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オリ棒は流行らない?

どうも、スカイくんです。1年ぶりに記事を書きます。

去年は「オリ棒は気持ち悪い?」というテーマで、そもそもオリ棒とは何か、どんな界隈なのかという話題について語りました。

まだ見てない方はこちらを↓
https://note.com/preview/n6d2150846eab?prev_access_key=0c9963b8a3e1b58848ff104e664bd51a

今年のタイトルは「オリ棒は流行らない?」にします!

オリ棒というコンテンツは今後伸びていくのか?という疑問はオリ棒作者の方なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。これについて、今年はオリ棒界隈で初めてオフラインイベントなどが開催されたこともあり、今まで以上に考えさせられたので、言いたいことを言っていこうと思います。


・はじめに

この記事を読んでる人はオリ棒を作っていたり、今は創作活動をしていなくても昔は描いていたことがあったりと、オリ棒に興味がある人だと思います。
とくに、今、オリ棒を描いている人に聞きたい質問が一つあります。

「なぜ今オリ棒を描いているの?」

当時うごメモでオリ棒を描いていた人にとっては衝撃かもしれませんが、2023年はうごメモ配信から15年(2008年12月24日)、そしてうごメモ3DSの開始から10年(2013年7月24日)の年でした。

――まさかこんなに時が経っているとは……

こんなに時が経っているにもかかわらず、いまだに「オリ棒」を描いているやつは、どういうつもりなんだよ!

自分もそのうちの一人ではありますが、こう思わずにはいれません。


ということで、なぜオリ棒はいまだに描かれ続けているのか、オリ棒の良さとは何か、という点について今回は考えてみたので、紹介したいと思います。

①オリ棒の良さとは

オリ棒の良さは人によって様々です。ここでは僕が考えるオリ棒の良さを大きく三つに分けて紹介しますが、これら三つはお互いに影響しあっているもので、切り離して考えることはできません。
自分がオリ棒を描き続ける理由として一番強いものはどれか、ぜひみなさんも考えながら読んでください。

・外見的要素

ひとことで言うと、デザインです!オリ棒という創作ジャンルを人間を描いたものと識別する上で最も重要な要素がこの「外見的要素」だと思います。

オリ棒は、人間のキャラを作るよりもハードルが高いと感じます。その理由は、人間には正解があるけれど、棒人間には正解がないためです。

オリ棒の定義については前回の記事で触れたためここでは深く追求しませんが、僕が出した結論としては「オリ棒として作ったオリジナルキャラクター」はオリ棒という意見です。つまりこうやって描くべきという指標はありません。

逆に言ってしまえば、このハードルの高さこそがメリットといえます。

つまり、自由度が高い!

オリ棒の絵でバズっている人の中には、体の細さを活かして生き物らしさがあまりなく、紋様のような、神秘的なデザインをしている人がいます。一方で、海外のカートゥーンキャラのような、色合いや体つきが派手に強調されたデザインをしている人もいます。

こういった作者によって様々な路線にデザインを追求できることが、オリ棒の面白さだと思います。

そして、今回のタイトル「オリ棒は流行らない?」の答えも、ここにあると思います。

僕は、この外見的要素を上手く使った創作をする作者が世間的に有名になったり、オリ棒を流行らせる可能性はあるのではないか、と考えています。


でも一つ言いたいことがあります!

オリ棒の絵を見ていると、おしゃれだったり上手な絵がたくさん評価されて、タイムラインに流れてきます。でも、その絵が「オリ棒じゃなくて人間だったら」もっと伸びているんじゃないか……と思うことが多いです。

良い作品だけど、オリ棒じゃなくて人間だったらもっと評価されるのに……

結局なにが言いたいかというと、「いや、これはオリ棒じゃなきゃだめなんだ」という意思を持っていてほしいということです。

僕は、オリ棒でしか表現できないデザインが具体的にどのようなものかまではまだ見つけていませんが、少なくともオリ棒の良さはそこにあると思います。上手な絵を描きたいんだったら、人間を描いてもっと評価される環境に行くべきだし、わざわざオリ棒を描くんだったら、何かしら自分のオリ棒の持っている良さを探してほしいと日々感じます。

「人間の創作の下位互換」としてのオリ棒である以上、オリ棒は流行らないでしょう。でも、オリ棒じゃなきゃできない!というデザインを作る人が増えてくれば、いつか流行る日が来るかもしれない……と僕は思います。

・内面的要素

二つ目は、オリ棒というコンテンツの内面的要素です。良い言葉が思いつかなかったのですが、言い換えるなら、オリ棒の性質、設定などなど。

オリ棒というものは、デザインだけで成り立っているわけではありません。人によりますが、デザインよりも創作の設定を重視しているタイプもいます。また、人間ではないという性質や(人外が性癖の人など)人間でもあり、棒人間でもあるという独特な世界観に惹かれているという人もいるかもしれません。

棒人間ならではの設定を使った創作は、他ではなかなか見ることが出来ないので、こういったオリ棒の内面的要素がこの界隈にいる理由という人がいてもおかしくありません。

ちなみに僕はオリ棒のエッチな絵などで興奮したことが無い人間なので(残念ながら普通に人間の画像が好きです)あまり気持ちは分からないです。

内面的要素のみなさん、ごめんなさい!

・社会的要素

去年描いた記事では、「オリ棒界隈はなんで炎上するの?」→「オリ棒界隈は友達の界隈だから」、「オリ棒界隈の良さは?」→「クオリティが全てじゃない」ということを言っていました。その界隈の良さこそがここで説明する、社会的要素です。

改めて去年の記事で言ったことをまとめると、オリ棒界隈は「オリ棒」というものを軸にした界隈です。でも、他の創作界隈とは違って、軸となるものに原作者がいない「元ネタの無い状態で二次創作をしている」界隈といっても過言ではありません。

こういった特徴があるため、みんなそれぞれ違う創作をしているのにお互いの作品に興味を持ちやすい環境が出来ています。また、これは外見的要素にも繋がることですが、棒人間は人間よりデザインしづらい反面、簡単に描くことができるというメリットがあります。

この自由な環境と手軽さが相まって、創作の入り口としてオリ棒界隈は適していると感じます。

しかし……

「創作の入り口」という特徴こそ、オリ棒が流行らない理由といえます。世間が求めている創作物は面白いものです。創作の始めの段階にいる人々が作った洗練されていない作品が評価されないということは、誰が考えても分かります。

つまりこの社会的要素は、良さではある一方、オリ棒というコンテンツが流行らない理由でもあると僕は思います。

仮に流行ってしまい界隈全体の人数が増えた場合、容易に実力差が可視化され、この「友達の界隈」という社会的要素は消えるでしょう。

・まとめ

ここまで外見、内面、社会的要素の三つを紹介しました。外見的要素はオリ棒が持つ独特なデザイン性、内面的要素はオリ棒ならではの性質・設定、社会的要素はオリ棒界隈の独自性がそれぞれ良さと言えます。

これらの三つの中で、オリ棒が世間に認められるには外見的要素で戦うしかないと思います。人間に代替できない魅力的なデザインのキャラこそが、オリ棒の目指す場所なのかもしれません。

②オリ棒の本質は社会的要素

ここからは前回語った内容と結構かぶりますが、今年1年を通して思ったことを言いたいと思います。

さっき、外見的要素がどうのこうの言いましたが、僕は正直オリ棒の本当のおもしろさはそこではないと思ってます。

オリ棒は、身内ノリが楽しいんだろ!流行るとかはどうでもいい!

・ぼうまぜ展に、行ってみた!

今年の9月に、初めてオリ棒限定のオフラインイベントが開催されたことをご存じの方は多いと思います。イベントは東京で開催され、会場は日によっては周囲に溢れかえるくらいに人が集まっていたらしいです。

僕が行った日はちょっと雨が降っていて、会場に着く前に町野の商店街でまず折り畳み傘を買いました。

そして、会場に辿り着いたら、まだ時間じゃなかったので一度商店街に戻りオムライスを食べました。

そして、もう一度会場に行き、やっと展示場を見れた!

思ったよりも狭い空間でしたが、そこにはPRキャラのまぜるちゃんのパネルがあり、オリジナルTシャツや落書き用のノートがあった。そして参加しているオリ棒作者さんたちの絵が展示されていた!!

ツイッターのタイムラインで見た絵が展示場に飾ってあるというのは、なんだか新鮮な気持ちで面白かったです。そして、オリ棒というものがしっかり一つの作品として目の前にあるというのは、嬉しかった。僕が個人的に推している方の作品もあり、一通り鑑賞し終えたところで、ノートに絵を描いたり、買ったパンフレットにスタッフの方々から絵を描いてもらったりしました。しゃべったりもできて楽しかった。

その後スタバでちょっと勉強してから帰りました。


スタッフさん以外と一人も会ってない……!

・イベントについて思うこと

絵、上手すぎ!と思いました。
イベントは、オフラインだろうがオンラインだろうがお金を払ってグッズを買ったりするという「お金が動く」ものなので、やはりそれなりのクオリティが求められるものだと思います。
ぼうけっと(2021年に開催されたオンラインイベント)の時も思いましたが、オリ棒を題材にした作品をお金を払って買うフェーズに入っていることがすごいなと感じます。

そして、こうしたイベントに参加者が集まるということは、界隈全体のレベルが確実に上がってきているということだと思います。また、FREESTYLEなど新しいイベントも企画されているらしいです。
これは、とても良い流れだと思います。

先ほど、オリ棒の良さは創作の入り口であることと言いましたが、界隈全体のレベルが上がっているというのは「スキルが上がってもオリ棒を捨てずに描き続けている」人が多いということだと思います。
それだけ描き続けている人が多いというのは、やはり社会的要素である「友達の界隈」だからなのではないかと僕は思います。

また、中には新幹線で東京まで来ている人もいて、こんなにオリ棒が好きな人たちっていたんだ!と思いました。
しかも多くの人が、特定の作者のために行くというよりは、「オリ棒が好きだから」という感覚で行っていたように感じます。面白い。

・オフレポ描きすぎ

オフ会レポートを描く人が多すぎて、ムカついていました。
なぜなら、僕は誰ともオフ会をしていないから!(嫉妬)

というのは半分冗談で、やっぱり友達が目的かい!という感じがしました。

オリ棒界隈に創作をしに来ている人はあまりいなくて、友達としゃべったり、絵を描き合ったり、「人との関わり」を主軸に置いている人が多いんじゃないかな……と、みんながオフレポを描いているところを見て思いました。

創作やれ!!

・おわりに


話が段々まとまらなくなってきたので、そろそろ終わります。
今年は、人との繋がりの大切さを実感した年でした。僕がオリ棒界隈にこだわる理由も、社会的要素が一番強いです。

中学生のとき考えた創作を世に出す良い環境として、オリ棒界隈に居座っています。

そして、今年は一話も出せなかった……(創作やれ!!)

来年はがんばりたいと思います。


オリ棒のなにが良いのか?

自分でも正直あまり分かっていません。

じつは僕も、オリ棒自体が好きなんじゃなくて、界隈で見つけた作品との思い出、出会った友達や作品を見てくれたファン、そういうものが好きなんだけなんだろうなぁと思います。


去年言いたいことを言いすぎて、今年はあまり面白くなかったかもしれないですが、ここまで見てくれた君!本当にありがとう!!


なんか意見ある人とかのためにツイッター(エックス)を貼っておきます↓
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