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ゆかいな防災と避難所

 避難所の一例です。谷水を引いて風呂場やトイレに供給します。中央に多目的の施設があって、普段は産直市で買った物を中央の囲炉裏で自分で調理して食べます。

 産直市場には避難時の食料や生活に必要な品物を日頃より売ります。もちろん特産品は欠かせません。またいざというときの燃料となるマキも販売します。マキと薪ストーブを作って一緒に売れば良いと思います。果物、秋の木の実、春野菜などです。新鮮な川魚があれば中央の囲炉裏で自分で焼いて食べます。炊き込みご飯などもうまそうです。また料理を作って仲間と一緒に食事会などもいいですね。

 避難所になった時は、売り物の品を一カ所にまとめて産直市場の建物を仕切って災害弱者を収容します。多くの場合、一風呂浴びて自分の車の中で一夜を明かすことになるでしょう。
 産直市には蚊取り線香や歯ブラシその他生活用品、下着、タオル及び菓子類、食品などを置いておいて避難時に必要とする人がそれを買い求めます。もちろん一晩だけの避難というのがほとんどでしょうが、土砂災害だけでなく洪水や高潮そして地震などある程度、長期の避難にも使えるようにしておきます。

 多目的施設はどこからでも入れ、そしてシートで囲えば一つの部屋にもなる円形が使いやすいと思います。日頃は集会や防災情報の交換場所として使います。避難時にはそこで炊き出しなどを行います。電力は最小限としますが、資金に余裕ができれば発電機や、谷水でのマイクロ発電や太陽電池とバッテリーなどを手に入れます。

 風呂は石油ボーラーとマキを共用できるといいです。最初はボーラーで暖めてあとは豊富なマキを使って常時、谷水を湧かして避難時に湯を供給します。景色を見ながらの五右衛門風呂などは風情があります。災害で停電した時はランプの明かりで入ります。災害時には10人くらい入れる浴槽二つに湯を満たします。給水所の近くに地域のイラストによる案内と危険箇所を表示した看板を掲げます。危険箇所にボール・メッセンジャーシステムの結果をデジタルで表示します。その看板を見れば今の状況がおよそ分かるでしょう。

 トイレはスフィアスタンダートのP115-116あたりに書かれていることに留意して作ります。収容人数20人あたり最低一つとします。常時には浄化槽式2つですが、避難時にはドラム缶を台車に載せて半地下部分にコンクリート舗装して台車が適当な力で動くような勾配にして下方の一時置き場に起きます。普段は半地下部には入れないように厳重に管理し、トイレのメンテナンス次には浄化槽の2つを使います。台車から一時置き場に降ろすときはテコを使ってドラム缶を下ろします。そして最後にはトラックに積んでしかるべきところで堆肥にすることもできます。

 このような避難所は様々な災害で使えるので、地域の理解は比較的、得やすいと思います。作る材料は間伐材と谷の石で作る石積みと小高い丘を切り取った土砂で極力お金をかけずに近くの材料で作ります。表面には河原の砂利を敷きます。広場は少しずつ広くすればよいと思います。林業家はトラックや小型重機をお持ちなのでそれらの力を借りて作ります。私の仕事仲間のある人から聞いたのですが、小型の重機でも松杭を打つということもできるそうです。石積みの基礎もうまく解決します。経験者も近くにいるかもしれません。

 そして施設を運営するために、みんなで集めた防災等の情報を展示して宣伝するのです。私はそのような情報の編集のお手伝いをします。そして情報の販売はnoteというたいへんすぐれた情報の場をお借りして行えば良いと思います。
 今、防災の主役は行政とされています。予算の配分がそれを証明しています。もしそうであるなら地域で収集した価値のある防災情報は地元自治体が買うべきだと思います。これまでは専門家や行政が上位にあったので防災に必要なお金として住民から行政側に流れは住民が上位になるのでお金の流れも逆向きにしなければなりません。

 それゆえに防災活動の成果は自治体が適切な値段で務が買う義務があります。同時に国と自治体の関係も逆転するので各自治体はその資金を国に請求することになります。土砂災害防止法の前文ではそれを行う義務が国にあると書かれています。これを行うのは政治の役割でしょうが、政治を動かすのは国民ということにもなります。

 地域はその販売利益をためることで将来はかなりおもしろいことがができそうですね。中山間地が活性化するとすればそのような地域経営という新しい発想のもとでしかなしえないと思われます。

なおトイレの問題は大変重要なので今回、加藤篤(日本トイレ研究所)さまのご意見を参考にさせていただきました。ありがとうございました。
 


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