重賞で見るサラブレッド血統支配率2023(5~8月)
こんにちは、mokomoko競馬です。
8月までの重賞が終了したので、重賞で見るサラブレッド血統支配率(TPDG)やっていきます。今回は5月、NHKマイルの週から8月末のサマーチャンピオンまでを集計します。
前回の結果はこちらから。
ルール説明
詳しくはこちらを見てください。
結果
◆ロイヤルチャージャー…43.5%
・サンデーサイレンス…41.1%
・ロベルト…2.4%
◆ミスタープロスペクター…25.6%
・キングマンボ…24.4%
・シーキングザゴールド…1.2%
◆ノーザンダンサー…15.5%
・ストームキャット…6.0%
・トライマイベスト…3.6%
・サドラーズウェルズ…2.4%
・ダンジグ…2.4%
・デピュティミニスター…1.2%
◆ナスルーラ…15.5%
・ボールドルーラー…15.5%
次に詳しい内訳をみていきます。
ロイヤルチャージャー
サンデーサイレンス
全体としては春から3%下回りしたが、40%台をキープしています。
筆頭はディープインパクトで10.7%です。ディープ産駒自体はプログノーシスの札幌記念勝利を勝利しましたが、やや影響力が薄まっています。しかし、サトノダイヤモンド、ミッキーアイル、シルバーステート産駒など孫世代の重賞勝利馬が増えています。また、キズナ産駒が7.7%の影響力があり(3位相当)、合わせると18.5%となります。ソングラインがヴィクトリアM、安田記念を連勝しました。
2位はブラックタイドで8.3%です。イクイノックスが宝塚記念を制し、ソールオリエンスが日本ダービーで2着になるなど勢いは継続しています。
4位はダイワメジャーです。春はほとんど活躍がありませんでしたが、安田記念2着やダート、2歳戦などでマイル付近でポイントを稼ぎました。
5位がゴールドアリュールで、常連であるステイゴールドやハーツクライはかなり伸び悩んだ印象です。他にスペシャルウィークもポイントがありました。
ロベルト
冬から春に勝ち星を積み重ねた、ロベルトでしたが今期はほとんど活躍がありませんでした。モーリスが失速した一方、エピファネイアが中京記念で久々に重賞を勝利しました。
ミスタープロスペクター
キングマンボ
こちらも若干春から支配率が下がりましたが、勢いはそのままといっていいでしょう。
筆頭はドゥラメンテで8.9%となっています。リバティアイランドがオークスを圧勝し、NHKマイルでも人気薄馬の大駆けで勝利するなどGⅠ戦線で活躍しています。
2位がキングカメハメハ直子の6.5%で、目黒記念と鳴尾記念を連勝する、グロリアムンディがダート重賞を勝つなど春と比べ大活躍しました。
3位はロードカナロアで6.0%です。NHKマイル2着や京王杯SC、函館SS勝ちなどがあり、マイル以下で活躍しています。
その他、トゥザグローリー、リオンディーズ、ホッコータルマエなどがそれぞれ1%程度の影響力です。
シーキングザゴールド
春と変わらず、他のミスプロ系は影が薄く、マクフィ産駒オールアットワンスのポイントのみでした。
ノーザンダンサー
全体的には春からわずかに上昇しています。
ストームキャット
最も影響力があった系統はストームキャットの6.0%でした。ユニコーンS、函館2歳S、エルムステークスなど勝利したのはG3のみでしたが芝ダート問わず活躍しました。
トライマイベスト
次にその他に属していたトライマイベストです。重賞勝利は1回のみですが、その勝ち鞍がタスティエーラの日本ダービーなので大金星といえるでしょう。
その他
ダンジグは春に比べ伸び悩み、サドラーズウェルズ、デピュティミニスターもポイントはありましたが、影響力は縮小傾向にありそうです。
ナスルーラ
春からダートレースの割合が増え、一気に存在感を発揮したのがナスルーラです。影響力は15.5%で春から9%近く上昇しました。
ボールドルーラー
ダートのG1級競争を総ナメにしました。春はすべてボールドルーラーでひとまとまりにしていましたが、今回はプルピッドの子孫と、プルピッドを経ていないAPインディの子孫の2つに分けました。
プルピッドは9.5%となりました。メイショウハリオのかしわ記念、帝王賞勝利が大きな影響力を与えました。また、ボールドルーラー系としては珍しくジャスパークローネが芝重賞を連勝しています。
それ以外のAPインディが6.0%となっています。こちらはシニスターミニスターの産駒が猛威を振るい、JDDやレパードSを勝利しています。
まとめ
全体的な変動としてはロベルトが激減し、その分ボールドルーラーが増加したという結果となりました。サンデーサイレンスの中で影響力が下がったステイゴールドは現在の主戦場であるダートがボールドルーラーとストームキャットに荒らされているのが厳しいところです。ハーツクライは2歳でスワーヴリチャード産駒が絶好調なので今は耐える時かもしれません。
また、来期の予測としては中距離路線は3歳も古馬もある程度G1を勝ちそうな馬が絞られるのでブラックタイドやドゥラメンテが依然として上位に来ると考えられます。一方でマイルや短距離はかなりの混戦が予想されるので大きく勢力が変わる可能性があります。ダートはボールドルーラーの強豪馬の無双状態が続くと考えています。
以上となります。次の9月~12月のTPDGですが、1年分のものが完成してしまうので同じ記事にまとめるか考え中です。