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妨害に勝つ人

[ネヘミヤ記 4:13,14]

そこで私は、民をその家族ごとに、城壁のうしろの低い場所の空地に、剣や槍や弓を持たせて配置した。私は彼らの様子を見て立ち上がり、有力者たちや代表者たち、およびその他の人たちに言った。「彼らを恐れてはならない。大いなる恐るべき主を覚え、自分たちの兄弟、息子、娘、妻、また家のために戦いなさい。」

今日の聖書箇所
ネヘミヤ4:1〜14

今日もネヘミヤ記から恵みをいただいていきたいと思います。

ネヘミヤの指導の下、帰還したユダヤ人たちは一致協力して城壁再建に取り組んでいきました。城壁は順調に再建されていったのです。

[ネヘミヤ記 4:6]

こうして私たちは城壁を築き直し、城壁はすべて、その半分の高さまでつなぎ合わされた。民に働く気があったからである。

しかしそれを喜ばない敵があらゆる手段で城壁再建を妨げてくるのです。神の御心を行う時に必ずこのような敵が出現し、その敵との激しい戦いが許されていくのです。神の御心はそれを妨げようとするサタンとの激しい霊的な戦いに一つ一つ勝利していく中で初めて成し遂げられていくのです。

ユダヤ人たちの敵はサマリアを初め周辺地域にいた異邦人の指導者たちでした。エルサレムが荒廃してユダヤ人たちがバラバラであれば彼らはその地域に強い影響力と支配力を及ぼすことができたのです。

しかし城壁が再建され、ユダヤ人たちが一つにまとまってしまうと彼らの影響力や支配力が及ばなくなってしまうのです。それゆえそれらの敵は城壁再建が本格的に進み始めると、あらゆる手段を通してそれを妨害し始めるのです。

まず彼らは誹謗中傷、嘲りという言葉による攻撃を加えていきます。

[ネヘミヤ記 4:1,2,3]

サンバラテは私たちが城壁を築き直していることを聞くと、怒り、非常に憤慨して、ユダヤ人たちを嘲った。彼はその同胞とサマリアの有力者たちの前で言った。「この哀れなユダヤ人たちは、いったい何をしているのか。あれを修復して、いけにえを献げようというのか。一日で仕上げようというのか。焼けてしまった石を瓦礫の山の中から拾って、生き返らせようというのか。」彼のそばには、アンモン人トビヤがいて、彼も「彼らが築き直している城壁など、狐が一匹上っただけで、その石垣を崩してしまうだろう」と言った。

このような嘲りや誹謗中傷の攻撃は怒りと争いを引き起こします。それが敵の狙い目だったのです。ネヘミヤを始めユダヤ人たちが怒り狂い、自分たちとの争いに乗ってくれば工事を中断させることができるからです。

それゆえネヘミヤは祈りで勝利するのです。

[ネヘミヤ記 4:4,5]

「お聞きください、私たちの神よ。私たちは軽蔑されています。彼らの侮辱を彼ら自身の頭上に返し、彼らが捕囚の地でかすめ奪われるようにしてください。彼らの咎をおおい隠すことなく、彼らの罪を御前から消し去らないでください。彼らが、建て直している者たちを憤慨させたからです。」

ネヘミヤも人間ですからこのような敵の嘲りや誹謗中傷を聞いて感情がかき乱されたと思います。しかし彼らに抗議することもなくネヘミヤは祈りで自分の思いを吐き出し、主の裁きの御手に委ねたのです。そうすることで工事を進めることができたのです。

次に敵は実際的な脅しで恐れ退かせようとします。

[ネヘミヤ記 4:7,8]

サンバラテ、トビヤ、アラブ人、アンモン人、アシュドデ人たちは、エルサレムの城壁の修復がはかどり、割れ目もふさがり始めたことを聞いたとき、激しく怒り、
皆でエルサレムに攻め入って混乱を起こそうと、陰謀を企てた。

敵は暴動を起こすという噂を流し、恐れによって工事をやめさせようとしました。

敵のこの策略は非常に効果的で遂にネヘミヤと共に働いていた同労者たちに失望落胆と不信仰が起こり始めます。

[ネヘミヤ記 4:10]

ユダの人々は言った。「荷を担ぐ者の力は弱り、瓦礫は山をなしている。城壁を築き直すことなど、私たちにできはしない。」

このような深刻な危機に対してネヘミヤは祈り、最善を尽くして備えていきます。

[ネヘミヤ記 4:9]

そこで私たちは、私たちの神に祈り、彼らに備えて昼も夜も見張りを置いた。

ネヘミヤは失望落胆し、疲れて意欲を失ってしまった同労者たちに城壁再建のために戦うことは自分のためであり、自分の家族のためでもあると共同体の意義を強調して励ますのです。

ネヘミヤはどんなに外部の敵に攻撃されても、また内部から不満が起こっても一貫して工事を続けるのです。もし休んだり、中断したりするならそれこそ敵の思う壺だったからです。一度休んでしまうとそれまでの城壁再建という流れが止まってしまうからです。一度止まってしまったものを再び動かすことは本当に難しくなってしまうからです。

敵は神の御心を妨げ、ストップさせるために心理的、実際的にあらゆる妨害をしてきます。しかしネヘミヤはそれに対してまず祈り、神からの知恵と力をいただいて最善を尽くして対応し、神の御心を行い続けていくのです。それを通して城壁再建という神のプロジェクトは進み続けることとなります。

敵である悪魔は私たちの信仰生活をストップさせるためにあらゆる妨害をしてくるのです。心理的にも実際的にも本当に痛いところを突いてくるのですが、私たちもまたそのたびに祈り、神からの知恵と力をいただいて最善を尽くして信仰生活を続けていきたいと思います。

その時、私たちの霊的な城壁も確実に建て上げられどんな敵の攻撃にも倒れない霊的な家、永遠の家が建てられていくことになるからです。

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