どうして軽井沢?
地方創生。地方からの食の発信。
ローカルガストロノミー。
「食」と「地方」をキーワードにするなら、
今は多分、あらゆる地方がテーマにできる時代です。
でも私の結成したグループは、「軽井沢ガストロノミープロジェクト」。
その理由は単純。
私の両親の建てた山小屋が、軽井沢にあるからです。
子供の頃から、家族で訪れていた軽井沢。
そこにささやかな山小屋を建てようと両親が決めて以来、
夏休みの大半は、ここで過ごしてきました。
大人になってスペインに夢中になってから、軽井沢は私にとって
少し「過去の存在」になっていたかもしれない。
でも、スペイン熱が一段落した時。
自分の上にも年月が通り過ぎていくのを感じ始めた時。
安らぎの場、憩いの場。そして再生するための場として私が選んだのは
軽井沢でした。
それから、たくさんの夏。たくさんの秋を、
ここの緑と空気で救われてきました・・・。
だから今、この町に恩返しをしたい。
自分の専門ジャンルである「食」を生かして、何かしたい。
そこから全てが始まりました。
「東京24区」と言われるほど都会的で。
素晴らしいシェフのレストランが迷うほどあって。
豊かな食材があって。
軽井沢ならではの魅力をアピールしたくて始めたプロジェクトは、
しかしやがて、軽井沢には止まらなくなってきました。
町より、その先の畑へ。
さらに向こうの山を越えて。
「信州」という広大な土地が広がり、そここそが魅力の根元であることを
知ってしまったからです。
今私が惚れているのは、軽井沢ではないと思う。
信州だと思う。
でも、プロジェクトは「軽井沢」のままです。
旅も、そこから始まるから。
そこが、「信州」というワンダーランドの入り口だから。
信州へと進む私の旅は、まだ始まったばかりです・・・。
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