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タラコの玉の間攻略34         プロに当たったら

対面 あばだんご本物p それがパソコンの対戦画面に出たとき、私は急いで
彼の情報を調べに行った。協会の情報によると、麻雀初めて2年目の新人。スマブラがめちゃくちゃうまい。また、スタッツを見ると、

平着は2.47だったが、急成長している可能性も捨てきれない。

堀慎吾プロのファンと言っているので、彼に麻雀が似ている可能性もある。
一方で15時間前のXでのつぶやき。『やはり南入後のトップ目の立ち回りが下手で涙。』もしかしたら、トップ目でも押しまくって逆転されているのかもしれないと私はこの何気ないXでのつぶやきを解釈した。これらの情報を利用することで、彼が先行した時、トップを捲れたり、人読み特有の一打を繰り出せたりする。この時点で、東発。すでに、私は大量のアドバンテージを得ることに成功した。


東発は対面にいるプロの1人聴牌で流局。

東1局1本場

ここでプロの6000all。 3sを切って1-4sではなくシャボに…うまいじゃないか。字牌が安い場況だから確かにこの中は上がれそうだ。

東1局2本場


上家が染めて気配…


うまいじゃないか。3巡目で平和ドラ3とはさすがプロだなあ。ダマにするところも流石。(上家は守備型だが字牌とピンズしか残ってない染め手のイーシャンテンなので、立直でも出ていてトビ終了だったのはここだけの話)おそらく、ここから手堅くいけばプロのトップは堅い。しかし、プロのトップ目の立ち回りが下手という言葉が気になったままだった。だが、その言葉の意味が次局以降明らかになっていく。


私の供託を取りに行ったチーテンのタンヤオドラ1に果敢な仕掛けをしていたプロが飛び込む。ロン。というと、下家からもロンの声。なんと、私の上がり牌をビタ止めしてチートイドラドラを上がっていたのだ。この時点で、私の中にもやもやあった憶測は具体的なものになり始めていた。あのプロは、こんな感じな展開でトップ目から放銃してまくられてあのポストをしたんだなと。

東2局

なんとか上がりをものにする。プロの手は衰える気配を知らない。


次局。ここで、対面のプロが1pの加槓。トップ目から他家の打点を増やすことへの違和感と、未確定であるプロの役に対して、ただの役牌のみやトイトイのみのような手には見えない凄みも感じた。そして、ついにプロは致命的な一打を繰り出す。



自分で乗せたドラが自分に返ってくる。

この打5s。この5sで私はすべてを察した。この方は勝っていようが、押してくる人なんだと。そして、この局面で現物の9pではなく、5sを叩き切る覚悟。鳴いたからには、行けるとこまで行く人なんだと。それは、粗点的には得な選択を続けているのかもしれない。しかし、追う立場の私からすると、その特徴は恰好の餌食となった。


東4局

プロが両面チー。私には3900以上にしか見えなかった。


そして、プロに襲い掛かる親マンの立直。プロはこれをチーして打6m。打2mなど半端な押しはせず一貫して、鳴いたら簡単に降りないことを徹底している。69sは5山。3mは私が1枚 親が対子。正直私もプロの親への振り込みを期待していた。しかし、

そこにいたのは無情にも3mだった。プロは9sを絶対に押している。6sでもその可能性は高い。しかし、相手はスマブラの名人。1ストックあれば、勝てるのはどちらのゲームでも同じだ。そして、彼はこれまでもこれからも、そういうゲームを戦ってきた紛れもない猛者。ここら辺の勝負勘はやはり、人並外れたものがある。


南1はプロのホンイツに回って回って聴牌どり。



そして平和ドラ3聴牌。これをリーチ。なぜなら私は知っている。プロが鳴いたら簡単には降りないということを。さあ、あなた、降りないでしょ。出しなさい。立直。

プロが押す。下家も押す。しかし、なんてことだ。みんな47pで待っているのだ。

プロに与えられた試練。下家の聴牌気配。と私の立直に挟まれどぎつい3p。
南場でまくられてきた数々の過去が彼の中を駆け巡る。


彼は3pを止め、私は7p自摸って裏をのっけて跳満にした。


南2局。


ラス目で副露率31%の上家の中の1鳴き。私はよく、この3mのポンテンをとれなかった。対して、やはり、決断よく押すプロは北3mと押し平和の聴牌にこぎつける。(北が実は偽ラグでラグっていて、上家ドラドラ読みの私としては、実はびびっていました。)


プロが上がった。

続く南3局。

打点がほしい上家はホンイツと思い、68mを落としたら8mが上がり。
最後の北手出しが憎いところだ。


さっきの上がりで3900が足りない上家は56s落としに。これがちょうど、ポンとチーでき、私はタンヤオに向かう。あとは中がどこにいるか。


当たれるものなら当たってみろと。


さあ勝負。もうお互い降りはない。


対面のチーの声は私の使用キャラ滝川夏彦のクールなロンの発声により、取り消された。最後は何んとも玉の間らしい6m放銃。しかし、それもまた、麻雀。プロも悔いの残る場面も多かったかもしれない。しかしそれが、私のち密な計算によって作り出された盤面であることを彼はまだ知らない。



 現在のポイント 2347 通算成績 12-9-6-7  平着2.24

プロのX あばだんご🍡 | SNB (@Abadango) / X 
プロの紹介 あばだんご | 日本プロ麻雀協会 (npm2001.com)

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