おっさんずラブ〜春田創一と牧陵太と黒澤武蔵〜
春田創一
わたしをおっさんずラブ沼に引き込んだのは、紛れもなく春田創一その人だ。自分の中では。
牧陵太もすごくすごく好きなんだけど、
春田がまずあれほど魅力的じゃなければ、あんなにハマらなかったのではないかと思う。
それを演じていたのが田中圭。
もし田中圭以外の人が春田を演じていたらどうなっていたか。優柔不断で、無自覚に人を傷つけて、いい年して家のこと何もできない、だらしないバカ男…。みたいな感じで「愛されキャラ」感はでなかったのではあるまいか。
優柔不断でアホなんだけど、何故か憎めない可愛い奴。
リターンズで和泉さんも言ってたように、春田は「ぽかぽか」。おなじみのBGMが脳内再生。
牧はきっと、春田のそばで日向ぼっこしたくて、春田に惹かれたんじゃないかな。
1話から4話あたりまで、春田は周囲の人間に振り回され続ける。部長に、牧に、蝶子さんに、竹川さんに、マロやちずに至るまで。
その時々で見せる変顔やら変なステップがめちゃくちゃおかしくて何度も笑わせてもらいました。おどおど、ソワソワ…。
でも春田って、あんなにコミカルなのに、たまに突然オスっぽくなるのどういうことなの。笑
ちなみに、春田が一番かっこいいと思ったのは5話で牧に対して「牧と一緒にいることは、俺にとって全然恥ずかしいことじゃないから」の顔。
田中圭の演技力に一番驚かされたのは、ちずに対する「まあ、うん」の表情。顔から牧に対する愛情がこぼれ落ちてるんだよね。
それから、部長との結婚式準備の時の「死んだ目」。魂抜けてる、あの表情。あれ見て田中圭、凄い!と思いました。
牧陵太
牧は自分がゲイであるというコンプレックスが昔からあって、「大通りのど真ん中を歩けない」人生を送ってきてて、辛い恋も経験していっぱい傷ついてきたんだと思う。
そんな牧のキャラクターを持ち前の表現力でめちゃくちゃ切ない男として演じたのが林遣都。
これも必然。「春田が絶対牧なのは台本にそう書いてあったからだけど、春田が僕で牧が林遣都なのも絶対に影響していたと思う」はその通りなんだろうな、と思う。この2人じゃなきゃおっさんずラブはこんなに愛されなかったと思う。それこそ、in the skyに関してどんなことが起きたか全部は知らないけど、何となく想像はつく。だって自分自身、見れてないしね。
牧は、とにかくずーっと切ないんだよね。1話でキス告白。2話で春田とわんだほうで喧嘩して「そんなつもりだったのかよ!」と言われて傷ついた背中。デコチュー。5話でやっと付き合えたけど、やっぱり春田は自分のものにならない寂しさ。そして6話で別れを切り出すまで。とにかく全編通して視聴者は牧の切ない表情しか見られない。その顔がもう…チワワ。アイフルのCMで出てくるあのうるうる目チワワ。
6話のラスト、「春田さんなんか好きじゃない!」あの演技で春田はもちろんスタッフ全員を泣かせたそうだけど、圧巻というか何というか。
全身で「春田さんのことが大好きです!」と言っているようなものでしょ、あの表情。
個人的に、すごく牧の歌だ!と感じる曲がありまして。スキマスイッチの藍って曲なんですが。
大通りのど真ん中を歩けるような僕じゃないから
大抵足元を気にして生きている
最大の問題点はね 現状じゃね どうしようもない関係だね
そのうえ会いたくなるんじゃ もう嫌になるよ どうかいなくなれ こんなんなら存在自体よ消えちまえ そう思ってどのくらい経つだろう
どうですか??
「好きになっちゃいけない人を好きになった」と言ってた時の牧の為の歌じゃないですか??
黒沢武蔵
おっさんなのに、あんなに乙女に見えるおっさん…。吉田鋼太郎、恐るべし。
普通に考えたら妻子持ちのおっさんが上司に対して邪険にできないのをいいことに本人の意思を無視して部下に迫りまくるって、はっきり言ってかなりクズ。笑
なのに、蝶子さんの前で春田の腕をつかんで離さなかったり、手作りお弁当のから揚げ食べてもらって「星三つ!?」ってドキドキしながら聞いてみたり(あそこほんとかわいかった)
春田にフラれて「俺が男だからー?」と号泣してみたり。おっさんなのに…おっさんなのに!どこかいじらしくて可愛くて。
もう本当に、吉田鋼太郎、すげえ。