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小さなお辞儀

コロナ禍になる前は映画・ドラマ等の撮影で隅っこにいるかいないのか分からないような存在のボランティアエキストラとしてちょこちょこ参加させてもらってた。
ボランティアエキストラに行った話をすると
「映った?どこどこ?」と聞かれるけど
人が多すぎて豆粒状態だったり、まるっと参加場面カットされてたり。
主演の横を通ったり後ろの席に座ってたりしても映るのはほんの一瞬。
「いくら貰えるの?」とこれまたよく聞かれる。
ボランティアだからお金は貰ってないのよ。お弁当が出たりしたけど。あとはだいたい記念品のトートバックとかペンとかミニタオルとかミニノートとか。
「俳優さんとかと話せたりする?」
話しかけたりするのも自分から近寄ってサインお願いするのもスマホ撮影も禁止されてた。

俳優さんたちを見れるのも楽しいけど私の目的は撮影現場を見る事なので、カメラマンや照明さんや監督さんの行動見てるのが楽しい。
カットがかかるたびヘアメイクの人が飛んできてヘア直したり、
カメラ位置や照明の当て方なども(へぇそうやって照明当てるんだ~)と見ててワクワクする。

声かけ禁止で、目の前に俳優さんが来ても挨拶も出来ない!…ので
他のボランティアエキストラさんたちが小さなお辞儀をしてるのを見てから、私も真似して小さくお辞儀をするようにした。
すると十中八九俳優さんたちもペコリとお辞儀を返してくれて、もうそれだけで嬉しい。

たまにスタッフさんの怒鳴る声が聞こえたりすると、怒鳴られた人に(ガンバレ~負けるな)と念じたりしてた。
そして一つの物を作り上げようとしてるスタッフの方々の熱意に心の中で小さくお辞儀をしていたよ。

長時間拘束されるのがネックだけど
また申込みしてみようか、、

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