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戦わなくなったら負けるしかありません

[エペソ人への手紙 4:22,23,24]

その教えとは、あなたがたの以前の生活について言えば、人を欺く情欲によって腐敗していく古い人を、あなたがたが脱ぎ捨てること、また、あなたがたが霊と心において新しくされ続け、真理に基づく義と聖をもって、神にかたどり造られた新しい人を着ることでした。

今日の聖書箇所
エペソ4:17〜24

今日もエペソ書から恵みをいただいていきたいと思います。

パウロは恵み、選び、予定、愛、教会といった真理を教えてきましたが、ここからはそれらの真理に基づく具体的な生き方、実践についての勧めをしていきます。

エペソの町はアルテミス神殿を始めとする偶像に満ちており、偶像とセットになった神殿娼婦や神殿男娼などの性的不品行にも満ち溢れていました。

エペソの聖徒たちの中にはイエス・キリストを信じて救われても、それらの以前の悪習慣から完全には脱しきれない人たちもいたようです。またある場合にはせっかく救われたのに以前の罪の生活に戻ってしまう人たちも出たようです。

そのようなエペソの聖徒たちにパウロはまずそれがどれほど恐ろしいことかを再確認していきます。

[エペソ人への手紙 4:17,18,19]

ですから私は言います。主にあって厳かに勧めます。あなたがたはもはや、異邦人がむなしい心で歩んでいるように歩んではなりません。彼らは知性において暗くなり、彼らのうちにある無知と、頑なな心のゆえに、神のいのちから遠く離れています。無感覚になった彼らは、好色に身を任せて、あらゆる不潔な行いを貪るようになっています。

パウロは厳かに勧めるのです。厳しく命じるのです。かつての生活に戻ってはいけない、それは虚しさと暗闇に戻ることであり、神のいのちから遠く離れてしまうことであり、霊的な無感覚と霊的な無知の中に戻ってしまうことになると警告するのです。

人間は弱いからね、そんなこともあるよ、神は愛だから赦してくれるよなどとは決して言わないのです。決して戻ってはいけないと厳かに命じるのです。そこに戻ってしまうならば二度と光の中に戻って来ることができないことが多くあるからです。

悪魔が最も喜ぶことは聖徒たちを堕落させることだからです。それに成功するならば神に対する最高の復讐となり、暗闇の世界に大歓声が湧き上がります。そのように神から引き離すことに成功した魂を悪魔は簡単には手放しません。それゆえ聖書はこのように警告しているのです。

[へブル人への手紙 6:4,5,6,7,8]

一度光に照らされ、天からの賜物を味わい、聖霊にあずかる者となって、神のすばらしいみことばと、来たるべき世の力を味わったうえで、堕落してしまうなら、そういう人たちをもう一度悔い改めに立ち返らせることはできません。彼らは、自分で神の子をもう一度十字架にかけて、さらしものにする者たちだからです。たびたび降り注ぐ雨を吸い込んで、耕す人たちに有用な作物を生じる土地は、神の祝福にあずかりますが、茨やあざみを生えさせる土地は無用で、やがてのろわれ、最後は焼かれてしまうのです。

そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか?それが情欲に支配された古い人を脱ぎ捨て続け、神にかたどり造られた新しい人を着続けることなのです。

救われた者たちには古い人と新しい人、罪によって腐敗した肉と聖霊によって生き返った霊との激しい戦いが起こります。悪魔は古い人、肉に働いて聖徒たちを絶えず引きずり降ろそうと働き続けてくるのです。

油断し、気を緩めた途端にどん底まで落とされてしまうことが多くあります。それゆえ私たちはこの地上の生涯は最後まで戦いであることを覚悟しなければならないのです。

戦いをやめたらどうなるのでしょうか?必ず負けるのです。どんなに大きな恵みを受けても、どれほどすごい聖霊体験をしても戦いをやめたら負けるのです。

アフガニスタンの悲惨な光景を私たちは見ました。アフガニスタン政府軍にはアメリカからの高価な武器も資金も豊富にありました。しかし彼らには戦う意志がなかったのです。一方タリバンは戦う意志と気力に溢れていました。どうなりましたか?アメリカ軍がいなくなった途端に雪崩のようにタリバンに占領されてしまいました。

それゆえ聖徒たちは日々悔い改めて古い人を脱ぎ続けるのです。礼拝と祈りと御言葉を通して聖霊によって新しい人に変えられ続けるのです。それをなし続けるしかないのです。それをやめた途端にズルズルと後退し始め、それでも戦いを再開しないならどんどんと押し流されてしまうだけになってしまいます。

正直、本当にしんどい戦いなのです。休みたくなりますし、もうここら辺でいいかとやめたくなるのです。悪魔はその時を待っているのです。私たちが怠惰になり、怠けたくなり、嫌気が起こるのを待っているのです。そしてそれを見逃しません。その時に集中攻撃を加えて、以前の古い人に戻して、以前の罪の生活に戻してしまうのです。

聖徒たちをそのように虎視眈々と狙っている邪悪な敵がいることを忘れてはなりません。しかし以前の古い人に戻ってしまうなら霊的に無感覚になって悪魔なんてもうどうでもいい、神様ももうどうでもいい、天国も地獄も天国の報いも冠もそんなこともうどうでもいいとなってしまうのです。

目を覚まして祈り続け、御言葉を聞き続け、悔い改め続け、聖霊によって新しくされ続けないないとそうなってしまうのです。悪魔を決して見くびることなく最後まで戦い続け勝利していきたいものです。

今日の祈り
主よ、目を覚まして戦い続けて新しくされ続ける者となれるようにしてください。怠惰、怠け、嫌気が起こる時、悪魔が隣にいることに気づかせてください。

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