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神様は何でも受け入れてくれるのでしょうか?

[ネヘミヤ記 7:61,62,63,64,65]

次の人々はテル・メラフ、テル・ハルシャ、ケルブ、アドン、イメルから引き揚げて来たが、自分たちの先祖の家系と血統がイスラエル人であったかどうかを証明できなかった。デラヤ族、トビヤ族、ネコダ族、六百四十二人。祭司の中では、ホバヤ族、ハ・コツ族、バルジライ族。このバルジライは、ギルアデ人バルジライの娘の一人を妻にしたので、その名で呼ばれていた。これらの人々は自分たちの系図書きを捜してみたが、見つからなかったので、彼らは祭司職を果たす資格がない者とされた。そのため総督は彼らに、ウリムとトンミムを使える祭司が起こるまでは、最も聖なるものを食べてはならないと命じた。

今日の聖書箇所
ネヘミヤ7:61〜73

今日もネヘミヤ記から恵みをいただいていきたいと思います。

最初の帰還民のリストの最後に自分たちの系図がなく、自分たちがイスラエルの民であるかどうかが分からない人たちもいたことが記されています。

特に祭司たちがそれを証明できないことが大きな問題となりました。祭司はイスラエルの民の礼拝を導き、神の祝福を民に取り次ぐ霊的にとても重要な働きを担っていたからです。

それで当時の総督ゼルバベルはイスラエルの民であることを証明できない祭司たちは礼拝で捧げられる聖なる生け贄を食べることを控えるように命じるのです。

今の私たちからするとこれは差別ではないか?これはあまりにも厳しいのではないか?これではその人たちがかわいそうではないか?と感じてしまいます。

しかしイスラエルの歴史を考えるならそこまでしなければならない理由があったのです。

イスラエルの民がバビロン捕囚によって滅亡したのは偶像崇拝と混合宗教のゆえだったからです。イスラエルの民は神をいい加減に適当に礼拝し、一方では他の偶像の神々も礼拝していました。

また高き所を作り、定められた場所以外でも礼拝を捧げ、北イスラエルでは自分勝手に祭司たちを建てて礼拝を捧げていたからです。そして主なる神を礼拝すると同時に多くの偶像を礼拝していたのです。

彼らは律法で示されている神の定めに従わずに自分の好きなように礼拝し、また律法で厳しく禁じられていた偶像礼拝も平気でしていたのです。

神様はそんなうるさいことは言わないでしょう、神様はそんな厳しいことは言わないでしょう、どんな場所でも、どんな方法でも神様を礼拝しているんだからいいでしょう、神様は心の広い方だから偶像を礼拝したって赦してくれるでしょう、そんな人間中心の考えによって主なる神の御言葉を侮って、自分の都合のいいように変えていたのです。

そのように御言葉を侮り、御言葉に従うことなく混合宗教と偶像崇拝を続けた結果がバビロン捕囚による滅亡という悲劇だったのです。

ユダに帰還してきた民はその自分たちの失敗の歴史から学んだのです。まず神殿を再建し礼拝を回復しなければならないということ、そしてその礼拝は自分たちに都合のいい自分勝手な礼拝ではなく律法、神の御言葉に従った礼拝でなければならないことをようやく悟ることができたのです。

それゆえ御言葉通りに礼拝を捧げるために、イスラエルの民であることを証明できない祭司たちは聖なる捧げものを食べることは控えさせたのです。以前の彼らであればそんなうるさいこと言わないで生け贄を捧げてもいいでしょう、食べてもいいでしょうとなったと思います。

しかしユダの民はバビロン捕囚という耐え難い痛みと苦しみを通して初めて神の言葉は神の言葉であり、人間が勝手に変えてはいけないことを悟るようになったのです。

私たちもまた神とその御言葉を侮ってしまうことが多いものです。とにかく礼拝さえしていればいいでしょう、どんな方法でも、どんな場所でもいいでしょう、神は愛だからそんなうるさいことは言わないでしょうと考えてしまいやすいのです。

それが人間中心という罠なのです。私たちにもまた定められた教会があり、定められた礼拝があり、そこに共に集まって御言葉に従って真実なる礼拝を捧げていくことが求められています。

便利だから、楽だから、簡単だからこれでもいいでしょうとなるならそれはもはや礼拝ではなくなってしまいます。礼拝には必ず真実なる捧げものがなければならないからです。そしてその捧げものには献身が伴うものだからです。便利で簡単、手軽な礼拝に献身の心があるでしょうか?私たちが神の立場に立ってそのような礼拝に感動するでしょうか?

自分勝手に礼拝していれば礼拝になるのではなく、神が受け入れ認めてくださる礼拝が礼拝なのです。その礼拝は神が定めた御言葉に従う礼拝なのです。

私たちの礼拝が神に認められ、喜ばれる礼拝となっているかを点検し、いい加減で適当な人間中心の礼拝から真実で霊的な神中心の礼拝を捧げる者となっていきたいものです。

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