黄昏と積み木 小説「きみの色」を読んで
この記事は私の記事を総て読んだ人向けだったりします。
相変わらず映画は見ていない&web漫画の更新待っていたら見れなくなった話があるだと…な感じの記事です。
小説の帯には「こころに秘密のある人に読んでほしい。」と山田尚子監督の言葉が書かれてます。目立ちたくないといった以外に此れと言った秘密はない私が読む必要はないと思いながら「誠実」に読み解いてみました。思いつくままに書いてあるので構成なんか知らない。
Mr.Childrenは黒で紹介されています。
アルチュール・ランボーは「Aは黒、Eは白、Iは赤、Oは青、Uは緑」と母音を”色”で表現しました。
日暮トツ子。アニメやweb漫画だとこの表記ですが、小説だと
日暮登津子。それが本当の名前だと明かされています。
津。「港」「体から出る液体」の意味。サンズイに聿(ふで)。
けいおん!だと澪と律を合わせたような字とオタクなら思う。
黄昏時に港を登り、涙で書いた詩を登って山の頂に至る。
トツ子の方が卜ッ子で「僕」と分かりやすい。
小学四年生でバレエを辞めるトツ子ですがその時期は男女の身体の違いが表れてくる時期でもあります。Pinkにトツ子はなりたかった。
トツ子が図書館で読む海外小説はマチルダでしょうか?映画では賢い女の子が超能力で意地悪な校長先生を懲らしめます。クルクルと地球儀を回して。虹光の校長のキャラデザも似てる。
ジゼルは初演時の題名は 『ジゼル、またはウィリたち』
「僕」は酔いやすい。バスに。船に。音楽に。芸術に。自分に。
森の三姉妹は小説では一人を除き苗字がなかったりする。
百道さく。サク。草。濃い緑と朱。多分鈴木英哉氏。
七窪しほ。シホ。星。淡いオレンジや桃。多分中川敬輔氏。
八鹿スミカ。霞。明るい茶と深みのある焦げ茶。多分田原健一氏。
多分なのはF&M会員でない私では間違っている可能性があるから。
漫画だと八鹿でなく八鹿と読み方が違う…。誤植?
森の中に迷い込んだ「僕」とUNOとジェンガとオセロをする。「僕」がいないとダイヤモンドゲームをする。
カフェスタイル。コーヒーが3連続のmiss you。カプチーノで閉じた世界のIT'S A WONDERFUL WORLD。
日の光に満ちた場所で見ざる聞かざる言わざるを貫く人も居るのでしょう。
バンドを組む時期がゴールデンウイーク明けのMr.Childrenのデビュー日の5月10日付近なのは狙っているのでしょうね。
GOD almighty (全能の神)。トランプではジョーカーがワイルドカードとしてオールマイティな役割をします。森の三姉妹とトツ子は何故か定番中の定番トランプをしない。UNOは「UNO!」と宣言をしてから上がるカードゲームですね。「もう一回 もう一回 何度でも君に逢いたい」と唄うように。私としては森本千絵さんが企画した生命保険のCMを目にする度に冷めるような苦しいような願いのような怒りのような感情になる今日この頃です。
日吉子はマーガレットを活けた花瓶を持って歩く。マーガレットの花言葉は「信頼」「誠実」等、英語だと「secret love」「faith」、faithは信仰とも訳されます。月の女神アルテミスに捧げられる花。アルテミスの聖獣は鹿。マーガレットの語源は真珠。
ステンドグラスの赤い花や落ちた赤い花は椿のようです。赤い椿の花言葉は「謙虚な美徳」。英語だと「You're a flame in my heart」。
椿姫と「罪を犯す女」にも触れた方が良いかもしれない。
漫画ではしろねこ堂の「し」が程よく隠されていて「く」に見える工夫がされています。
トツ子がRED。きみがBLUE。ルイがGREEN。
バレエのお姉さんがCYAN。日吉子がYELLOW。トツ子がなりたいor紫乃のMAGENTA?
白と黒を光が作る時間と捉える。すると赤のトツ子が未来を通過してシアンのバレエのお姉さんの様にジゼルが踊れるようになる。白と黒を挟んで相対する人物はきみと日吉子、ルイと紫乃orトツ子。ルイと紫乃の共通点は料理と医療関係と衣装。きみは日吉子に言動が似てくる。
反省文〜善きもの美しきもの真実なるもの〜は1番がきみ、2番、3番がトツ子とルイが作詩をしています。2番が誰、3番が誰とは言及されてませんが。
1番がきみ、善きものを求める詩ですね。
2番が多分トツ子、美しきものを求める詩。
3番が多分ルイ、真実を求める詩。墜ちる箒星に願いを。
トツ子ときみの寮での校則違反の処罰を決める職員会議でシスター日吉子は発言をしたのでしょうか?何故校長室で既に決まった事を覆させる発言をしたのでしょうか?小説ではシスター日吉子がしろねこ堂で7冊の中から選んだ本が「果てしない物語」とは書かれていませんでした。
果てしない物語はネバーエンディング・ストーリーとして映画に成ってます。読書と空想が好きな主人公は前半では救い主、後半では帝王になります。
一か月、毎日反省文と奉仕活動を解釈し直すと、一年間の活動休止。若しくは逆に一年間一か月ごとに新曲発表。そして世の中に溢れている私のも含めた間違った歌詞解釈を御美とするならば、それの回収と廃棄。もしくは歌詞解釈の正解の発表。それが山田尚子監督がMr.Childrenに科した処罰なのかもしれない。ですが情熱大陸で「神になりたくない」と言った監督の言葉が真実なら、そんな事を決める権限は誰にも無いのでしょう。
チェコ・プラハなのも意味があるようですね。山田尚子監督が尊敬する監督の作品は簡単には見られそうもないので其方の詳細はわかりません。
小説ではきみにお土産を買っていないのに漫画だと明太子を渡している。
イザヤ書43章4節だけなら”私の目には、あなたは高価で尊い。私はあなたを愛している。”とまるでジョーカーがネタ帳に書いた「I hope my death makes more cents than my life」の返答のように思えます。ですがイザヤ書43節全体ではその意味が反転しているように私には思える。
余談①、ジョディ・フォスターが監督したマネーモンスター(2016)では人の命をお金に換算するように株価を吊り上げようとしますが失敗します。買う人が居れば売る人も居る。
トツ子が自分の色を見つける12章には春の風が吹いていました。自分の幸せは…。
作永きみ。永遠を作る「君」。
「平和」と「知恵」の花言葉を持つオリーブをきみはぼんやりと眺めて悩んでいた。
コカとは書いてないコーラを飲み過ぎてBATHROOMにトツ子と行って宿直のシスターに見つかります。二人で行く必要があるのかはどこかのオッサンの私は知らない。
きみの家族にだけ名前が与えられています。
祖母、紫乃。
母、茜。
兄、志郎。
紫乃ときみの告解とその後の会話はMr.Childrenが男と女しか居ないと思っている人々と交わすべき会話のように私には思えました。
映画「白い家の少女」のようにきみとシスター日吉子はレモンティーを飲む。🐤はGOD almightyを消したかった。玉子。黄身。きみ。
トツ子はペットボトルの紅茶を紙コップに注いで、きみとルイと三人で乾杯する。
小説では言及がない感謝の花言葉の意味を持つピンクの薔薇を胸に掲げてトツ子はしろねこ堂として春の始まりを祝うバレンタイン祭で演奏します。バレンタインデーはキリスト教迫害下で結婚を禁じられた兵士達を結婚させた罪で2月14日に処刑されたウァレンティヌスの命日とされています。シスター日吉子は独りその演奏に背を向け去ります。
影平ルイ。きみとトツ子からスノードームをプレゼントされる。兄が亡くなっている。母が医者。ルイ自身も人の命を救う医者に成ろうとしている。きみに精一杯の声で「がんばれ」と送り出されます。影で平和を祈り涙を流す「私」は誰かの命を救えるのでしょうか?ルイを類とすれば仲間の意味。
ルイが乗ったであろうフェリーを調べると新門司港(福岡県)から横須賀港(神奈川県)だとわかります。小説には行先の神奈川としか書いてありません。文京区もグラマーな感じですね。
トツ子ときみと再開した時のルイの喜びを奪わないようにと願わずにはいられない。
ルイの行動にMr.Childrenのファンがやるべき事が書いてあるような気がするのですが私がした事、出来る事は”先生”でも"旧教会の掃除”でもない気がしている。愛し方ってもっと自由なもんだよ。
余談②、マーティン・スコセッシ監督の記録映画ラスト・ワルツ(1978)でTHE BANDのメンバーは「18年もやれば十分だ。」と解散ライブで言います。ですがメンバー・チェンジをしながらもその後も活動再開します。
田口さんは十字架と出口を塞いでいるイメージなのでしょう。
高畑さんも炎上の出口を塞いでいる。若しくは炎上したら出口になる。玉川さんは…王への道?わからない。
犬は古来から人間の一番の友人。犬は人間より鼻が利く。花が菊。菊の花言葉はyou’re a wonderful friend。秘密と好きを共有する友人を犬呼ばわりする人間なんていないと思いますよね?ワン(もう一回)としか言わない犬…。
スノードームは逆さにしてから元に戻すと雪が降っているように見える玩具ですね。物事を逆から見る、「僕」と「君」を入れ替える、過去に戻ってみる、そんな様子を表しているのかもしれない。
ジェンガは積み木を組み直し、誰かが崩すことで勝敗が決するゲームですね。そして永遠には続かないゲームでもあります。なんてこった、パンナコッタ
祇園精舎の鐘の声…。沙羅双樹の花の色…
いろはにほへとちりぬるを…
オセロのように作中で引用されている事柄は光と影を持っています。リズと青い鳥で「君」と「僕」の逆転の関係性を描き、平家物語で青い目で未来を、茶色の目で過去を見て、光を描く「きみの色」にとって黒を描くMr.Childrenは欠かせないピースだったのでしょう。
事柄が逆転する鏡の世界だったならどんな物語に成っていたのでしょうか?
さて、志のある白い人は何処に居るのでしょうか?志郎は建設会社勤務で大阪にいるそうです。きっとジェンガも得意なはず。虹光女子高校は丘の上にあり急な坂を上がらないといけない場所にあります。その坂は人生と言う大きな坂なのかもしれないです。回し読みされていた「天使もいいかもね」は「天使なんかじゃない」と考察されているようですが…。其方は天使であるか?
光を描く事で闇を増した影はまた強い光を放つ
歩いて駅まで向かおう
ダイヤモンドの石言葉は「永遠の絆」「変わらぬ愛」「純潔」「清浄無垢」「不屈」等。