子育て中の方へ ~我が子を生きづらい大人にしないために~
子育てをしていると、楽しいときもつらいときもあると思います。
我が子をとおして、自分自身を見つめ直す機会にもなります。
私の父親は、多くを語らないけど、
温かい目で私を受け入れてくれるような人でした。
母親は、私にとってとても怖い人で、
私は兄弟のように甘えることはできませんでした。
でも、母の特性や育ち、当時の子育て環境を考えると
仕方なかったのかなと思っています。
私自身も自分のことがよくわからなかったし、理解力もなかったので、
どうすることもできませんでした。
人に甘えることができず不器用な母と、
繊細で感受性の高い不器用な子どもだった私。
子どもが生まれて初めて接する人間は母親で、
母親との関係がその子どもの人間関係の基礎になります。
そこをベースに人間関係が家族から他人へと広がっていきます。
私の特性の影響もあったと思いますが、私はここから躓きました。
母が私に、母なりの愛情を持って育ててくれたことはわかっています。
でも、母が怖い私は本当の自分を出せず、安心感が持てず、母と温かい関係が築けませんでした。
人の目(母の目)を気にしながら取り繕って生きていました。
当然、「人の目」が優先なので、「自分」なんてものはありませんでした。
ハリボテの自分に自己肯定感も自信も持てませんでした。
また、人と一緒にいても安心できないし、楽しくない。
(父を反映する)男の人と付き合うのはあまり苦ではなかったけど、
(母を反映する)女の人と付き合うのは、緊張して変な気を遣ってとても疲れました。
なので、表面上は楽しく遊ぶことはできても、心から許せる友達はできませんでした。
人間関係を築くのが苦手でした。
そして、生きづらさを抱えた私ができあがりました。
学校でも職場でも浮いているような私。仕事ができない私。・・・
☆ここからが大事
今子育て中の方なら、まだ間に合います。
生き方を間違っていた私からのお願い。
持って生まれた特性、得意・不得意、好き・嫌い、出来・不出来・・・
いろんな人がいますが、
まずはどんなお子さんであっても、ありのままを認めてください。
親としては、子どものこんなところは嫌だ、こうなっては欲しくない、
認めたくない・・・いろいろと思うことがあるかもしれません。
でも、持って生まれた特性は変えられません。
努力によって変化するものと、変化しない・限界があるものがあります。
変えられないものを変えようとするのではなく、
変えられないものを持ちながら、どう生きていけばよいのかを教えてあげて欲しいです。
次に、お子さんをぎゅっと抱きしめてあげてください。
「大好き」とハグしたり、手をつないだり、抱っこしたり、スキンシップを取ってください。
肌と肌が触れあうことで、子どもは愛されている感覚や安心感が得られます。
ただし、スキンシップが苦手な子は無理しないでください。
また、お子さんと一緒に遊んで「一緒にいると楽しい!」という体験を積んであげてください。
人間社会で生きる私たちは、どこに行っても人間関係が出てきます。
人は一人では生きていけません。
生きている以上、人との関わりは切り離すことができません。
その中で、人と関わることが苦手だったら、生きていくことがとてもつらくなります。
人と関わることの楽しさを感じられると、人と関わる力や社会性もついていきます。
まとめ
私は生きづらさをずっと抱えて、いつ死んでもいい、長生きしなくていいと思って生きてきました。
でも、うつ病になり、”あなたの生き方は間違っている”と教えられたようでした。
今は、少しずつ自己肯定感を育て、自分に自信が持てるように努力しているところです。
また、人の中にいても心は孤立してさみしい思いをしてきましたが、自分から人の中に入る、人と関わることを楽しむようにして、自分から孤立しないように心がけています。
子どもは与えられた環境の中でしか生きることができません。
私のように生きづらさを抱えた大人を生み出さないためにも
子どもたちが人と関わることの楽しさや自己肯定感を持てるような関わりを周りにいる大人がしてくれるといいなと思っています。
長文になりましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました。