菅原選手の3sの真相についての考察。
私は菅原さんは、三暗刻を見逃したと思う。その理由は、インタビューでその一打について聞かれたとき、三暗刻についての説明がなかったからだ。彼女はミスをした。だが、彼女は言い出せなかった。そう私は思う。そもそも、ミスをすることは悪くない。人間誰しもミスをする。人間にはエアポケットとなる部分があるし、それが初歩的なことであることももちろんある。それは、どれだけ麻雀を極めても起こりうる問題だ。だから、菅原さんが、見逃していましたといえば、済んだ話であろう。だが、実際彼女はそうとは言えなかったと推測する。そして私の思うその理由は、mリーガーが必要以上に神格化されていることだ。mリーガーの打牌は日本最高峰だ。mリーガーが正義。mリーガーの選択が全て。mリーガーをブランド化したことによって、そのように考えが世間に、蔓延してしまっていると思うことが多々ある。それに加え、菅原さんはビーストのオーディションで、名だたるメンバーの中から優勝し、選ばれたから、気軽にミスをしたと言えない気持ちも痛いほどわかる。だが、たとえ緊張していたとしても、あの局面で1sを切るのが正しいと思ってしまうような人が、
ビーストのオーディションであの素晴らしい激闘をしたとは、思えない。
点数状況的に満貫を自摸ってもラスのままだし、打3sの方が1s1枚分上がる牌も多くなる。これは、明らかなミスであるし、もし、ミスでないとしても、インタビューでその場面について聞かれたとき、三暗刻を絡めて話さないはずがない。私はこの一件で感じた。mリーガーを神格化してしまったことが、彼ら彼女自身に制約を課してしまったのではないか。
今のようにmリーガーを神格化するのではなく、
mリーガーがお互いの打牌を評しあったり、
視聴者側と、選手側が、ほとんど対等に打牌について語り合ったりするようなことが、あってもいいのではないかと。
実はそれを今季に入ってから特に、実践しているチームがある。
赤坂ドリブンズである。
このように選手同士の会話をtwitter(X) に投稿するだけではなく、
一般のファンの方相手に、自分の思考を言い、その上で、自分の打牌がミスであったというこの謙虚な態度に私は感服した。
醍醐さんの4p切り等も、私を含め、それが本当にいいかと懐疑的な人は多いので、もっと本人の思考を聞いてみたい。
結局今のmリーグのままでは、ある程度の雀力のある人にとっては、つまらないものになってしまうのではないだろうか。逆に言えば、今のmリーグには、もっと発展の余地があると思う。
あと、堀さんや朝倉さんが相手の研究不足で、菅原さんの一打を説明できなかったというのも誤っていると強く思う。
彼らは1s切りの利点も当然分かっているし、麻雀に関しては、本当に真摯であることが、打牌から伝わってくる。仮に、人読みを研究していないとしても、それは、彼らが人読みが勝敗に大きく関わると思ってないからであろう。因みに、1s切りを堀さんがミスといったことに対して、こう解釈する。
彼は、菅原さんの雀力をリスペクトしているが故、ここで、本気で、1sを打つような人ではないと思っているが故、ミスだと頭の中に思い浮かんだのだと。
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