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正念場を乗り切るために

[ネヘミヤ記 6:10,11,12,13,14]

私がメヘタブエルの子デラヤの子シェマヤの家に行ったところ、彼は引きこもっていた。そしてこう言った。「神の宮、神殿の中で会い、神殿の戸を閉じておこう。彼らがあなたを殺しにやって来るから。きっと夜分に殺しにやって来る。」そこで私は言った。「私のような者が逃げてよいものか。私のような者で、だれが神殿に入って生き続けるだろうか。私は入らない。」私には分かった。今、彼を遣わしたのは、神ではないと。彼がこの預言を私に伝えたのは、トビヤとサンバラテが彼を買収したからだと。私が恐れて、言われるがままにして罪を犯し、私の悪評が立って、私がそしられるようにするために、彼は買収されたのだった。わが神よ。トビヤやサンバラテのこれらのしわざと、また、私を恐れさせようとした女預言者ノアデヤや、その他の預言者たちのしわざを覚えていてください。

今日の聖書箇所
ネヘミヤ6:1〜14

今もネヘミヤ記を通して恵みをいただいていきたいと思います。

城壁再建工事が最終段階に近づくと、敵はますます巧妙に、そして執拗にネヘミヤに攻撃を加えて城壁再建工事を妨げてきます。

サンバラテとその一味はネヘミヤが反乱を企んでいるという偽りの噂を広めて、ネヘミヤとその問題を共に解決しようと甘い誘惑を仕掛け、ネヘミヤを誘い出しそこでネヘミヤに危害を加えようとしたのです。

[ネヘミヤ記 6:5,6,7]

サンバラテは五度目にも同じようにして、若い者を私のところによこした。その手に一通の開封された手紙を持っていた。それには次のように書いてあった。「諸国民の間で言いふらされ、また、ゲシェムも言っていることには、あなたとユダヤ人たちは反逆を企んでいて、そのために、あなたは城壁を築き直している。このうわさによれば、あなたは彼らの王になろうとしている。また、あなたは預言者さえ立てて、ここユダには王がいると、自分についてエルサレムで宣言させようとしている。今にこのことは王に聞こえるであろう。さあ、来なさい。一緒に相談しよう。」

敵は5回もネヘミヤを脅し、揺り動かし、自分たちのところに誘い出してネヘミヤを殺そうと図ったのです。敵の目的は明確で脅しと誘惑でネヘミヤが神からの使命の場所を離れ、働きを中断することでした。ネヘミヤは神からの知恵と分別力を持ってその敵の目的を見抜き、堅く立って使命の場所にとどまり、働きを続けます。

[ネヘミヤ記 6:8,9]

そこで、私は彼のところに人を遣わして言った。「あなたが言っているようなことは、なされていない。それはあなたが心の中で勝手に考え出したことだ」と。これらのことはみな、「彼らの工事に対する気力が落ち、工事は中止されるだろう」と考えて、私たちを脅すためであった。ああ、今、どうか私を力づけてください。

次に敵は神の言葉を装った偽りによるネヘミヤを陥れようとします。

敵はネヘミヤの近くにいたシェマヤを買収して、ネヘミヤが自分の身を守るために神殿に隠れるようにと誘惑するのです。神殿に入れるのは祭司だけでしたから、ネヘミヤが惑わされて神殿に入るなら、ネヘミヤは神の律法に背いた者となってしまい、その立場も影響力も一気に失ってしまうことになったでしょう。

敵はネヘミヤの近くにいた者や預言者たちをも買収してネヘミヤを裏切らせたのです。ネヘミヤにとってもこの裏切りは大きな打撃となったことと思いますが、ネヘミヤはそれでもあくまで使命を果たし、神の言葉、律法に従い続けるのです。それによってネヘミヤは巧妙で執拗な敵の罠と策略に打ち勝っていくのです。

悪魔の策略というのは私たちの想像をはるかに超えて巧妙であり、緻密なものです。私たちが祈って知恵と分別力をいただかなければあっという間に惑わされて倒されてしまうのです。

しかしその目的は明確なのです。それは私たちが神の使命の場所から離れるようにすること、そして私たちが神の言葉を否定して神の言葉に背くようにすることなのです。そのような悪魔の惑わしはエデンの園から変わらないのです。

そのために悪魔は肉には心地よく最善に見えるあらゆる誘惑を仕掛け、神の使命から離れ、神の言葉に従わないように妥協させ、退かせてくるのです。私たちがそのような悪魔の誘惑に打ち勝つにはとても人間の知恵と力では不可能なのです。

それゆえ目を覚まして祈り、絶えず御言葉を聞き続けなければ私たちには全く太刀打ちできないのです。悪魔も決して最後まで諦めることはありません。そして主の勝利が近づけば近づくほど、その罠と誘惑も執拗で巧妙になっていきます。

悪魔を恐れる必要はありませんが、決して見くびることはできません。悪魔の巧妙さと執拗さを知っている者は決して祈りをやめることができなくなっていくのです。神は愛だから大丈夫などと言っているなら、それは霊的な世界の現実を全く知らないということなのです。

それゆえ私たちは最後まで使命の場所と神の言葉に堅く立ち続けることができるようにネヘミヤのように事あるごとに祈って知恵と勇気、分別力をいただいて勝利する者となっていきたいと思います。

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