【#60 もがく日々も、私の一部】
もがくというのは、生きている証のようなもの。先が見えない中で手を伸ばし、少しでも光を探そうとする。苦しくても、諦めきれずに足を動かす。その姿勢こそが、人が前に進む力を持っている証拠なのだと思います。
もがいているときは、何もかもがうまくいかないように感じるものです。どちらに進んでも足元がふらつき、正しい道がどこにもないように思えてしまう。そんな感覚に押しつぶされそうになるとき、自分が小さくて無力な存在に思えてしまうこともあります。でも、もがくという行為そのものが、もうすでに前に進んでいる証拠なのです。
何かを求めて、必死に手を伸ばす姿は美しいものです。それは、今の自分を変えたい、もっと高い場所に行きたいという願いが込められているから。もがく日々は、決して無駄ではありません。苦しみの中で見つけた答えや、小さな気づきは、やがて心の奥で静かに形を作り始めます。
もがく中では、自分が何をしているのかさえ分からなくなることがあります。それでも、何かを探し続ける。その時間は、決して無駄ではありません。もがいている間は、心がたくさんの感情で埋め尽くされているけれど、その中には未来へのヒントが隠れているものです。
もがくことを恥ずかしいと思わないでほしいのです。誰もが、目には見えないところで苦しみ、悩みながら自分を作り上げています。完璧に見える人でも、その背後にはきっとたくさんのもがきがあったはずです。だから、今の自分を否定しないでください。もがくというのは、成長の中で避けられないプロセスなのです。
そして、もがく中に見える景色もまた特別です。そこには、普段の穏やかな日々では気づけないような、鋭い感覚や深い思索が生まれる瞬間があります。その苦しい時間があったからこそ、後から振り返ったときに「あのときの私は本当に頑張っていた」と思える日が来るのです。
もがくことに意味があるかどうかを考える必要はありません。ただ、その瞬間に全力で向き合うだけでいいのです。もがきながら見つける小さな光は、いつかあなたを優しく包み込む大きな光に変わるはずです。
だから、私はこれからももがいていきたいと思います。それは苦しくて、泣きたくなることもあるけれど、その先にある何かを信じて進みたいと思います。どんなに小さくても、その一歩一歩がきっと未来につながるのだと信じています。