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【ベトナム縦断旅#4】サパは少しだけ、ウソをつく
ベトナム縦断旅inサパ編
前回のはこちらから
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4日目後半:虚構と実像
ようやくホテルに戻ってきた
前日から夜行バスでシャワーを浴びていないので、すぐに風呂に駆け込む
なぜか冷たい水しか出なかったが、この際どうでも良い
強制ジョージ状態となった体を、仮眠で休める
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1時間ほどして、ベットから起き上がる
今回、サパに来た目的は3つあった
1.サパの棚田を見る
2.モン族の暮らしを見る
3.インドシナ半島最高峰、ファンシーパン山に登る
3は明日やるとして、1と2は今日中にクリアしたい
近くのカットカット村にはサパのリアルはなかった
美しい棚田、そしてモン族の実像を捉えるにはもっと遠くへ行くしかない
そう思い、街から40分ほど離れたタヴァン村という所へ向かった
タヴァン村に行くには基本的にトレッキングツアーに申し込むのが普通だ
しかし現在は既に15時半
今からのツアーなどあるはずもない
近くのおじさんを捕まえて、タヴァン村までいくらで行ってくれるかを聞くと、200000ドン(1200円)というので了承した
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このおじさんが、凄く良い人で途中景色の良い所でバイクを停めてくれた
そしてその景色に思わず目を奪われた
そう、望んでいたあのサパの美しい棚田である
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どれほどの時間を掛けたのだろう
機械に頼らず、全て人の力で作られたのだという棚田は、見ているだけで時間を感じさせてくれる
ここからはずっと美しい棚田が続いた
作られたものではない、偶発的な美しさだ
そんな景色に夢中になっていると、タヴァン村に到着していた
本来、村というのは境界線は曖昧なものだということに気付かされる
バイクから降りるとすぐに2人のモン族の人たちが寄ってきた
彼らに「あなたたちの家や暮らしを見せてほしい」と言うと、すぐに了承してくれた
”本当の”モン族ツアーが始まった
料金などの説明はなく、いきなり歩き始めるので、彼らにとぼとぼと着いて行く
どこから来たかと聞かれ、「From Japan」と答えると、日本からもよくホームステイに来ていると言っていた
実際に、道の道中の民家に藤原という名前の体操服が干してあった
この旅一番の謎である
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それにしてもモン族の人たちはめっちゃくちゃ歩く、、、
果たして家はどこにあるのか
歩くこと約1時間
「もうそろそろゴールよ」
そう言われて辿り着いた
そう最初のスタート地点に
????
脳内にクエスチョンが駆け巡る
約1時間かけて、元の場所に戻ってくる
これではツアーではなく、ただの散歩と名付けるべきではないのか
そう困惑していると、担いできた籠から大量のおみあげを見せてきて買ってくれとねだってきた
なぜ赤ちゃんをだっこしているのか
なぜでかいカゴを持っているのか
なぜ英語が通じるのか
ようやく全体像が見えてきた
彼らはれっきとしたモン族であり、根っからのビジネスマンだった
だからこそ最初、タヴァン村に着いたthe 観光客である自分を見つけ、すぐに駆け寄り、おみあげを買ってもらうために一緒に散歩した
別に彼らを悪く言いたいわけではなく、騙されたという気持ちはさらさらない
ただ、中心部から離れたタヴァン村でもモン族の伝統的な暮らしが失われつつあり、資本主義に呑み込まれてしまっているのが少し残念だった
もちろんこれは、たまたま日本という恵まれた国にいる自分だからこそ抱く実に傲慢な感情だ
彼らは生きるために必死に行動している
そのことをどうこう言う権利は誰にも存在しない
差し出されたお見上げを買って、タヴァン村を後にした
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サパという都市は中々寝付かないらしい
夜のサパは活気がある
夜ご飯はサパの名物だというアヒルを頂いた
味は淡白で、鴨に似ていた
よくよく考えると、アヒルと鴨に大きな違いはない気もする
そうして濃いサパ1日目は終わりを告げた
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5日目:インドシナの頂へ
サパ2日目
サパに来た目的の3つのうち2つ(モン族にある、棚田を見る)は達成した
残り1つ、インドシナ半島最高峰のファンシーパン山へ登頂することを達成しなければならない
とは言っても、登るというよりは運ばれると言った方が適切だろう
7000円ほど払えばケーブルカーとロープウェイを乗り継いで3143mの頂まで簡単に行けるのだ
そしてそこから見える景色が凄いらしい
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ということで、絶景を目指して7000円課金して運ばれていく
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頂上まで残り数百メートルのところまで来た
が、、、
何も見えねぇ、そしてめちゃくちゃ寒い
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ラストはゴンドラに乗って頂上へ行く
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本来なら雲の切れ間から建造物が顔を出し、フォトジェニックな写真が撮れるはずだった
しかし、この日はあいにく雲による厚化粧でサパのすっぴんは拝めなかった
無念だが、仕方がない
またいつの日か、リベンジを誓って下山する
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この日は昼からサパを出発し、ハノイに戻り、そのままホーチミンへ飛ぶ
帰りはマイクロバスだったが、なぜか自分だけリクライニングも倒せない最後尾のクソ席だった
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ガタガタな道を進んで4時間
ハノイ、ノイバイ空港へ帰還する
現在19時
22時にホーチミン行きの飛行機に乗る予定
だったが、LCCの宿命なのか
この飛行機が待てど待てど、飛びそうもない
飛行機のベンチでそのまま横になっていると、気づいたら夢の世界へ落ちていた
飛行機の搭乗時間まで、時計の針は刻々と進んでいく…
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では!
#5(ホーチミン編)はこちらから
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