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重賞で見るサラブレッド血統支配率2024上半期

こんにちは、mokomoko競馬です。
 夏の暑さに敗走し、やや更新が遅れましたが、上半期のサラブレッド系統分類(TPDG)やっていこうと思います。前年は3分割していましたが、やや面倒だったので今年は上半期/下半期としました。
 10年以上リーディングサイアーとなっていたディープインパクトが亡くなって5年が経ち、種牡馬戦国時代の真っ只中となっています。リーディング争いを繰り広げる種牡馬から、海外の新星まで幅広い血統の馬が活躍した上半期を見ていきましょう。

ルール説明

対象期間:1/1~6/30(北九州記念の週)

詳しくはこちらを見てください。

結果

24年上半期TPDG

支配率

◆ロイヤルチャージャー…49.3%
 ◇サンデーサイレンス…36.1%
  ・ディープインパクト…9.5%
  ・キズナ…8.3%
  ・ハーツクライ…5.2%
  ・ゴールドアリュール…3.7%
  ・キタサンブラック…3.4%
  ・その他…6.1%
 ◇ロベルト…13.2%
  ・エピファネイア…11.5%
  ・モーリス…1.7%

◆ミスタープロスペクター…25.5%
 ◇キングマンボ…19.8%
  ・キングカメハメハ…18.4%
   └リオンディーズ…4.6%
   └ロードカナロア…3.4%
   └ルーラーシップ…3.2%
   └ドゥラメンテ…2.3%
  ・その他…1.4%
 ◇スマートストライク…2.9%
 ◇フォーティナイナー…1.7%
 ◇ドバウィ…1.1%

◆ノーザンダンサー…18.3%
 ◇ストームキャット…8.9%
 ◇ダンジグ…3.7%
 ◇トライマイベスト…3.4%
 ◇その他…2.3%

◆ナスルーラ…6.3%
 ◇ボールドルーラー…5.7%
 ◇テスコボーイ…0.6%

◆ヒムヤー…0.6%

ロイヤルチャージャー

サンデーサイレンス

36.1%で前年比で言えばやや伸び悩んだ印象です。上半期はディープインパクト系一極集中で他の影響力が弱まっているという印象でした。

首位はディープインパクトで9.5%で、ミッキーアイルやアルアインの産駒が芝で活躍しました。

2位はキズナが8.3%で3歳組が特に活躍し、皐月賞を勝つなど躍進しました。

3位はハーツクライで5.8%となりました。スワーヴリチャードは去年に比べると勝ちきれない上半期だったと思います。

4位はゴールドアリュールで3.7%となりました。長らく影が薄かったですが、最近路線が整備されつつある地方短距離を中心に活躍しました。

以下5位ブラックタイド、6位ダイワメジャーとなりました。

ロベルト

13.2%と昨年の倍近くの割合で、大活躍の上半期だったといえるでしょう。

エピファネイアは昨年は存在感がなかったですが、今年は大爆発して11.5%となりました。タイトルも日本ダービー宝塚記念桜花賞ヴィクトリアMと名実ともに上半期の主役となりました。

モーリスは逆にほぼ目立たず1.7%となり、昨年の上半期と立場が逆転したといえます。

ミスタープロスペクター

キングマンボ

19.8%となりました。クラシックを圧倒していた昨年と代わり古馬で成長した馬が活躍した印象です。

キンカメ子孫の首位はなんとリオンディーズの4.6%となりました。テーオーロイヤルの天皇賞・春など長距離重賞3連勝が要因となりました。

2位はロードカナロアで3.4%となりました。3歳戦は空気でしたが、大阪杯を勝利し古馬の安定感を見せました。

3位はルーラーシップの3.2%で去年首位だったドゥラメンテは振るわず4位となりました。

その他のキンカメ子孫はフェブラリーSなどを勝ち4.9%で、キンカメ系以外のキングマンボさきたま盃などダートで活躍し1.4%となりました。

ノーザンダンサー

18.3%と昨年以上の存在感を見せましたが、やや活躍する系統が固まってきた印象です。

ストームキャット

8.9%でノーザンダンサー系首位となり、大躍進を果たしました。理由はハッキリしていて、ダート三冠が生まれたことで3歳春の重賞が激増し、早熟なストキャ系馬が圧倒しました。羽田盃に至っては上位3頭独占を決めて強さをみせました。

ダンジグ

3.7%で2位となりました。全てハービンジャー産駒の得点でオークス勝利をはじめとして、G1での活躍が目立ちました。

トライマイベスト

3.4%でが3位となりました。高松宮記念安田記念を勝利し比較的短い距離での活躍となりました。

その他、ヌレイエフ、サドラーズウェルズなどの得点がありました。

ナスルーラ

6.3%とやや控え目な結果となりました。やはり、ダートでの活躍が大半となっています。

ボールドルーラー

ストームキャットが強く、去年のようなタイトル総なめとまではいきませんでしたが、川崎記念東京ダービー帝王賞を制し、2000m以上のダートは相変わらずの無双っぷりでした。

テスコボーイ

トウシンマカオが孤軍奮闘しています。次の時代に繋ぐためにできるだけ、いい成績を残して種牡馬入りしてもらいたいです。

ヒムヤー

ヒムヤーが4大血統以外では久々に重賞を勝ちました。新たなる地方の王となりつつある。ダノンレジェンドが中央の重賞を制しました。

まとめ

上半期の主要な出来事をまとめると

  • サンデーサイレンスやや縮小&ディープインパクト系一極化

  • エピファネイア爆発、3歳も古馬も大舞台で暴れる

  • ダート三冠及び3歳ダート路線はストームキャットのために存在した

この3つでしょうか。他にもキンカメ系の序列が大きく変わったり、キタサンブラック産駒が谷間の世代に入ったりと色々な変化が見られました。
 また、リーディング争いは既に1位キズナ、2位ロードカナロア、3位エピファネイアの3頭に絞られたと見てよさそうなのでこちらも注目していきたいですね。下半期はどういう傾向がみられるか今から楽しみです。

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