はじめての恋人のこと。Part①
彼に初めて会ったのは、私が19才になろうとしていた短大2年の9月。
場所は、友人の知り合いがやっているというイタリアレストランだった。
私が住んでいる市内に、そのお店があるというので、学校帰りにその友人と数回、お茶をしに行ったのがそもそもの始まり。
そこで働いていたのがFGくん。
最初のきっかけは、CDだったかをお互いに貸し借りをした事だった様に思う。
彼の職場であるレストラン以外の場所で2人で会うのは、「貸りた物を返すから」という理由で。
駅で待ち合わせをして、わざわざ隣町の喫茶店へ行きましたね。
私は、女子校出身だったので、初めて自然体でいられる異性の友達が出来たので、彼との会話はとても楽しかった。
多分、最初は向こうも新しい女の子の友達が出来た。というくらいの気持ちだったんだと思う。
そうこうしていると成人式があり、会場で会って、その日の午後、「一緒に映画を見に行こう!」となった。
かれこれ5回程、一緒に遊んだのかなぁ。
この頃から、私は「楽しい!」から、「もしかして、この気持ちは、彼の事が好きなのかも?」と思い始めていたんです。
そんなある日、家まで送ってくれる車の中で、「俺の彼女として、付き合って欲しい。」って言ってくれました。
「うん。」としか、言えなかったけど、とっても嬉しかった。
後日、彼から聞いた事。
「以前に付き合ってた女の子が居たけど、女の子から好きだと言われて、なんとなくの成り行きで付き合った。」
「だけど、おとめ座の乙女♡ちゃんには、自分の口からちゃんと『付き合って。』って、言葉にして伝えたかった。」
「親にも、おとめ座の乙女♡って名前の子から俺宛てに電話がかかってくるかもやから。と言ってあるけど、そんなの親に言ったの初めて。」
だと。
また
「前に付き合ってた女の子から『よりを戻したい』と連絡があったけど『未だ付き合ってもいないけど、今、好きな女の子が居るから、ごめん』と断った。」
と話してくれた。
彼なりの「真面目にお付き合いしたい。」の表明だと受け止めたし、素直に嬉しかった。
とっても。
昔も今も、私の初めての彼氏がFGくんで良かったと思ってる。
まだお互いに若く、ただただ、その時の自分全てで「恋する事」を素直に楽しんだ。
それでは。
◇ ◇ ◇ ◇
而今(じこん)・・・今を生きる事。
過去でも未来でもない「このいま」を生きる事。母が好きだった言葉だけど、「このいま」感じた事を忘れない様にnoteします。
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