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人間万事塞翁が馬


人間万事塞翁が馬。
最近このことわざを再認識することがあって、
念の為調べてみたら、
一見、不運に思えたことが幸運につながったり、その逆だったりすることのたとえ。幸運か不運かは容易に判断しがたい、ということ。

ということで、まあ私の記憶は間違ってなかったのだけれど、
いいことわざだな、と改めて思ったのだった。
年齢を重ねると、確かにそうだったなあと実感することも多いのだが、若い頃にはなかなかわからなかったことだ。
時を経ないと結果が見えて来ないので、当然かもしれない。
年齢を重ねて、若い頃に比べれば、生き難さを感じることは少なくなったものの、それでも生きて社会の中に在れば嫌な目にも遭うし、思い通りにならないのは常であるし、自身の衰えに嘆息をつくことも多くなる。
が、しかし、そんな時にこのことわざを思い出してみるといいのかもしれない。
人間万事塞翁が馬。
長い人生では、楽しい事や嬉しい事もあれば、辛い事や悲しい事もあるけれども、何が幸福で何が不幸かは直ぐに決まるものではない。
目の前の不運は、もしかしたら先々幸運に転ずるかもしれない。
そう思えば、何だか少し気が楽になりそうだ。
その逆の場合は?と突っ込まれそう。
その場合は、ただ幸せや喜びを甘受すればいいと思う(すごいご都合主義(笑))。
似たようなことわざで「禍福は糾える縄の如し」というのもあるが、こちらの方は、希望が湧いてくる、という類の言葉ではない気がする。

長く一緒に働いてきた同僚が、転職することになった。
私より遥かに若くて魅力的な女性なので、きっと新しい職場でも上手くやれるだろうと思うが、経験のない仕事へのチャレンジなので、何かと苦労もあるかもしれない。
老婆心ながら、このことわざを贈りたい。
人間万事塞翁が馬。
その試練は、いつか来る幸せの種になるはずだから。
そして私も自身にそう言い聞かせて、生きていこうと思う。

皆様、よいお年を。


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