サイクリングロードに入れなかったらそのまま国道を歩き続けるのかもしれない。」とか書いたが、ある意味それはない気がしてきた。
迂回路の案内が分かりにくく、工事現場に入りかけたり、無駄に道路を横断したりしたが、なんとか国道から抜けた。
そのまま真っ直ぐ行ったら砂浜に出た。
さらに先に進もうとしたら、草が鬱蒼と生えていた。
道を引き返した。
引き返したら、細い舗装路に繋がる道を発見した。
師子慧童子が祀られていた。
サイクリングロードに戻ろうとしたら、原付に乗ったおばあちゃんが現れた。
ポストカードと缶コーヒーとお菓子を渡された。
サイクリングロードを歩き、ある程度満足した私は駅へと向かった。
本日は急坂で知られる神峯寺に行く。
体力は温存しなくては。
……というのは建前で、神峯寺、ここから全部歩くとなるとあと1泊ぐらいしなくてはならない程度には距離がある。
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線は各駅にやなせたかしデザインのキャラクターが存在する。
唐浜駅はお遍路さんモチーフだった。
多分、神峯寺が近いからだろう。
地図を見る限り、この先はあと少しだ。
でも、歩みがゆっくりに。
流石に疲れてきた。
神峯寺お参り後、神峯神社にも行ってみた。
えぐかった。
今日1番の急坂、急階段だった。
正直「神峯寺、遍路ころがしって言われてたけど大したことなくね?」と、思っていた。
大したことあった。
神峯神社への道は。
神峯神社にお参りしたら、宮司さんと遭遇した。
宮司さん曰く、ここまでくるお遍路は珍しいそうだ。
神峯神社を後にし、唐浜駅へと向かう。
想定外に早く山を下れたので、近くの休憩小屋で休憩したり化石を探したりしてダラダラした。
駅で電車を待っているとこんな張り紙が
この日この場で初めて知った。
私は本日、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に1970円支払っている。
(ま、まぁ……300円程度、大した差じゃないし?)
今後、電車に沢山乗る日の前は、フリー切符の料金を事前に調べておこうと思った。
高知駅に来た私は速攻でドラッグストアに向かった。
洗濯ネットを家に忘れてきたからである。
遍路中はほぼ毎日洗濯をする。
個人的には洗濯ネットはほぼ必須だと思っている。
サポートタイツの型崩れとか困るし。
(まぁ、高齢男性のお遍路さんで洗濯ネットを使っている人は今のところ見たことないが)
ドラッグストアで買い物をしたら、お接待として試供品を貰った。
その後、本日の宿に向かう。
地図でゲストハウス土佐を検索し、たどり着いた場所には救急車が居た。
入り口に救急車が止まっていて入れない。
その辺をうろうろしていると、おばちゃんが現れた。
「もしかして本日の宿泊者? 今日はね、ここじゃないのよ。フラワーショップ大川の上なのよ。」
このように言われたので、フラワーショップ大川に向かう。
フラワーショップにはおじさんが居た。
おじさんに2階の宿泊エリアを案内された。
これまでの人生で泊まった宿の中でも屈指の狭さのドミトリーだった。
しかも女性専用エリアに入るには男性エリアの狭いドミトリーを横切らなければならない。
なお、宿泊者は私1人だけだった。
素泊まりなので、夕飯を食べに行くことにした。
高知の名物で調べたら「カツオのタタキ」と「鍋焼きラーメン」と出てきた。
前者は前回食べたので、鍋焼きラーメンの店に入った。
ちくわとネギと牛すじが入っていた。
おいしいかと言われたら、おいしくないわけではないが、特段おいしいと言うほどでもない気がする。
ドミトリーに戻り、今後電車やバスに乗る予定があったので、フリーパスがないか調べた。
今回の遍路、帰宅日が2/15と決まっている。
その後はいつ遍路に行けるかわからない。
今回の私は公共交通機関遍路になる覚悟である。
なので、足摺岬近辺では電車やバスを使いまくる予定だ。
そーなると、3日間6000円は結構お得になる。
……まぁ、この先も定価かな。
ちなみに、このゲストハウス、ファブリーズとリセッシュが計4本ぐらい置いてあった。
何回スプレーのレバーを引いたかわからない。
寝ようと思ったら、明かりの消し方が分からなかった。
部屋中探し回ったがスイッチを見つけられなかった。
私はドミトリーの薄いカーテンを閉めて、アイマスクを付けて寝た。
◇プランニング◇
住吉荘→
穴内 10:22 → 唐浜 10:41
〇土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線
→ 27 →
唐浜 15:10 → 高知 16:22
〇土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 土佐線直通
高知駅 → ゲストハウス土佐
☆本日の歩数☆
38082歩
*かかった金額*
電車代 560+1410
食料 549+158
福豆 100
ドラックストア 883
鍋焼きラーメン 900
納経 300
賽銭 35
宿 4600 (素泊まり ゲストハウス土佐)
計 9395円
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