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殺人鬼と不死の少女

刺されるという感覚は何度経験してもなれない。
よく小説などで痛いというよりも熱いと書かれ
ることがあるが、やっぱり痛いものは痛い。
いや、確かに最初は痛みを感じる余裕すらなか
ったのだから、慣れたといえば慣れたのだろう。
ならばそのうち快感になったりするのだろうか。
そこまでドMを極めてしまうのは嫌だな。
胸から生えているナイフを見ながら私はそんな
ことを考えていた。
生えていると形容したが、 とても前衛的な
デザインのシャツを着ているとかそういうわけ
ではなく、しっかりと背中から侵入し、 胸から無事脱出している。
私の体の中をズタズタにしながら。 乱雑に。 乱
暴に。

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