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当たる占い師と商売の発展
これは商売についての話です。
商売をしていると、占いを時に利用するという人もいると思います。
その参考になればと思います。無料です。
本気で商売を良い形にしたい人にはお勧めしたい。
商売は、当たる占い師 ✖️ 正しい方向性への継続、でうまくいきます。
ここで頻繁に「副業占い師」という言葉が出てきますがそれは、お金を稼ぐ事を一番の目的とする占い師のことであり「本業占い師」は、占術をまず学び、結果的にそれを生業としている人のことを指します。
が、副業から始めても、どっぷり占術に沼る人もいますし、占術を先に学んだで、その後に副業占いに参入する人もいます。私は(このニュアンスであれば)本業占い師ですが、副業占い業界を観察しています。見ているとグラデーションで、その区切りなどは明確にはありません。
ここでは便宜上分けているというだけのことです。
副業占い師は、養成するための講座などがあります。
そこではまず、占術ではなく、稼ぐためのロードマップが敷かれ、お客様の共感を得ながら評価を集め、その後の事業展開までの方法などまでがシステマティックに示されています。
そのため副業占いを「お金を稼ぐことを一番の目的にする」と定義していますが、もちろんそれが全てではないでしょうし、実情はもう少し複雑です。
本業占い師が思うように稼げない場合に、副業占い師として稼ぐ手段を手に入れていくルートもあります。本業か副業かについては単純に分けることは難しいけれども、本業占い師は、何を目的にしているかが個々でブレているケースが多くて、観察上、私も定義できません。
まずは占術から入って、その流れで今に至る占い師、という感じでしょうか。
1、副業占い師
前回、副業占いの話を書いたのですが、副業占い師は「お客様への共感」を売る商売であり、お客様が欲しがっている結果を与えるので、占いそのものは売れます。
誰だって自分を肯定してくれる占い結果には満足するからです。
例えば、皆さんが友達から恋愛相談をされたときを想像してみてください。「あぁその恋愛、幸せにならないからやめたほうが良いのにな。」とわかる時があると思います。
けれども本人は盛り上がっていて、否定できない雰囲気。
そういう時に「いいんじゃないかな。うん」などと曖昧な答えをする、そんな時、ありませんか?言っても今はわからないだろうし、怒らせるとめんどくさいから、でも全面的に肯定したくもないのでお茶を濁す。
わたしも過去に経験があります。
これを、タロットをめくりながら(顔の見えないメール占いや電話占いなら、めくってすらいないかもしれないけれど)「あなたはもう答えを心の奥で知っています。その方向に進めという暗示があります。」と言って、背中を押してあげるのが
副業占い師の仕事です。(ものすごく簡単に言えば)
相手を決して否定せず、そっと背中を押す。
そしてそれを、占いの結果でそう出ています、と伝えるわけです。
いやぁ、こんなに依頼主側にとって都合の良い占いがあるでしょうか。
もちろんキャラ設定で「厳しいことも言います」的な占い師もいるけれど、基本サービス業ですから。
副業占い師の中で「わたしは副業占い師です」という看板を下げている人はおそらく1人もいないはずです。プロフィールは、なんとかの家系だの龍だの、経歴や能力についてかなり盛っている可能性があります。
だって、なんと言っても昨日今日始めた初心者ですから。
わたしは副業占いを否定するつもりはないです。
あらゆる商売はドラマがあって、綺麗だろうが汚かろうが面白いと思うし、金銭のやりとりは提供者と購入者との間で成立していて、他人が口を挟むことではないからです。
むしろ「副業占い」って、うまいことを考えたものだなと感心します。
数年前には見たことがなかった目新しい商売で、お金と引き換えに満足度を与えているのだから商売としては成立していて、何も間違いではないです。
そして購入者本人は「当たってる」と信じているのだから(心理技術を巧みに使われて、当たっていると信じ込まされていると言えなくもないけれど)それは確かに当たっている、とも言えます。そして共感されて肯定されて、気分が良くなったあなたは友達に言いたくなって、口コミします。それがその占い師の評価になっていきます。
商売としては成り立つでしょう。
ただし、ひとつ、大きな欠点があります。
副業占い師による占いでは
占う側も占われる側も、長期的に見て、その人生はうまくいきません。
依頼者は、その時に欲しい答え(共感と肯定)はもらえます。けれどもそれでは、ちょっと気分が良くなるだけで、あなたの人生全体はどこの方向にも向かっていきません。
本当はここで彼と別れた方が良いかもしれないのに、耳障りの良い占い結果をもらうことで、それを聞く機会を損失しているかもしれません、そうすると人生全体で見たときに、本当に幸せになるために遠回りをすることになります。
商売として成立していて、評価の良い占い師に占ってもらう事は悪くない話ですが、あなたの人生が良くなるかどうかは、全く別の話です。
また、占う側の話ですが、短期的にはちょっとした稼ぎにはなります。
世の中、共感してほしい人だらけでニーズがあるからです。
でも「稼げるだけ」なんですよ。その後、外注して拡大しても、お金が拡大するだけです。お金のためにやっているからです。
好きなことをしているわけではないからです。
それをもし、お金だけではない人生にしたいのであれば、それもまた「商売を良くしていきたい」ということなので、もしよければ最後まで読んでください。
2、本業占い師
では、本業の占い師は当たるのでしょうか?
本業占い師は占術を学んでいるので、占いの方法は知っています。そしてタロットであればカードの意味や、カードを複数枚合わせた時の複合的な読み方など、要するに「知識と技術」があります。
売りたい、売れたいという気持ちもあると思いますが、基本的に知識と技術があるとそれに忠実になりやすく、カードを正直に読むし、依頼者にとって耳の痛い結果も伝えます。
占うとは、そういうものだからです。
自分の都合を入れません。占いの結果にどこまでも正直です。
(弱い占い師は自分の都合を入れまくりますので、全員がそうだとは言いませんが)
と、こう書くと、なんだか本業占いの方が当たりそうですが、私はそうとも思っていません。
私が一定期間通って習い、その後も続けている数秘術。
いろんな占い師にも会ってきました。
その中で、あくまで私の個人的な基準に照らし合わせてですが、これは違うぞ、と思う本業占い師が数多くいました。
でも何が違うのか、その後しばらくはわかりませんでした。
あくまで私の個人的な感覚だと思っていたため、言語化の難しい単なる違和感ということで心の中で処理していました。
世の中色んな人がいるからだよね、と。
ところがその後、ある仮説が生まれます。
3、直感ではなく「直観」
天候をコントロールし、雨を降らせる事ができたとされている安倍晴明は、陰陽師として有名です。我々が陰陽師に持つのは科学で説明のできないスピリチュアルなイメージですが、陰陽師というのは官職の1つであり、陰陽五行説をベースにしていますが、もっと背景を辿ると、天文学と地学に行き着きます。(解釈が違っていたらご指摘ください)
要するに、安倍晴明本人は人間なので意図的に雨を降らせることなんてできない、ただ、空と大地の理を知っていれば、雨の降る時期は推測できたかもしれないから、天皇へなにがしかの進言ができたでしょう。そしてその読み通りに雨が降ったなら、それが魔法のように見えたことも確かでしょう。
という話を読んだこと。
また、これは先日のブラタモリでも出ていましたが
栃木にある、日本一古い高等教育機関とされる足利学校は、平安後期〜室町初期にかけて、海外でも知られていたほど優秀な学校で、そこで教えていたのは主に「占い」であったとされ、書物にもそれが残っています。
この「占い」は、私たちがイメージする占いではなく、主に思想や哲学、薬学などですが、戦略家であった武田信玄が自分の下で働く者を採用する時に、足利学校を卒業しているか、を基準にしていた記録があります。
戦略を立てるのは未来を読むことでもありますが、そこには学問が大いに関係するという事が、私の中で繋がってきました。
また、私の昔の知り合いに、株のトレーダーの女性がいます。学生時代は歴史が得意教科でした。
彼女は当時、歴史のオリジナル学習法を自分で編み出していて、ちょっとここで簡単には説明できないのですが、要するに、日本史も世界史も政治で見るとただの点の集まりで、覚えようとすると暗記になってしまうのだけれど、経済で見ると全てが繋がり、壮大なストーリーとして成立するから、そのストーリーを使って物語のように頭に入れていく、というものでした。それを聞いて私は、あれほど嫌いだった世界史に興味を持ち、一気に大好きになりました。(学生時代に聞きたかったヨ)
で、その彼女はトレーダーとしても優秀ですが「株と歴史の流れ方は同じだから、歴史を知れば株を読める」と言います。
学んでいる人は、どうやら未来を読めています。そして、未来を読めている人は、的確な学びをしているようだ。
だとしたら現代の占いも同じことが言えるのではないかと思うわけです。
占いはその人が本来持つ、占星術であれば星、数秘術であれば数字を示しますが、その上で占い師として依頼者の目的に合った的確な答えを出すには、直感ではなく、正しい学問と哲学に裏打ちされた「直観」がなくてはならない。そしてそのために、しかるべき学びが必要なのではないか。
よって占い師は、学ばなくてはならないと思うんです。
占いはもちろんですが、それ以上に、科学、地理、歴史、古典、哲学、アートです。個人的にはあと語学が非常に有効です。
例えば表現の種類が多い日本語のような言語が生まれる背景には、起伏のある豊かな地形が必要になります。土地の高低差があり起伏があり季節があり、その差異があればあるほど多様になればなるほど、それを表すだけの豊かな表現が必要だった事から、必然的に生まれていると言えるかもしれません。
逆を考えるとわかりやすいのですが、どこまでも続く砂漠しかない場所であれば、その自然環境を表す言葉はそれほど必要がなかった、だからそれもまた必然的に、その環境に合う言語が生まれると。
言葉もまた地形から来ていて、それを使う人々やそこから形成される文化にまで干渉していきます。
4、つまり当たる占い師とは
知識と教養と占術を用い、あらゆる知恵を総動員し、最適な未来を叩き出す仕事のできる人、です。
それを元に、あなたが「当てる」のです。
もし当たる占い師にたどり着きたいのであれば、それができる人を見極める目を持つのが一番、早いかと思います。
5、あなたの商売を発展させるために
2022年の年末、数秘術コンサルティングをしてきました。3年前に商売のコンサルティングをさせて貰って、その後、商売が良い形で拡大しているという人が、ありがたいことに私を信頼してくださり、大切な娘さんの数字についても知りたいということで、伺ってきました。
そもそも私はコンサルティングをしましたが、それだけでその商売が良い方向に向いたわけではなく、私の言葉を信じて、自身が自分を信じて、その通りの実践をされたからこそ結果が出ているだけの事です。
そもそも、自分が決めた人の言葉を信じてその通りに一定期間実践してみるというのは、よく知らない他人の言葉を、自分の食い扶持で試してみるという事ですから、やれそうでなかなかやれることではありません。
私はいつも、結果を出す人の、こんなおばちゃんの話を信じて実践するという純粋さと、決めたことを実行する静かなその意志に、ただただ驚かされます。
残念な話なんですが、長期的に運を良くしたり、人生を変えていく事は「共感」だけでは不可能です。そして占術が優れているだけでもできないし、要するに結果を出せるのは、結果を出したい本人だけです。
ただし、正しい方向性を示すことは、占いで可能です。
よく、行動が大事、と言いますが、大事を超えて必須です。
そのために「正しい方向性」が必要です。
その正しい方向性というものは、占い師の占術と、知識、教養で導き出せます。
6、副業占い師の見分け方
さて、共感だけ欲しい人は、副業占い師で良い気分になれるし、本当に人生を良くしたいと本腰を入れる人は本業占い師に頼めばその方向性が示される、ということがわかったところで
誰が本業占い師でかつ教養があり、誰が副業占い師なのか、って話。
(副業占い師で教養があるパターンは… あるの?私の脳内では成立しないんですが)
これは、書けばそれなりに書けるのですが(メルカリで数百円で出品している人とか、こういう文体の人はほぼ副業とか)そういうハウツーは、もういいやと思っているのでここでは省略します。
ハウツーを追っている人に、他人の教養までは見えないからです。
(偉そうに言いますが、これは、私が、非常に長い時間、ボロボロになるまで自分自身の身を以て経験した、結論です)
できることは、値段やサムネイルの豪華さではなく、人としてまっとうかどうか、という基準で占い師のあたりをつけ、とことん聞くこと、そしてそれに対して、借りてきた言葉ではなく自分の言葉で答えられる人を見つけ、信じて実践してみること、です。
私も今は、基本的に紹介を通してでしか占いをしていませんが、長年やっていると、売れっ子になりたいとか、お金のためとか、この辺りを目当てに商売をすると、否応がなしに心がすり減るんです。良い人ぶるなどではなく、残念ながら割り切れないだけで、頑張ったところで本当に続けられなくなります。
純粋に人生を良くしたい、商売を良くしたい、という人のお手伝いをすると私の心も純粋に感動し、自分の全てを総動員して本気になれて幸福度が高くなる、という経験をしてしまうと、もうそれ以外は選べなくなりました。
宣伝しようという気すら、起こりません。
年末に占った若いお嬢さん、高校生でありながら教養レベルがとても高く、私はまた気持ちを正される思いでした。
そういう方との出会いは忘れないし、背筋が伸び、人生が豊かになります。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
何か知りたいことや、私でお手伝いできること、補足説明が必要な箇所がありましたら、ご連絡ください。
ポルカてんちょ