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本当に必要なもの

[サムエル記 第一 11:5,6,7]

ちょうどそのとき、サウルが牛を追って畑から帰って来た。サウルは言った。「民が泣いているが、いったい何が起こったのか。」彼らは、ヤベシュの人々のことばを彼に告げた。サウルがこれらのことばを聞いたとき、神の霊がサウルの上に激しく下った。彼の怒りは激しく燃え上がった。彼は一くびきの牛を取り、それを切り分け、使者に託してイスラエルの国中に送り、「サウルとサムエルに従って出て来ない者の牛は、このようにされる」と言った。主の恐れが民に下って、彼らは一斉に出て来た。

今日の聖書箇所
Iサム11:1〜15

今日もサムエル記から恵みをいただいていきたいと思います。

サウルはサムエルによって王として選ばれましたが、サウルが王になることに疑いや不満を抱く人たちも多くいて、王としての就任式も行うことができず、サウルは自分の家に帰って前と同じ生活をしていました。

そんな時に隣国のアンモン人がヤベシュ・ギルアデに攻めてくるのです。アンモン人ナハシュはヤベシュの人たちの右目をえぐりとるという残虐な要求を突きつけます。

それを伝え聞いたサウルに神の霊が激しく下り、サウルは怒りに燃えて、救国のために立ち上がります。今まで一度も戦いに出たこともないサウル、そしてサムエルに王として指名された時には荷物の間に隠れていたような臆病なサウルだったのですが、神の霊が下ると一変して知恵と勇気に満ち溢れます。

サウルが呼びかけるとイスラエル中から人々が集まってくるのです。そして戦いの経験もないサウルだったのですが、アンモン人に夜明け前に奇襲攻撃を加え、大勝利を勝ち取るのです。

この勝利によってサウルがイスラエルの王とされたことを人々が認めることとなり、サウルの王としての就任式が行われることとなっていきます。その時にサウルが王となることに反対した人たちを殺すこともできたのですが、この時のサウルは謙遜で、反対派を粛清するようなことはしませんでした。サウルは知恵深く対応したのです。

サウルはどのように王としての働きをなしたのでしょうか?それはただ神の霊の油注ぎと神からの知恵によってそれをなすことができました。サウルが神の霊の力と知恵によって戦った時に勝利が与えられ、分裂していた人々は一つにされていきました。

私たちはどのように主の働きをなすことができるのでしょう?どのように主の使命を果たすことができるのでしょう?それはただ神の霊の油注ぎと神からの知恵によるしかありません。それがある時に人々をも一つにまとめることもできるのです。

私たちは多くのことが必要だと思ってしまいます。あれも足りない、これも必要と思ってしまうことが多くあります。そして目の前の状況に応じてあれも、これもと祈り求めてしまうことが多くあります。

しかし本当に必要なものは多くないのです。私たちが祈り求めるべきもの、それは二つだけだと言ってもいいのです。それが聖霊さまと知恵です。これさえ与えられるならどんな状況、環境にも対処でき、どんな戦いにも勝利できるようになっていきます。

私たちも聖霊さまと知恵をいただいて神からの使命を果たしていく者となりたい者です。

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