【#49 : 自分の心に耳を傾けて】
周りの流れに乗ることは、ある意味で心地よさも感じるものです。同じペースで歩き、同じ方向を見て、同じ話題に頷く。それは、安心感をもたらしてくれるし、自分も正しい方向にいるのだと感じさせてくれることがありますよね。でも、ふとした瞬間に、「本当にこれが私の望むことなのかな?」と感じることがありませんか?周りの期待や雰囲気に合わせすぎると、自分自身の声が小さくなってしまうもの。そう思うと、自分の心に耳を傾ける大切さが、じんわりと胸にしみてくるのです。
「周りに流されない」というのは、簡単そうで実はとても難しいことです。誰かに認められたいという気持ち、期待に応えたいという思い。それが、私たちを周りの流れに押し流してしまうこともあるのです。例えば、仕事での役割、友人関係の中での振る舞い、そして家族の中での自分。それぞれにおいて「こうするべき」という暗黙のルールが存在していて、知らず知らずのうちに従っていることがあります。でも、ほんの少し立ち止まって、周りがどうであれ「私はどう感じているんだろう?」と自分に問いかけると、心がすっと静かに澄んでいく気がします。
周りに流されずに生きるということは、自分を大切にするということでもあります。どんなに素敵な流れでも、自分の心が少しでも違和感を感じているなら、それは無理に乗る必要はないんです。むしろ、自分の内側で感じる違和感に耳を澄ませてあげることが、心地よく生きるためのヒントになることもあります。自分を大事にしながら、自分の価値観を軸にして日々を歩んでいくと、自然と心が穏やかでいられるのです。
もちろん、時には周りの流れに乗ることも大切ですし、それが新しい発見や成長につながることもあります。でも、流れに身を任せることと、自分を見失うことは全く別物です。周りに合わせることが悪いわけではなく、自分を犠牲にしてしまうことが問題なのです。大切なのは、自分の感覚を見失わないこと。流れに合わせながらも、自分の足でしっかりと立っている感覚を忘れないようにしたいものです。
私もつい流されてしまいそうな時がありますが、そのたびに「私にとって、本当に大事なのは何だろう?」と心に問いかけるようにしています。自分の内側にある静かな声は、すぐに答えを教えてくれるわけではないけれど、少しずつ自分が大切にしたいことが見えてくるように感じるんです。その小さな声を無視せず、そっと耳を傾けていくことで、私は少しずつ自分らしくいられる気がしています。
だから、これからも周りに流されずに、自分のペースで歩んでいきたいと思います。周りがどんなに忙しくても、どんなに声が大きくても、自分の内側にある静かな声を信じて、その声とともに過ごす時間を大切にしたい。そうすることで、私らしく、心地よい毎日を過ごしていけるんだと信じています。
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